よろずよもやまオーラソーマ日記

眠れない夜の枕代わりに、よろしければ・・・・・。http://www.alice-beauty.com

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うつろな時間

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ホーローのバスタブの
 
ぬめっとした白い肌に
 
昨日の情事を洗い流して
 
白濁した飛沫がこびりついている
 
 
『また来るよ。』
 
 
そう言って男はいつも帰っていく
 
 
『待っているわ。』
 
 
女はいつもそう言って
 
男の後ろ姿を見送った
 
 
 
半分泣いて 半分微笑んで
 
 
 
口元に浮かべた微笑みを
 
凍りつかせたまま 女は
 
また湯船に体を滑り込ませて
 
凍った体を融かしている
 
 
 
 

手紙

 
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毎日暑いですね
 
皆さんお元気でしょうか
 
私も何とか元気でやっています
 
お手紙いただいて嬉しかったです
 
私もふとした瞬間に
 
お母さんの姿を思い出し
 
どうしていらっしゃるだろうと思いをはせます
 
お元気そうでなによりです
 
 
 
黒いビロードのようなアゲハがやってくる季節になりましたね
 
私もつい昨日、そのことを考えていました
 
自然の現象はこのようにして人と人とをつなげてゆくのですね
 
たとえ離れて暮らしていても
 
同じものを見て、同じようなことを考えてるなんて・・・
 
 
お母さんのつくる
 
朝のあったかいうどん
 
懐かしいです
 
 
お父さんは無愛想に起きてきて
 
仏壇に朝一番のお茶を供えるのが日課でしたね
 
今もきっと変わりなく
 
習慣は繰り返され
 
そして代が変わっても
 
そのことはきっと受け継がれてゆくのでしょうね
 
 
そちらの夏は
 
蝉の鳴き声から始まり
 
夜は虫と蛙の大合唱でしたね
 
家中の窓という窓
 
戸という戸はすべて開け放たれ
 
扇風機がぶんぶん回っていましたっけ
 
 
蚊取り線香があちこちに焚かれ
 
カーテンは蚊取り線香の煙でまっくろ
 
わたしが帰ると必ずカーテンを洗っていましたね
 
 
今は戸や窓もサッシになり
 
蚊取り線香も焚かれることはなくなったんでしょうか?
 
朝起きると蚊取り線香のけむりで喉がいがらっぽくなるほどでしたからね
 
 
 
膝の手術、お見舞いに行けなくて
 
すみませんでした
 
術後の経過も良いと聞いて安心しました
 
 
朝は相変わらずうどんですか?
 
変わらぬ暮らしぶりがなによりです
 
 
気にはなっていてもここ何年もお墓参りに行っていませんでした
 
お手紙をいただいて
 
今年は行けるような気がしています
 
 
 
子供たちにも
 
おばあちゃんのところへ顔を出すように伝えます
 
なにしろこっちへもめったに帰ってこない子供たちですから・・・
 
 
 
用水沿いのイチジクの木
 
今年もたくさん実をつけるでしょうか?
 
こちらでもイチジクの木を植えました
 
人が食べるよりも先に小鳥たちが食べに来て
 
一向に味わうことができません
 
もう少しで食べごろだな、と楽しみにして
 
朝一番で飛び起きても
 
小鳥たちに先を越されています
 
 
 
お逢いしたいといつも思っています
 
神様がそんな機会をつくってくださると信じています
 
 
たとえそれが今年でなくても
 
 
 
また、手紙書きますね
 
逢うと言葉にならないことがたくさんあります
 
手紙を書いていても
 
ほんとうのところには
 
なかなか触れることができません
 
 
気遣ってくださるお気持ちに感謝しています
 
なかなかお会いすることができない私をお許しください
 
 
あの大震災から5カ月
 
たくさんの人が無くなり
 
たくさんの悲しみが生まれました
 
あの方々はどうやって
 
その深い悲しみを乗り越えてゆくのでしょうか?
 
 
あの方々の胸にあいた底なしの悲しみの洞窟
 
絶望の淵から這い上がろうとするうめきごえ
 
悲しくて悲しくてつぶれてしまいそうな心を抱えながら
 
明日に生きようとする力強さ
 
 
 
わたしも強く生きようと思います
 
 
あっ
 
今、黒いアゲハが通り過ぎて行きましたよ!
 
 
お母さん
 
貴方が逢いに来てくださったのですね
 
 
 
 
まだまだ暑い日が続きます
 
ご自愛されてお過ごしください
 
 
また、いつか
 
お会いできる日まで・・・
 
 
                               か  し  こ
 
 
 
 
 
 
 

風の記憶

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笑わないで
 
必死で生きているのよ あたし
 
がらんとした部屋の中
 
むやみに飾り立てて
 
楽しいふりなんかして
 
 
 
片付かないのよ 
 
私の部屋
 
そんなことは嘘っぱち
 
片付いて
 
誰かの居場所ができるのが怖いの
 
 
 
あの人がいた場所
 
今はぽっかり空いている
 
今もいるような気がするの
 
風が通り抜けるみたいに
 
あの人の影が
 
動くような気がするの
 
 
 
『また、明日』
 
そう言って手を振って
 
あの人は
 
永遠に私のメモリー
 
旅に出たのね
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「ぼくは行かねばならない。」
 
 そう言ってあの人は
    私のもとを去っていきました。
 
 「わかりました。今までありがとう。
    ご機嫌よろしくなさってください。」
 
 唐突にいわれた別れの言葉に
    私は予感でもしていたかのように
 そっけなく答えたのかもしれない。
 
 運命を切り開いてゆこうとする男の
    うしろ姿に取りすがって
 「わたしを捨てないで。」
      と、せめて懇願するふりでも
したほうが良かったかしら。
 
 
貪るように互いを求めた
      嵐のような情熱は
熱帯気候特有のじりじりと肌を焦がす 
  強い日差しと
       甘酸っぱい汗のにおいと
   黄色い土埃と入り混じって
時間という錬金術のフラスコの中で
  別のものになったのね。
 
 
男は船で女は港
  そんな歌があったかしら?
 
 港・・・?
ジョーダンじゃない!
 
ひとしきりさめざめと泣いたら
  私も出発するのです。
 
たとえ鳥のように自由に飛べないまでも
大地から切り離して
  動く港があってもいいんじゃない?
 
あの ひょっこりひょうたん島みたいに。

時は錬金術師

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時は不思議ね
 
ごつごつした苦い思い出
 
さざれ石のように
 
まるく ちいさく
  
 
 
 
あんな思い出 こんな思い出
 
ときには宝石のように輝いて
 
ときには
 
甘酸っぱい味がして
 
 
 
時は魔法ね
 
キラキラと
 
不思議な粉をふりかけて
 
錬金術のかくし味
 
まろやかに かろやかに
 
 
 
えっ  私のはそんなに甘くないって?
 
大丈夫 大丈夫
 
もうすこし
 
ゆっくりねかせておあげなさい
 
熟成かげんが足らないの
 
 
あと
 
何年かして
 
あと 何十年かして
 
忘れたころにとりだしたら
 
きっと いい味に仕上がっているわ
 

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