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神様からお預かりした娘を 手放すときが来た。
「結婚式についても それに掛かる費用についても 一切口を出さないでね・・全部二人でするから
・・・私たちが結婚するんだから見守っていて。・・・コレから一つづつ 自分達で揃えていくから
花嫁道具は・・・何一ついりません」
そう宣言して 娘は 今日を迎えた。
どんな式になるのか不安で 一杯だった私たちだが・・・その心配は 一気に吹き飛んだ。
東京湾が目の前に・・・・ お台場や レインボウブリッジの夜景を臨む しゃれたレストランを貸りきっての
結婚式・披露宴であった。
遠くは 九州から 北海道まで ・・・親戚や友人が集まった。
お招きした一人ひとりに 感謝の込められたサプライズが 盛り込まれており 感動の連続であった。
細やかな 心温まる手作りの演出に・・・・皆が驚かされたり 感動したり 。
毎日仕事で忙しく 10時以降に帰宅の 二人。。。本当に大変だったのではないかと・・・。
手を離れていく娘の 大きなな成長が読み取れ・・・・・嬉しい時間が過ぎていった。
その披露宴の中で 私が いぶかしく思ったのは
次々と 可愛いお皿に盛られて 出てくるお料理・・と共に
料理ではなくはなく 綺麗な花が盛られた お皿が・・・
毎回 私のテーブルに運ばれてくる。
私たちのテーブルには 先日亡くなった 義母の席が設けられて いた。
その義母の所に 花のお皿が 次々と運ばれてくる・・・。
お皿によって 雰囲気の違う花々。
宴が終わる頃には テーブルは お皿に盛られた花で 一杯だ。
親の役目は まだまだ続いていくのであろうが 一旦は肩の荷を降ろしたような安堵感で 宿泊しているホテルに戻った。
留袖の帯を解き ホッと一息ついたとき チャイムが鳴った。
娘夫婦が お礼の挨拶に来たのだ。
そして花の話になった。
私の 部屋に 義母のテーブルの席の 綺麗な花が 運びこまれていた。
娘は・・
ワー・・・この花だったんだねー
あ〜〜見る暇なかったんだ〜〜・・・よかった。見れて。
へ〜〜〜こんな風にしてくれたんだね〜〜
コレはきっと前菜だね
あ・これは 肉料理だね。
ふふふ・・・・
おばーちゃんのテーブルには
『みんなと同じお料理をイメージした お花を お皿に乗せて出してください』って。
頼んでおいたんだよ。
と。
【それで どのお皿の花も 雰囲気が違っていたんだね。】・・・納得。
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