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初めての、中国本土。からつづきます。。。

バイキングの店を出てから2時間。
仏教の古刹、道教寺院、そしてカトリック教会と巡ってきて。
そして、生活感あふれる、明らかに香港やマカオとは違う、中国の、広州の街を歩いてきて。

歩き疲れてくたくたなうえに、足の付け根が痛くなってきていた。

でも、最後に、沙面と珠江の流れを見ておきたかった。

沙面。
広州の“出島”とも言える、英仏の租界が置かれた場所。

地図を見直して愕然とする。
今まで歩いてきた距離と同じくらいの距離を、歩かねばならない。

タクシーを捕まえようとしたが、つかまらない。
少しずつ歩きながら試みるが、雨が降り続く中、空いているタクシーは見つからない。

必死にタクシーを捕まえようとするわたしを目ざとく見つけて、何台もバイクタクシーが声をかけてくる。
交渉するパワーはないから、断り、追い払いつつ、沙面の方角へ歩きながらタクシーを探す。。。



もうだめだ、歩けない。



と思ったときに、空車がようやく1台、止まってくれた。

ところが。

さんざん地図を見せて説明した揚句、近すぎる、と拒否されたのだ。
足が痛くてもう歩けない、といっても通じる相手じゃない。
何しろ、英語も日本語もだめなんだから。

やっと捕まえたタクシーから放りだされて途方に暮れ。

時計を見たら、もう16時半。

帰りの電車の時間は、18時。

でももう、行くしかない。
どっちにしても地下鉄の駅は、沙面のさらに向こうだし。
タクシーはつかまらないんだし。
沙面のホテルまでたどり着けば、タクシーがいるかもしれないし。

覚悟を決めて、大きな道路を渡る。

そこからさらにしばらく歩く覚悟でいた。



ら。



瀟洒な洋館が目に飛び込んできた。

道路標識が「沙面通」となっている。



ほんとに近くだったんだ。

地図を読み間違えていた自分に唖然としながら、雰囲気を味わいつつ沙面を歩く。
雨は降り続き、日はあっという間に暮れてくる。
日が暮れる前に、と急ぎ、川岸の公園に向かった。

滔々とした珠江の流れ。
これが、珠江なんだ。

しばらく写真を撮った後。
すぐそばに見える高層のホテルに走った。
もう17時を回っている。
早くタクシーを捕まえて駅に向かわなければ。

焦っていた。
ホテルの前のタクシーに乗り込み、地図を指そうとして。



駅はどこだ。



さらに焦ったわたしは、鉄道の路線が集まっている大きな駅を指した。

運転手は、急いで向かってくれた。

18時に15分前、駅に着いた。

大きな駅だった。
人であふれていた。
何処が乗り場かわからず、駅前広場をうろうろしたが、何処にも「香港」という発車案内が見つからない。

おかしい。
警察官に聞いたが、中国語で怒鳴られ。
駅の中に入ろうとしてもものすごい行列で入れず。

地下鉄の駅の入り口を見つけて入ったが、どうもなんかおかしい。
行きに見た景色じゃない。
地下鉄の駅員に切符を見せて聞いてみたが、わたしの来た方向を指すばかり。

半泣きの状態で駅前広場に出てふと、行きの電車から見かけた「和諧号」の表示を見つけ。
そこに駆け寄った時には、もう発車時刻は過ぎていた。

そこに立っていた男性駅員に切符を見せて、思いつくままに片言の英語でいろいろ話しかけたが、どうやら通じていない様子。
もう、どうしていいかわからず、涙が溢れて止まらない。

と。その男性駅員が、手招きして歩きだした。

連れて行かれたところは、駅員の休憩所のようなところ。
男性駅員は、そこにいた、若い女性駅員に声をかけると、食事をしていた彼女は手を止めて立ち上がり、わたしの方を見て、英語で話しかけてきた。

助かった。。。

切符を見せて話すと、彼女はこう言った。

「ここは、広州駅です。あなたの行くべき駅は、広州東駅で、違う駅です」



・・・まちがったんだ。



でも、広州東駅へ、もうどうやって行ったらいいか、わからない。

そう英語で言ったら。

彼女と男性駅員がしばらく中国語で話したあと、彼女は無線を使って何やら話しだした。
そして男性駅員は、大丈夫、ここで待っていればというそぶりをして、わたしに手を振って部屋を出て行った。
彼のそぶりから、とにかく何とかしてくれることだけは分ったものの、どうしてくれるのかは分からない。

駅員さんたちが入れ替わり立ち替わりやってきて夕食を食べるその部屋で、座り込んでいるしかなかった。

彼女が部屋を出ていき、しばらく経った。
1分が10分にも30分にも感じられる。
帰れるんだろうか、香港に。

思わずまた、涙ぐんでいたら、奥の方に座ってサトウキビをかじっていた年配の男性駅員が、私の隣に座っていた女性駅員に目配せして。
彼女は、冷蔵庫からミネラルウォーターを出すと、わたしに渡してくれた。

広東語でありがとうって、なんて言うんだったっけ。
そんなことすら頭に浮かばないまま、頭を下げ、手を合わせ、水を口に含んだら、少し気持ちが落ち着いた。

と。別の男性駅員が入ってきて。
ついてこい、というそぶりをした。

ついていくと、列車の表示が出ていない、4番線ホームに連れていかれた。
そこに、和諧号が入ってきた。

そして、降りてきた女性車掌に話しかけると、彼はわたしを食堂車に連れて行って、座るように促した。

女性車掌は強い口調で男性駅員に何か話したが、彼は彼女をとりなすように話し、和諧号から降りて行った。

女性車掌は、こちらに向き直ってため息をつくと、あなたは英語が話せますか?と流暢な英語で話しかけてきた。
少しだけ、というと、彼女はゆっくり、状況を説明してくれた。
この列車で広州東駅まで行き、そこから再度切符を買いなおして、最終列車に間に合うように乗ってください、と。

彼女は、列車を降りるときに、付箋に何かメモを書きつけて、わたしに渡してくれた。
きっとそれを、改札を抜けるときに使えということなんだろう。
彼女にお礼を言って、改札へ向かった。
改札は付箋を見せるまでもなく、すんなり通してくれた。

最終一本前の、20時15分の特等を買い。

出国手続きを滞りなく済ませ、列車の座席に着いたら、急激に眠くなった。
そして、気づいたらもう、2時間後の、香港だった。

写真は、もう少しお待ちください。。。

初めての、中国本土。

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・・・さんざんお待たせしていてすみません。
なんだか、気力が湧かないのです。
あんなにあれもこれも、補給し続けているというのに。

ずっと頭も痛いし。
頭痛とは普段無縁なのに。なぜかなあ。。。

***********************************

というわけで、正月二日。
念願かなって初中国本土。
広州東駅に降り立ったわたし。
ホテルにガイドブックを忘れてきたことに、気づく。

ま、大したこと書いてなかったし、ここで地図買えばいいか。
プリントアウトした名所案内と簡単な地図は一応持ってきたぞ。

と、これが序章だったとは、思いもせず。。。

土地勘も距離感もないのに、広いはずの広州の街を歩き回ろうとしていたわたし。
駅の構内のセブンイレブンで地図を買って。
とりあえず地下鉄1号線に乗って、公園前駅へ向かうことにする。

自販機で切符を買ったつもりが、出てきたのはプラスチックの小さなコイン。
コインの中に、どうやらチップが入っているらしく、コインを改札にかざして地下鉄に乗り込み、降りるときに改札に投入するのだ。

公園前駅で降りると、地下のショッピングモールが出口になっていて。その雰囲気は東京のどこかにそっくりだ。

階段を上がってきたら、雨。
雨の中を歩くのか。。。とちょっと気持ちが萎える。
ただでさえ、疲れがたまっていて、今ひとつ元気が出ないのになあ。

ちょっと迷って、斜め向かいのデパートに入ることにする。
ちょうどお昼時だし。
食欲はないけど、そういう時だからこそ、こういうところで食べておいた方がいいと踏んで。

6階のバイキングらしき店に行く前に、2階の婦人服売り場をちょっとうろついて雰囲気を見る。
何というか、三越とダイエーとフォーラスを足したような感じ。
若者向けのお店のわきに、年配向けの服が並んでいたりするのがちょっとアンバランスだけど、あくまで大都市の百貨店の雰囲気を崩していない。
それでいて手頃な価格帯のもあったりして。

若者向けのコーディネートは、もうすっかり、職場で見慣れた感じのものばかりだ。

それにしても、なんだか力が入らない。
エレベータで上がって、バイキングの店に入った。

中華も、寿司も、洋食にデザートも取りそろえた、ちょっと高めなんだろう、バイキング。
でも、若い人たちや家族連れでにぎわっている。

何だか、今ひとつ食欲が湧かない。
食べたいと思うものがないのは、なぜだろう。

できたての点心を少しと、炒めものを小さな皿に2種類。
それだけ食べたら、なんだかもうおなかがいっぱいというか、耐えがたい睡魔が襲う。
しばらくうとうとした後、あったかい中国茶を飲んで、やっと少し気分がよくなった。

1時間ほど、ぼーっとしてから、店を出て、街を歩くことにした。

まず、デパートから一番近いはずの、六榕寺。
南朝梁大同三年(537年)建立の、歴史ある仏教寺院。

地図を頼りに一本裏の道に入ったら、急に街の雰囲気が変わった。
電子部品ばかり扱う小さな店がずらりと軒を並べていた。

人通りも急にまばらになって、怖くなって大通りを目指して必死に歩いた。
大通りに出たら、そのわきに、レリーフが並ぶ通りが伸びていて。
そこを入って行ったら、急に古い住宅街に出た。
そのまま行ったら、たどり着くはず。。。と思ってどこまでも入って行ったが、それらしい案内もなく、どんどん雰囲気が寂れていき。
その向こうに、不意に高い塔が見えた。
それか! と思ったが、そこにつながる道が、見当たらない。
行き止まりの何もない角に立つ男性が、じっとこちらを胡散くさそうに眺めている。

私服だったらまずい。

そう直感的に思って、引き返した。

手掛かりがないままに、大通りを北上したら、急に体の不自由そうな物乞がたくさん、並んでプラスチックコップを差し出している姿が目に入った。
その向こうに、入場券売り場。

ここか。

券を買って、中に入る。
雨はいっそう強くなり、広州古建築の中で最も高いといわれる九重の舎利塔を、見上げたくても見上げることができない。

さほど広くない境内。
たくさんの人が次々と線香を買い求め、いくつものお堂を廻り、参拝していたのを、塔の前の休憩スペースで雨宿りしながら、眺めていた。

次は、南下して五仙古観を目指す。

急に道が細くなり、小さな駄菓子屋や八百屋などが続く通りになる。
駄菓子屋の店先には、普通の電話機に通話時間が出るようになっている公衆電話が置かれている。
携帯はかなり普及しているようにも見えるのだけど。

いったいどこなんだろう、と思っていると、大きな交差点の右手に、公園のような広々とした空間が見えた。

きっとここだ、と思って曲がると、道教寺院特有の屋根を持つ門が見えた。
六榕寺と違って、ひっそりしていた。
亜熱帯特有の植生を生かした庭園が、何ともみずみずしかった。

次は、1888年にできた、聖心教会。別名、石室とよばれるカトリック教会だ。

この教会も、道路から隠れるように、静かに立っていた。
新年を祝う赤い札が、なんとなく場違いにも感じられた。

教会の前の広場を出ると、急に繁華街になる。
車も荷車も自転車も歩行者も、お構いなしに狭い道にあふれ、アーケードの下で露天がひしめき、乾物や生活雑貨の店が急に増える。

目が回る思いがした。

そして僕は途方に暮れる。へつづく。。。写真もあとで追加します。。。

九広鉄道の車窓から。

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ほんとは、元旦に行くつもりだった、広州。
年越しがあまりにハードだったので、1日置いたのだが。

意外にあっさり、往復切符も手に入れ。
浮き浮きと列車に乗り込んだ。
これで安心して広州を楽しめる。。。と思っていたのだけど。

旅はそう簡単にはいかないのだ。

車窓から見える新界の、そして深センのビル街、そして珠江デルタの農村地帯と東莞の街、そして広州を撮り続けた、その写真をまずごらんください。
19枚目が香港との境です。

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香港内の鉄道路線図や、街の特徴はこちらが詳しい。
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/3793/hongkong-map.html

広州のおもな産業について。


2008年のGDPをみると第一次産業が1,970.23 億元(3.7%)、第二次産業が18,402.64 億元(11.4%)、第三次産業が15,323.59 億元(9.1%)となっている。
省内の農作物は一年二期作または三期作が一般的で、穀物は水稲が中心。副産物の生産の比重が高く、サトウキビや麻、蚕、果物など100種類以上の作物が栽培されている。特に果物では「水果王国」の異名を持ち、バナナ・みかん・ライチ・パイナップルが広東の四大果物として知られている。
70年代の改革開放政策以降、香港と直接接している広東省は大規模な外資導入により一躍経済発展を遂げ、今日では省内国民総生産・外資導入額・輸出額・地方税収額で全国各省市区の首位に立っている。産業では電器・化学工業・機械・食品・紡績・医薬を中心に多岐にわたり、中でも家庭電化製品の生産では全国トップの実績を誇っている。
http://www.ichi-corp.jp/china_info/guangdong.html より引用)

そして、マカオ半島。

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日が暮れようとする時間、最後のマカオ半島の方に戻ってきて。
セントポール天主堂跡の周辺を中心に歩くこととした。
http://www.macautourism.jp/walking/01.php?c1=6&c2=1#map

タクシーに地図で場所を指し示したら。
細い石畳の坂道を上ったり下ったり上ったり下ったり。。。
まるでジェットコースターのように走り回って、最初の目的地に着いた。

丘の上の、サンホセ教会。
その前の急な細い坂を下りていくと、セナド広場に出た。
まだ、クリスマスの華やかさが残っている。
そこから、中国とポルトガルが混在する繁華街を抜けて、セントポール天主堂跡へ向かった。

路地の間から見えてくる、天主堂の正面壁。
壁1枚だというのに、何と神々しいことか。
クリスチャンでなくても、思わず立ち止まり、見上げてしまう。

その裏に道教寺院が貼り付いているところが、やっぱり中国だが。
ポルトガル風のアパートの窓にシーサーやお札がかかっているところも。

ふと、喉が渇いていることに気づき、タピオカの入った冷たいミルクティーを買って飲む。
そのさっぱりした甘さに、やっと、地元の飲み物を口にしたなあという気持ちで嬉しくなったが、いまから思えばこれが災難の始まりだったのかもしれない。

その後、中国の雰囲気を漂わせる盧家屋敷で寅の切紙細工を寅年の母への土産に買い。

それから、やっぱりまだクリスマスな雰囲気の大堂のミサを垣間見て。
スウェーデンの教会のミサのように、ギターにドラムですか。

セナド広場周辺の夜景をみて、タクシーでフェリー乗り場に向かおうと考えたけれど、疲れてきて地図を読み間違えてさまよい、なかなかセナド広場に出ることができない。
大晦日に歩き続けたのがまだ祟っていて、足が痛くなってきた。

どうしよう、と思ったころ、ようやくセナド市場につながる聖ドミニコ教会の前に出た。
まるでヨーロッパのクリスマスのような風景が広がった。

しばらく見とれてから、時計を見て焦り。タクシーを捕まえてフェリー乗り場に向かった。

コロアン島の漁村。

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タイパ島の昼下がりにぼんやりするもつかの間。
1日でマカオを全部回る、と決めていたので、後ろ髪を引かれるようにしてタクシーを捕まえ、コロアン島へ。
http://www.macautourism.jp/walking/07.php?c1=6&c2=7#map

南西端の道教寺院から、小さな漁村の小道を迷路のように歩いた。
夏に回った、龍飛崎のふもとの小さな漁村の風景が重なった。
http://blogs.yahoo.co.jp/hyamageo/49195751.html

村の北の行き止まりにはどうやら入国管理局があって、対岸の中国・珠江側へ渡ろうとする人たちが、大きな荷物を持ってたくさん出てきて、船に向かうのが見えた。

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