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中小企業診断士の御蔵真之(Saneyuki MIKURA, Mr.)です。
 
日本の金融資産は1400兆円と言われています。でもホントは466兆円って報告がありますね。
 [東京71日 ロイター] 船井財産コンサルタンツは「財産白書」を発表した。日本国民の保有する金融資産額は、日銀の資金循環勘定にある「家計資産総額」から不動産等を差し引いた1400兆円という数値がしばしば引用されるが、白書によると、これには個人事業主の事業性資金が含まれており、いわゆる個人の資産という概念から、差し引いて考えるべきとの見方を示している。正味金融資産は466兆円、としている。
 
これに関連して、資産の年齢層別の分布がときに話題になります。簡単に言うと年齢格差です。
 
消費税増税反対の声があります。
その根拠は、消費税が高齢者の生活にダメージを与える、ということですね。高齢者ってそんなに生活が大変なんでしょうか。
 
資産分布はこんな感じです。これは世帯当たりの資産額です。(図表は右下ポチで拡大)

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金融資産額もありますが、
30代なんてマイナスですね。40代なんて社会で20年以上苦労して働いてきたんだろうに、でも200万円以下なんで雀の涙・・。
 
それでは年齢層ごとの貯蓄金額は?
 
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30代で600万円ですね。負債の方が多いんですけどね。相殺したほうが支払利息額が減りそうですけど。
 
それぞれの年齢層毎の資産額はこんな感じ。
 
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どの層にも金持ち層はいるもんですね。逆に高齢層にも資産が少ない層はいます。
 
では、支出は?
 
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50代でいちばん多いですね。でも今、世の中で財政的に一番厳しい世代は40歳台なのではと実感しています。検証してみましょう。
 
そこで20111-3月の統計局最新データからグラフを作成してみました。
 
世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の支出(総世帯)
 
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 単位:1カ月当たり/1世帯あたりの消費支出 (円)
 
ほ〜、やっぱり、2011年の最新データを用いると消費支出が一番多いのは40歳台ですね。(棒グラフ:左軸)。
また、教育関連支出も40歳台が一番多くなっています。(折れ線:右軸)
念のため40歳台が単に贅沢をして支出が多いということではないことを検証しておきます。同データから(世帯主年齢別世帯あたり)「こづかい額」グラフを作りました。
 
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60歳台までひたすら右上がりのスゴいグラフになりましたね。
別に40歳代世帯が贅沢をしている訳ではないようです。
 
さて、こちらには日本の金融資産が60歳以上に集中していることを表すグラフがあります。
 
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これは20093月のグラフ。ただ残念なことに出典がありません。そこで、最新データを用いてこのグラフの検証とアップデートを試みます。
 
統計局の HP より10歳年齢別の人口を計算し、上記の白書のグラフから数字を取ると以下の表ができます。
20代人口は19歳以下を含まないが、20代資産は19歳以下の資産を含む)
 
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これらから、人口と世帯ごとの資産を比べたグラフを作るとこうなります。
 
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まず、70歳台以上の人口数に驚きましたよ。
年齢層が上がるにつれて資産額が右上がりなのが明白ですね。

人口といえば、こんなグラフがあります。今後の少子高齢化を表すものです。
 
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ちなみに、日本の社会は「超高齢社会」と言われます。定義は以下ですね。
WHO(世界保健機構)や国連の定義:
65歳以上人口の割合が 7%超で「高齢化社会」
65歳以上人口の割合が14%超で「高齢社会」
65歳以上人口の割合が21%超で「超高齢社会」
 
念のため、
生産年齢人口 =1564歳:生産活動ができる年齢
労働力人口=15歳以上の人口のうち、就業者と完全失業者を合わせたもの。
でしたね。
 
①個人資産(金融資産含む)の年齢層別分布
話を戻して、これらからそれぞれの年代人口×資産額を計算します。実はこの資産額にあまり意味はありません。世帯ごとの資産額に人口をかけているからです。
でも円グラフは割合を示すものですから、検証には役立つでしょう。
 
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グラフ化すると以下の通りになります。上記グラフに合わせ60歳以上は合算しました。
上記の通り、60歳以上(の世帯主の家の世帯あたり)の個人資産額割合は70%を超えますね。

[日本の個人資産の年齢層別(世代別/年代別)分布/割合を示すグラフ]
 
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②次は、金融資産に限定した年齢層別分布です。先ほどの2009年のグラフと直接比較できるのはこちらのグラフです。なお、30歳代は金融資産がマイナスですが、ゼロとしています。
 
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[日本の金融資産の年齢層別(世代別/年代別)分布/割合を示すグラフ] 

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あれ? 先ほどのグラフより更に格差が進んでいる、というか国の富が高齢層に集中していることになりますね。高齢層の人数そのものが増えているのですから合理性のある結果といえるでしょうね。今後更にこうなるんですからね。恐ろしいです。

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(財務省HP) 
さて、色々検証をしてきましたが、税や社会保障の問題はこんなことも見ながら、国民一人一人が考えるべき問題だと考えています。
 
私は、一貫して国益/国力維持のため直間比率の低下(=消費税などの間接税を高めて、法人税や所得税等の直接税の割合を低くすること)を主張しています。
理由は、今回検証したように、「消費税が直撃するのは消費が多い40歳台であり、60歳以上の層は潤沢に資産を有している」からです。
一方、40歳台は働き盛りであり、国の富の生産にも多大な寄与をしていると考えられます。
 
消費税を高めると中小小売業の売上に影響がある可能性があります。心配です。
しかし一方、中小企業の多くは下請業務を行っており、親企業が法人税低下等により活性化されれば、それは多くの中小企業にもメリットがありますね。
 
最後にこちらには個人金融資産は一世帯あたり2015万円(2010年)ってあるけど、クラクラにはそんなにないですね。もう全然足りない。
 
やっぱし、検証した通り高齢層がいっぱい持っているから平均が異常に上がっているのかな。
 
お読み頂きありがとうございました。
 
(記載のない資料の出典:H20厚生労働白書)

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    面白いですね。
    日本の未来は暗そう・・・

    たまママ

    2011/7/29(金) 午前 9:49

  • 若者達が選挙に行かないので、高齢者の我が儘が通ってしまうのではないかというのが私の考えです。消費税増税賛成法人税減税賛成です頑張ってください

    [ saeko ]

    2011/7/29(金) 午後 8:00

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    たまママさん
    こんばんは。そうなんです。どんどん暗くなっていきそうです。
    少子化対策がいかに重要かもわかりますよね。

    外国労働者を受け入れるか? または企業が国外脱出して空洞化するか?とかそんな話にも関連しますね。

    クラクラ

    2011/7/29(金) 午後 10:58

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    saekoさん
    こんばんは。読んでいただきありがとうございます。

    確かに若者は選挙に行きませんが、行ったとしても絶対的な人数で負けるんですよね。当然高齢者は高齢政治家を支持して、高齢者保護政策を取る、ということになりますね。
    簡単ではないです。。。。

    クラクラ

    2011/7/29(金) 午後 11:00

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    ああ〜、30歳代の金融資産額はマイナスですか〜。
    大学時代の友人らを見ても大半が苦労しているようなので、納得です。
    ウチは金融資産はほとんどありませんが、マイナスで無いだけ、まだマシなのかな(涙)。

    Festiva

    2011/7/31(日) 午後 11:25

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    Festivaさん
    長い記事をよんでいただきありがとうございます。
    そうですね。30代はちと厳しいですね。
    政府、いやいや社会党とかには現実を見てほしいです。

    クラクラ

    2011/8/1(月) 午前 6:16

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    悪いけど40代は社会の生産性になんら寄与していませんよ。
    40代の人口層は20代や30代の人口層が齎す成果を横取りしているだけです。
    40代が国富に寄与していると言う考えは完全に間違っています。

    [ ttt ]

    2013/9/6(金) 午前 6:20

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    tttさん
    コメントありがとうございました。

    40代のクラクラは、今は輸入担当なので、Y=C+I+G+EX-IM 式を見るまでもなく、国富流出に貢献してしまってますが・・。

    クラクラ

    2013/9/8(日) 午後 2:35

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