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今日、買い物ついでに酒のディスカウントに寄って、私の冬のお気に入りであるマイヤーズ・ラムを買おうとしたところ、珍しい酒を見つけました。なんでこんなものが、こんな所に? と目を疑ったほどです。
それは VAT69というウィスキーです。
映画と何の関係があるの? と思われてもしかたがないのですが、これは「バンド・オブ・ブラザース」という映画に出て来る酒です。
正確に言うと映画ではなくて、アメリカのTV放映向けに作られた、10回シリーズのTVドラマです。ご存知の方も多いと思います。
初めて知ったのは5〜6年前、新聞紙上にアナウンスされてからでした。見たいな思っていましたが、ついに日本ではTV放映されませんでした。今の日本ではこういうのはやっぱり視聴率を絶対に稼げないんですね。
そのうちTSUTAYA DISCASがレンタルDVDで出し始めたのが入会のきっかけになりました。
まだご存じない方のために、始めのほうだけ簡単に内容を紹介しておきますね。
第二次大戦で戦った、米第101空梃師団、第2大隊E中隊の、実話にもとづいたノンフィクション・ドラマです。
「プライベート・ライアン」のスピルバーグとトム・ハンクスが製作総指揮を行いました。DVD5枚、全10話からなっています。
1.「翼のために」
トコアの練兵場での厳しい新兵訓練。ソベル中尉の陰湿な新兵いじめにも耐え抜き、やがて彼らは一人前の降下兵へと成長していきます。
ソベル中尉は大尉に昇進。悪い人間ではないのですが、とことん官僚的で私情に富み、ウィンターズ中尉以下部下たちを苦しめ抜きますが、実践向きの頭が出来ていない男なので、D-Day直前にE中隊の指揮を取り上げられ、本国へ左遷されて行きます。
2.「ノルマンディ降下作戦」
D-Dayの前日、いよいよ先兵部隊となって、輸送機C-47に分乗し、はるかノルマンディーの空へ。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは苛烈な現実でした。E中隊の新指揮官ミーハン中尉の乘機は対空砲弾の直撃を受け、炎に包まれながら墜落。
中隊は指揮官を失った上、操縦士たちの誤った判断で、降下地点もばらばらに。
結局ウィンターズ中尉が実質上の指揮官となり、中隊をまとめていきます。
3.「カランタン攻略」
ノルマンディーの海岸を東西に分散して上陸した連合軍の結合地点である、カランタンという街を攻略する話です。
E中隊は、はじめてまとまった戦力として、街を防御するドイツ軍降下猟兵の一隊と戦火を交えます。その中に、内気でどこか世間離れしたロマンチスト風のブライス二等兵がいました。彼は戦闘が恐ろしく、敵に向けてまともに銃を撃つことも出来ません。
しかし上官や戦友達にはげまされ、恐怖を克服して一人前の兵士に成長します。彼は戦闘が終わった後、倒したドイツ兵の遺体の所に行き、彼を心の中で弔うのでした。そしてそのドイツ兵の胸にさしてあったエーデルワイスの小さな花を取って自分の胸にさすのでした。なかなか胸を打つシーンです。
しかしその彼も、次の偵察で先兵を志願し、敵狙撃兵の一弾に倒れるのです。
4.「補充兵」
イギリス軍のモント・ゴメリー将軍の立てたマーケット・ガーデン作戦に動員されて、オランダに降下した第101空挺師団。
アイントホーヘンからイギリス機甲師団に合流し、アーンヘムに向けて進軍して行きます。守備するドイツ軍は老兵と少年兵主体の弱兵力と聞かされていた部隊の行く手に、タイガー戦車を装備した強力なドイツSS機甲師団が立ちはだかります。連合軍の戦車はこの強力な戦車に太刀打ち出来ず、形勢は一気に逆転し一目散に撤退。
その中に1人取り残されたランドルマン軍曹は九死に一生を得て、味方の戦線に生還を果たします。
軍曹の安否を気遣い夜を徹して捜索に出た部下達との再会のシーンにはなかなか清々しいものがあります。
5.「岐路」
戦功を認められたウィンターズ中尉は、はれて大尉へ昇進。E中隊指揮官から大隊指揮官補佐に任ぜられます。そして初めて書く戦闘報告書。
とある戦闘で彼は1人のドイツ兵をライフルで撃ち倒します。しかしそれはまだあどけなさの残る少年兵でした。味方と間違えたのか、微笑みすら向けた無抵抗のその少年兵を仮借なく撃ち殺した苦い記憶が彼の頭に反芻されます。
酒を飲まないウィンターズ大尉は、与えられたパリでの休暇中もその記憶からなかなか逃れられません。
それとは対照的に、戦友であり友人でもあるニクソン大尉は日々酒に溺れていきます。
そこで、ニクソン大尉が他の酒には目もくれず、ひたすら飲み続けていたのが、今日私が偶然見つけて買って来た
VAT69 なのです。
以下まだ10話まで続きますが、お話はこの辺で。。。
6.「衛生兵」
7.「雪原の死闘」
8.「捕虜を捉えろ」
9.「なぜ戦うのか」
10.「戦いの後で」
テーマ曲もクラシカルでとてもいい曲です。回顧と哀愁に満ちています。
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