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試聴の結果、NFBは最終的に2.2dBに落着きました。
前回の投稿で上げていた値、2.67dBだと中高域の音に若干艶が無くなるような気がするんですね。 あくまでも”気”の範囲ですけど。 それで、一歩控え目の2.2dBです。 次に6CA7を新品の「ペアチューブ」に交換してみた所、予想通り左右チャンネルのゲイン差がほぼ無くなりました。
条件:NFB=2.2dB, 入力VRはセンター(12時)位置
200KHz付近のバタツキも思っていたほど悪く無く、方形波応答も問題無いみたいです。 実の所、この辺が音にどう反映するのか、私には分かって居ないのでこれ以上何も書けません。 次に、根気勝負で結構大変だったのが歪率測定。
高調波歪率に残留ノイズを加算したもの(THD+N)を測定しました。 左右チャンネルで周波数毎のバラツキが凄く大きいんですね。
1KHzのカーブだけを見ても、LTspiceでシュミレーションして居たのとは違って、かなり悪い成績に思えますが、これが現実なんですね。 特に100Hzは、5Wを越える辺りから波形が大きく歪んで来るのがオシロでの観測からも分かります。 歪率の測定用には10年前に自作した歪率計があるんですが、今回は efuさんのサイトで公開されている「WaveSpectra」を利用しました。
これは素晴らしいソフトです。
読込んだ波形から即THDとTHD+Nが分かるんです。 この写真の左端に表示されている数値がそれです。 ただ使い方に注意しないと、全く変な測定をしちゃいます。
私も最初はそれで悩みました。 まず、efuさんのサイトに同じく公開されている「WaveGene」という信号発生ソフトがあるんですが、これを発振器代わりに使うと具合が悪いです。
私の場合、まともに信号入力が出来ませんでした。 ネット上でもWaveGeneを使う場合は入力用とは別に波形出力用にもう一台オーディオI/Fを用意する事が勧められています。 それで今回、信号源にはオーディオ発振器を使って一方通行の測定ラインを構成して測定に臨みました。
歪率特性の測定はx軸(水平軸)にアンプの出力(ワット)を持って来る訳ですが、実際に見ているのはダミー負荷両端のAC電圧です。
その電圧の2乗を8Ωで割った値でx軸を構成して行く訳ですが、しかしアンプの出力波形はMaxに近づくにつれて必ず歪んで来る訳で、これを平均値読取りの交流電圧計で読んでやっていると、段々誤差の多い設定になって来ます。 特に整流回路で交流を直流化して測っているテスタでは、その値を1.1倍して等価実効値を表示させている場合がほとんどなので、この場合誤差は大変大きくなります。
等価実効値とは、あくまで無歪正弦波に対して有効なので、波形が歪んで来ると当然正確な値からはかけ離れて来ます。 その結果、5ワットを設定しているはずなのに、実際は7.5ワット出ていた、なんて事になります。 私も自作歪率計を使っていた時には同じ状況でした。
しかし、WaveSpectraはどんな波形でも実効値で表示しますから、これを使わない手は無い訳ですね。 ただ、表示される単位はdBなんですよ。 そこでフルスケールを0dBにする設定をWaveSpectra上で行って、私のオシレータをオーディオI/Fにダイレクトに接続し、最大出力10.92V(テスタの有効帯域を考慮して、400Hz以下の正弦波でやる)にすると、-1.78dBと表示。 これでフルスケールの校正値が分かった訳で、 -1.78-20log(10.92/設定電圧) dB
という値がWaveSpectraに現在入って来ている波形の電圧レベルだという事になります。
ですから、目的とする設定値になるよう、WaveSpectraの左端に現れる値を見ながら、発振レベルの調整をオシレータのアッテネータとボリュームを使って行えば良い訳です。 一例を挙げれば、こんな風になります。 実際は中間の細かい設定もやって行くんですが、非常に微妙なボリューム操作が必要で、測定点数が多いほど大変疲れます。
せめて商用電源の変動の影響を排除するためにAVRなんかが有ればそれだけ助かるんでしょうが、現状は無いので自分で出来る範囲で頑張るしか無いし、当然結果もそれなりの物しか出せないんですが、やるだけの価値は充分にあると思います。 さて、今回で一応6CA7シングルアンプの完成という事にして置きます。
また何か思いついたり、間違いを発見したりした時には、追加投稿いたします。 |
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