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ゴルドウィンによれば『エノク書』のはじまりに美しくだりがあって、エノクが死と変容の前に天を訪れた次第が記されており、描写される情景は来るべきもののリハーサルのようである、と述べています
そして主がミカエルに向かいて『行きてエノクの衣を脱がせ、エノクに油を注ぎ、われらの如く栄光の衣をつけさせよ。』と告げれば、ミカエルは命じられたとおりになしたり。わが衣を脱がし、露の如くすばらしき油をわが体に塗りたるが、この油は没薬にも似た薫あり、日差しの如く輝けり。わが身をみれば、他の者たち(天使)の如くあいなりて、違い一つなく、死に対する恐れと戦慄はもはやなからん。
『エノク書』より
エノクは生前のその行いにより、神から真実の記録者、最大の書記に選ばれメタトロンのなかに吸収された。エノクはその能力を持ったままメタトロントと同化し、ゆえにメタトロンはあらゆることを天の記録保管所に記録する天の書記官として知られることとなったのです。
『出エジプト記』にはメタトロンにふれたくだりがある。
『視よ、
われ天の使いを遣わして
汝に先立たせ
途にて汝を守らせ
汝をわが備えし所へ導かん』
モーゼに神が話しかける。自分が神であると言うことを知らしめるためにその印を見せるくだりである。天の御使い、つまり天使が「炎の柱」として顕れるところ。この炎の柱として現れた天使はメタトロンだといわれています。炎の柱となって顕れた天使の顔は『太陽よりも燦然と輝けり』と記述されています。これは来ることを教える神そのものと言う説もありますが、神は必ず容を変えて顕れる。この使いは神そのものと言うより「小ヤーウエ」としてのメタトロンに違いない。
『天使の世界』マルコム・ゴルドウイン
新約ではこのくだりは、来るべき救世主イエスキリストの存在を告げるパプテスマのヨハネのことであると解釈しています。これも一つの解釈として否定するものではありません。今でこそ“キリスト教”として、それは世界宗教になっていますが、初期の段階ではイエスが教え導こうとしたのはユダヤ教徒たちであり、形骸化した旧約の世界を今の時代に(イエスの時代)則して構築しなおし、ユダヤの生きた教えとするためであったのです。その結果、イエスによって伝道された教えはユダヤという民族を超え広く伝播されることとなり、土着の宗教の神々と混合しながら様々な要素を含み、その解釈のも拡大し様々な派閥を生んでいっといえるでしょう。
初期のキリスト教を考える時、ユダヤ教の一派である“エッセネ派”を抜きにして語ることはできません。オーラソーマではイエスもマリアもエッセネ派からでているという考えを推奨しています。
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「エノク書」は前から読みたいと思ってました。エノクは7つの天を旅した後、人間界へ一旦戻り、その後天使の一人になったそうですが、その天使がメタトロンとは知りませんでした。
コーランでは、マホメットが夜に天馬に乗って7つの天を旅したことになっており(夜の旅の章)、太陽が支配する第四天でエノクと会ったとの説があるようです。
コーランではエノクはイブリースと同一人物のようで、ヒジルの章に現れます。
30 そのとき天使たちはみないっせいに跪拝したが、
31 イブリースだけは、どうしてもみなといっしょに跪拝しようとしなかった。
2007/9/12(水) 午後 10:30
「エノク書」って本屋に置いてないでしょうか。
私も宇宙を旅した後で天使になりたい...
2007/9/18(火) 午後 11:24
私はインターネットで読みました。エノク書で検索してみてください。旧約に記されているエノクについての記述はほんの一部で概略にしか過ぎません。エノク書はカバラの秘伝の一部ですので最近では神秘主義の書棚の中にあると思われますよ。
2007/9/19(水) 午前 0:10 [ hyakuoku ]