人生の友

趣味こそ我が人生の友。オーディオや写真、その他いろいろ書いてみたいとおもいます。

たまには勉強してみよう

[ リスト | 詳細 ]

世の中に出て幾星霜、曲折・変節を重ねている内にすっかり無くなってしまった青春の頃の知的リソース。
もう取り戻す事は出来ませんが、たまには埃の被った教科書を開き、乾いた酒粕の板みたいになった昔のノートをめくって、もう一度ノスタルジックに勉強してみたいと思いました。
そんな思いを時々、散漫に書いて行きたいと思います。
でもその内挫折して投げ出す事は目に見えていますが、その時までは書き続けます。
記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

話を戻して、前回描いた図式上の値を代入して実際に計算してみます。
ただし、何か現象を仮定しましょう。
τ= 1秒とし、4点の観測値が 0, 1/4, 2/4, 3/4 として見ます。(三角波のイメージ)
こういう事になります。
イメージ 1

F0〜F3 は複素ベクトルですが、振幅はノルムでしたから、実部の2乗と虚部の2乗を足して平方根を取れば、良い訳です。
そうすると

|F0| = 3/8 = 0.375
|F1| = √(1/32) = 0.177
|F2| = 1/8 = 0.125
|F3| = √(1/32) = 0.177

出来ました!
せっかくなので絵を描いておきます。

   イメージ 2

大変初歩的な段階ですが、だいたいフーリエ解析の原理みたいなものが見えた気がします。
まだまだ、「FFT」とか「窓関数」とか「サンプル定理」とか、いっぱいありますが、一番初めの記事に書いたように、「匂いを嗅ぐ」くらいは出来たと思います。

また気が乗れば、勉強を進めて行きたいと思いますが、取合えずここで一旦締めます。
毎日数式と睨めっこして、結構良い頭の刺激になりました。

前回の続きになります。

まず、-∞〜+∞ という範囲の積分を、また有限級数に戻して近似する、という事をやります。
こう言う級数を「リーマン和」と称しています。
リーマン和というのは、区分求積法の基本となる概念で、ある曲線 f(x) と x軸の間の面積を有限区間で区切って、x の微小な変化幅:Δx でそれを細かく短冊切りにして細い長方形にし、その面積を足し合わせたものです。ですから曲線の真の面積に対して、あくまでも近似値になります。
詳しく知りたい方は Wiki 等で調べてくださいね。
実は前々回、特に断りなくこのリーマン和の極限を取って、フーリエ変換を導いていました。

新ためてリーマン和の一般的定義式は
イメージ 1




もっと具体的に書くと

イメージ 2





となりますが、括弧ばかり多くて分かり難いので、図に書いて見ました。
イメージ 3
甚だ厳密性に欠ける絵ですが、取合えず視覚化、という事で。

この原理をフーリエ変換に当て嵌めて見ます。
ただし、1/√(2π) という係数が付いていると煩わしいので、(21')式の方を使います。

イメージ 4










という事になりましたが、ωに付いている副字 n と Δt に掛かっている N は別物です。
n は高調波の次数を表し、N はサンプル間隔を表していて、つまり一周期を何分割したか、という分割数です。
考えれば当然の事なんですが、始めはこれを混同していて、かなり混乱していました。

ところで
            Δt = τ/ N   ;(τ= 2T)
            ωn = (2π/τ)・n

ですから、これを上の式に入れてやって、Σの形にまとめると
イメージ 5




となり、これが離散フーリエ変換の式となります。

この式から、多元一次連立方程式を作る事が出来ます。
表記をすっきりさせるため
イメージ 6




とし、取合えず N = 4 として展開して見ます。
イメージ 7











三角関数でやった時よりはずっとスッキリした連立方程式に見えます。
いや、これは連立方程式では無いですね。
ただの4つの等式です。なぜなら、右辺が全て既知数だからです。
その辺の事情を見て行きます。

ここで
        イメージ 8
は「回転因子」と呼ばれるそうです。
図式にすると、こうなります。
      
       イメージ 9

回転因子は複素単位円上を、Re=1 の所から始まって、τ/4毎に時計方向にグルグルと回転して行ったポイントにある事が分かります。時計方向というのは、e の指数にマイナスが付いているからです。
これを見ると開始点と4回目は同じポイント、2回目と6回目 さらに1回目と9回目も同じポイント上にあります。
これを「回転因子の周期性」と呼ぶそうで、いわゆる「高速フーリエ変換:FFT」のアルゴリズムを構成する原理になるらしいです。
イメージ 12






とにかくこれでフーリエ変換は、論ずるものから実際に計算できる物になって来たみたいです。
回転因子の図式に従って、上の4つの式を書き直して見ます。

イメージ 10










最後の式ですが
      イメージ 11
と書きました。F1と F3は複素共役の関係にあるという事です。
W の右肩に付いている副字の並びが、F1では 0, 1, 2, 3 に対して、F3 では 0, 3, 2, 1 と 0 以外が逆順になっているのが特徴です。
この時、F3 は「負の周波数」を持つ、と言う事らしいです。
負の周波数というのは、正弦波で言うと sin(-θ)です。
sin(-θ) = sin(θ+π) でしたから、位相がπ(180°)ずれた波という事ですね。

複素単位円上ではどういう事かと考えると、上の回転因子の図式で見て、丁度反時計方向の回転と同じだという事になります。
これは実際に F0〜F3 の周波数スペクトルを書くと、F0 が原点上の振幅で、F1, F2 がグラフの右側(正の方向)に、F3 が左側(負の方向)に、その振幅が表示される、とイメージすることにしました。
たった4ポイントの観測例では実感が湧いて来ませんが、十分に観測点が多い場合は原点を中心に左右にスペクトルが展開するものと想像します。






前回に導き出したフーリエ変換:(21)式とフーリエ逆変換:(22)式ですが、両方共に 1/√(2π) という係数が掛かっていました。由来は、一つ前の式
イメージ 1





を出す過程で、1/(2π)=1/√(2π) ・1/√(2π) という「工作」をして、括弧の内外で係数が同じになるように持って行って、フーリエ変換とフーリエ逆変換の対称性が一目で分かる形に整えたからです。
従って、(21), (22)の組に対して、次の様な非対称表記も、また有りです。
イメージ 2







さて、これからフーリエ変換式の意味合いを考えて見ます。

これは、時間 t による関数の積分から角周波数ωによる関数が得られるという事を表しています。つまり、「時間 → 周波数」の変換が行われるんです。(ω= 2πf の関係から、ωは周波数と同義)

さらに積分の中身をよく見ると、関数 f(t) と指数関数 e^(-iωt) の掛け算になっています。
大分前の記事の内容になるんですが、関数どうしの積の定積分は、関数どうしの内積になるって言うのがありました。
例えば一般に、2つの関数 f(x), g(x) がある時
イメージ 3




と言う定義でした。

さらに、「あるベクトルと基底ベクトルの内積は、そのベクトルの成分を抽出する」というのもありました。ベクトルと関数は同義なので(証明は省略)この場合、e^(-iωt) が基底関数に相当すると捉えても良いでしょう。

三角関数で考えていた時、基底関数の役割というのは、離散したデータ抽出点毎の位相の回転であり、それを行うのが変換行列でした。

4元で例示した時には、フーリエ級数をこういう行列で書いていました。
イメージ 4







                 ; sin(nx+mθ) = cos(mθ)sin(nx) + sin(mθ)cos(nx)

求めるべき値であるフーリエ係数 A1〜A4 を得るには、右の変換行列の逆行列を求めて、左辺の f 行列に左から掛ける、という事でしたね。

しかし、(21)式で定義されたフーリエ変換を使うと、そんな複雑な事を考えなくても済みそうです。式そのものが、既に「時間 → 周波数」変換を表しているので、逆行列とかを考える必要が全く無いと思えます。

(21)式は積分で定義されているのでアナログですが、これをデジタル化したのが「離散フーリエ変換(DFT)」と言う事になり、いよいよ本シリーズの核心に迫って行きたいと思います。

恰好良い事を書いてますが、そろそろ行き詰まるかもしれませんよ。
なにしろ難しいですから、そう簡単に先へは進めませんので。





前回の話の最後に出て来た、フーリエ級数を 0〜2π の範囲以上に拡張するというのはどういう事でしょうか。

一定の周期で繰り返す現象を扱うと言う意味では変わりが無いのですが、この「2π」という実に固定的なイメージの制約を外す事を考える訳ですね。

どういう風に考えるのかというと、「2π」を一般化された「周期」に置換えるという物です。

それには、「角周波数」(物理では角速度と言ってました)という考えを持ち込みます。
え〜と、n次波における周波数:fn、角周波数:ωn、周期:τとすると

ωn= 2πfn  fn と τ の関係は、fn = 1/τ (サイクル/秒) でしたから
   = 2π/τ

と定義されています。
ここで

τ= 2T  なる T を導入すると
ωn = π/T

とする事が出来ます。
これを使って、前回の複素フーリエ級数とその係数 Cn は次のように書換えられる、という事です。
イメージ 1









これで 2πという値は式の中から消えましたが、指数関数の中のn が消え、代わりに ωn が入って来て、不思議な感じですね。

それは、最初から「任意の周期」という考えを取入れて勉強を進めて来なかったからだと思います。
取合えず周期が 0〜2πという固定された値の方がイメージし易かったので。
いろんな参考資料では、最初からいきなり π/T や ωでフーリエ級数を表記した物も多くあり、それを見た時、”何のこっちゃ?” で直ぐに理解出来ませんでした。

しかしフーリエ級数では、基本波と n次の高調波の重ね合わせとして波形を捉えるので、本当は n・x とするより n次波における角周波数:ωn を使って ωn・x とした方がより正確な表現になるでしょう。それでωn を改めて次のように定義し直します。

ωn = n・π/T

これで離散性が明確に表現出来ました。
2T という物によって、2π・n という n次毎の周期が細分化(関数化)され、それが時間変数 x に掛かっている、と考えるのはどうでしょう。

それで次に、この T を、−∞〜+∞ に拡大してしまうという所へ進んで行きます。

前段階として、まず(20')式を(16')式へ代入してみます。
ただし、(20')式の時間変数 x は、ある n次波におけるローカル変数と見なす事ができるので、外部の変数 x との干渉を避けるため、別の記号 t を使うことにします。

イメージ 2





さてここで、ωn は離散的な値であるので、お隣どうしの「離散間隔」なるものを、Δωとします。
すると、こういう式が成り立ちます。

イメージ 3







これを使って上の式を変形、整理すると

イメージ 4






となりますが、T→∞ とすると、Δω→0 となりますね。
そういう極限においては最早、ωn は離散的な量ではありえなく、連続量 ωとなってしまうんです。
それで上式の括弧の中を、新しい関数記号 F(ω) で書き出すと

イメージ 5





となり、これを関数 f(x) の「フーリエ変換」と言うんですね。
数学的にはこういう定義になります。

一方括弧の外の部分では、同じく n に対して極限を取って、積分化すると
イメージ 6




と書けます。これを関数 F(ω) の「フーリエ逆変換」と言います。
両式共に1/√2πが掛かっていますが、これが最初の頃に書いた事のある「正規化」の事かな?
いや、まだそこは確認していないです。

いや〜、疲れました。
今回はこのシリーズで一番難しかったかな。
特に、ωn = n・π/T を導入して来る所がなかなか理解出来なかった。
実は、本当に正しい理解の仕方であるか、まだ自信が無いんです。

しかし、これからもっと難しくなりそうです。








前回は複素フーリエ係数、c0, cn というのを出して来ました。(導出過程は省略ですが。)
複素フーリエ級数の展開が、−∞〜+∞に亘っているのに対応して、cn は N>0 の時と n<0 の時に分かれて書いていました。((18)式と(19)式)

この事について少し考えて見ます。

三角関数で表すフーリエ級数(「実フーリエ級数」と呼ぶらしいです)では、フーリエ係数は、こういう物でした。
イメージ 1








それで先ず、n > 0 の時の cn、つまり前回の記事で書いた(18)式に、(3), (4)式を代入してみます。
今度は省略せずに全部書いて行きます。

イメージ 2












となります。
では n < 0 の方も同じくやってみます。
イメージ 3


















となり、上の n > 0 の時と同じ結果になりました。
要するに、n > 0 と n < 0 とは n = 0、つまり c0 を境としてベクトルとしては対称に見えたけれども、値は同じなんですね。
n の正/負に対して最早、気にする必要が無いという事のようです。

それでも一応 n = 0 の時も確認しておきます。

イメージ 4









となって、結局 cn というのは一つの形に纏まっちゃう事が分かりました。
改めてまとめると

イメージ 5








(16)式は「複素フーリエ級数」と名付けられています。

これで大分スッキリした形になり、とても見易く感じます。
しかし、これで終わりではないんです。

これまでは全て 0〜2πの範囲に収まる周期関数についての話だったのですが、その域を出て幾らでも広い範囲に拡張出来るらしいです。






全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.
さすらい人
さすらい人
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事