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今回書くのは、米トイザラス限定で発売された、オクトーバー・ガード3パック(Oktober Guard three pack / 1998年)です。 今パックにはソ連(正確にはワルシャワ条約機構)の特殊部隊「オクトーバー・ガード(以下OG)」の隊員、ブレコフ、ゴーリキー、ヴォルガの三体がセットになっています。 ↑ジョーコン2012年限定セット「オペレーション・ベア・トラップ」 付属のコミック表紙より、初期OGメンバー。左からシュトルモヴィーク、コロネル・ブレコフ、ホラーショー、ダイナ、シュラーゲ、 ◯オクトーバー・ガードって? 上記の通り、OGとは、ソ連(正確にはワルシャワ条約機構)の特殊部隊です。初登場は82年のマーベル版コミック第6号となっています。実は主役的位置付け(G.I.ジョーは群像劇のため特定の主人公とういうのは基本的にはいません)であるデューク(和名グラント)を始めとするお馴染みのキャラクターたちよりも、その歴史は古いのです。 アニメ版での初登場はサンボウ版第55話『The Invaders』です。エイリアン(実は(というか案の定 笑)コブラの変装)の襲撃に、当初は反目し合いながらも、G.I.ジョーと共闘します。この際に登場したのはブレコフ、シュトルモヴィーク、ホラーショー、ダイナ、そして中国出身のウォン、の5人なのですが、ダイナとシュラーゲは別人と云ってもさしつかえないほど、コミック版と容姿がかなり違います。 時代や媒体によってOGのメンバー編成は流動的なのですが、コミック版における初代メンバーはコロネル・ブレコフ(初代OG指揮官)、シュトルモヴィーク、ホラーショー、ダイナ、シュラーゲの5人となっています。しかしダイナ以外の四人は後に起きたシエラ・ゴルドでのコブラとの戦いで命を落とします。 その後、レッド・スターが2代目指揮官として就任、ゴーリキー、ミーシャ、ドラゴンスカイ、がメンバーとして新規加入します。(ドラゴンスカイに関しては、彼もオリジナルメンバーだったという設定があったり無かったり…) 玩具の方の歴史としては 1988年にレッド・スターとビッグベアーが、1998年に本3パックが、2005年にコミック3パックが3種(マーベルコミック版登場のメンバー全員が初の製品化)、2008年にはG.I.ジョーメンバーであるデュークとレッド・スター(v1のリメイク)のコミック2パックが(joefigさんの記事参照、今回の記事を書くにあたり、大いに参考にさせて頂きました。OGについてもっと詳しく知りたいは是非!)、そして2012年のジョーコン(TFで云う所のボットコンに相当?)限定及びの商品として、大まかに分けて五度製品化されています。今パックまでのものは、いわゆるARAH期の素体、コミック3パック版はボディはARAH期の流用+新規造型、頭部は当時展開していたVvsVなどに準じたものに変更されています(下記のコロネル・ブレコフ(v2)等参照)。コミック2パック版及びジョーコン限定版は、リアルで可動域の広い25th以降の素体となっていますが、一部キャラクターの頭部はコミック3パック版の造形が流用されています。 では本題の玩具の話へ。(以下、灰色の四角内の記述はファイルカード記載のバイオの意訳です。※[括弧]内は訳補) ◯コロネル・ブレコフ(Col.Brekov / v1) ブレコフ大佐はG.I.ジョーのソヴィエト版とも云えるオクトーバー・ガードの優れた指揮官だ(彼自身(ブレコフ)は”G.I.ジョーこそが米国版のオクトーバー・ガードだ”と主張しているが…)。 ブレコフは祖国にその身の全てを捧げて尽くしてきたが、[だからといって]彼がソビエト政府の忠実な犬だったというわけでは決してなく、あらゆる機会において党の思惑を超えての活躍を見せてきた。彼は純粋にソ連とそこに暮らす人々の幸せを望んでおり、最高の指揮官、兵士として[彼らに]尽くすことこそがそれを可能にすることが出来る、最上の手段と考えているのだ。彼は優れた戦略家であり、大胆不敵だ。そして時には政治的信条の違いを越えてG.I.ジョーと協力し、コブラによってもたらされる大きな脅威に立ち向かうのだ。
:「ブレコフを”オールド・ウォー・ホース(訳注:ウォー・ホースはそれ単体で”老兵”の意味もある)”と呼ぶ者たちがいる。軍隊こそが彼の人生そのものであり、それが彼のすべてだからだ。ブレコフは典型的なソビエト軍人であり、アメリカ人に対して特別の親愛の情は持っていない。しかしそれ以上に彼はコブラを憎んでもいる。私はその姿勢に感服しているのだ。」(ホーク将軍のファイルより抜粋) ↑左よりレッド・スター(v1/1988年)、コロネル・ブレコフ(v1/1998年)、コロネル・ブレコフ(v2/2005年)、 ブレコフはオクトーバー・ガードの初代指揮官ですが、シエラ・ゴルドの戦いで戦死しました。二代目指揮官はレッド・スターとなっており、今パックのブレコフはレッド・スターのリペイントとなっています。今回の記事では本来の彼の帽子が見つからなかったので、ホーク将軍の帽子をかぶせています^^;(本来はレッド・スター(v1)と同型の帽子のリカラー(黒)) 装備品はリペ元のレッド・スターと共通ですが、ミサイル発射ギミック付きの大型武器のみはオミットされています。 『特攻野郎Aチーム』のハンニバルよろしく葉巻がトレード・マーク(この特徴は2代目指揮官レッド・スターにも引き継がれています)のキャラクター(リーダーで戦略家という設定もどこか近いものがありますね)なのですが、子供向けの玩具と云うこともあり、葉巻を加えた姿では一度も商品化されていません。 ◯ルテナント・ゴーリキー(Lt.Gorky / v1) ゴーリキー中尉は増援として[オクトーバー・ガードに]加入したメンバーであり、オクトーバー・ガード内においては新参者である。[前身は]黒海艦隊所属のソ連海軍歩兵(米国のネイビーシールズに相当)という経歴にもかかわらず、ゴーリキーはしばしばチームの他のメンバーにひよっこ扱いされていた。そこで貫禄を出す為に彼は髭を生やすことにした。今では違和感も無くなり、オクトーバーガードとして相応の尊敬を得ることも出来た。ゴーリキーは戦いにおいて怖れることを知らない。幾多の困難な状況に鍛え上げられたことが[彼に]それを可能にしたのだ。彼はコブラを軽蔑しているが、ブレコフ大佐がそうであるように、G.I.ジョーに対して、敵意を抱いていない。それどころか、ゴーリキーはレディ・ジェイに密かな想いを寄せてさえいる。ただ、二人が対峙するような状況というのはそんな想いを伝えることを許さない。[そして何より]ゴーリキーはチームに与えられた任務のために最善を尽くすのだ。
:「海軍歩兵隊の中でも最高の兵士、との触込みで彼は[オクトーバー・ガードに]配属されたが、[それは当初の]私に[深い]印象を与える[に値する]ようなものでは無かった。[しかし]戦車やヘリ[などの兵器]に頼ること無く、一兵卒としてコブラに立ち向かい、任務を全うする彼の姿を目の当たりにした今となっては、私は[彼に]感銘を受けずにはいられない」(ブレコフ大佐のファイルより抜粋) ↑左よりビッグ・ベアー(v1/1988年)、ゴーリキー(v1/1998年)、ゴーリキー(v2/2005年)、 ゴーリキーはシエラ・ゴルドの戦い以降に加入したメンバーです。G.I.ジョーにおけるシップレックやガン・ホーに相当するようなキャラクターでしょうか? 今パックのゴーリキー(v1)は、ビッグ・ベアーのリペイントとなっています。コミック版のゴーリキーは上記の通りの優男風なので、大きく印象が違いますね。共通項はグレーの軍服という点くらいでしょうか。後にコミックパックとして発売された(v2)では髭も無くベレー帽姿のコミック版に忠実なスタイルとなっています。ある意味(v2)はOG加入当初、(v1)はその後の姿と云えるかもしれません。 装備品はブレコフと同様に、リペ元のビッグ・ベアーと共通ですが、ミサイル発射ギミック付きの大型武器のみはオミットされています。 ◯ヴォルガ(Volga / v1) ヴォルガはオクトーバー・ガードの女性メンバーだが、チーム内で孤立している。それは彼女のチームメイトが、多くの場合、[女性である]彼女の戦力を見誤って、過小評価している為であり、[その為に]彼女に反感を抱くメンバーもある。[しかし]これはオクトーバー・ガードに挑んで来るコブラをはじめ他の勢力に対して、非常な脅威であることが証明されている。[何故なら]ヴォルガはブレコフ大佐に次ぐ熟練の戦術家であり、世界クラスの狙撃手、また有能なヘリコプターパイロットでもあるからだ。彼女の性格はつかみ所が無く、任務中、戦闘の真っ只中に驚くようなユーモアのセンスを覗かせることもある。
彼女は戦場を飛び回ることも、人目を忍ぶことも、[時には]狙撃の為に尾根に潜むことも辞せず、自らの役割を果たす。[この点において]彼女はチームに最も深く貢献していると云えるだろう。 :「私はヴォルガという人間を完全には信頼していない。第一、私は戦闘において、[彼女の持ち出す]女の勘というがどうにも好きになれない。私の指揮下であるならば、ヴォルガが我々を戦場に空輸すること[まで]は[参戦することを]許可するだろう。しかし、何と云うか、戦闘に[関して云えば彼女]は向いていないのではないだろうか?」(ブレコフ大佐のファイルより抜粋) ↑左よりレディ・ジェイ(v1/1985年)、ヴォルガ(v1/1998年)、ダイナ(v1/2005年)、 キャップを被った姿は、原作というよりはリデコ元のレディ・ジェイを、また赤髪というのは初期G.I.ジョーメンバーの紅一点スカーレットを彷彿させます(原作、他バージョンではブロンド)。装備品はリデコ元のレディ・ジェイと共通ですが、スナイパーキャラなので、ライフルの一つでも付けて欲しかった気もします。(ジャベリンじゃあねえ...^^;) 彼女は、新キャラクターと云うわけではなくOGのオリジナルメンバー、ダイナの別名義のようです(商標などの問題でしょうか?)、ダイナは『G.I.ジョー』の兄弟作品とも云える(どちらも米国のサンボウ・プロダクションが制作)『戦え!超生命体トランスフォーマー』第51話「ターゲットはコンボイ」にも「オクトーバー・ガード1(原語版ではダイナ[Diana])」の名前で短いシーンながらも登場しています。今回、新たに設定されたコードネームはロシアを流れる欧州最長の川、ヴォルガ川に由来すると思われます。ロシア国内では別名「ロシアの”母”なる川」とも呼ばれているそうなので女性隊員のコードネームとしては適当だと思います。 女性という見た目が故に侮られやすいと云う彼女のキャラクター設定は、トランスフォーマーシリーズに登場するサイバトロン女性戦士アーシーのモットー「ルックスは常に欺いている(Looks are always deceiving.)」に通ずるものがあるように思います。 ◯装備品など 今パックの内容はヴォルガの頭部が新規造型なことを除けば、基本的に流用で成り立っています。ですが、ブレコフとゴーリキーは流用元が元々OGキャラ、ヴォルガは比較的リアル路線なキャラクターであるレディ・ジェイの流用ということもあり、違和感はありません。 ◯あとがき 今回、何故この記事を起こしたのかと云えば、「OGが好きだから」としか云えないです^^; 埃と汗にまみれてそうな泥臭い、「綺麗事言ってらんないぜ!」って感じとか(私見です笑)、一度壊滅しかけるという、ハードめな設定とか色々背負ってそうな感じがなんか惹かれます。OGものは、ルーツである12インチ時代の、後に本家から徐々に失われていく 笑 リアルミリタリーものとしての純粋な格好良さを、異端的な存在でありながら、(連載初期に登場したキャラクターというのは多分にあると思いますが…)本家G.I.ジョーより正統に受け継いでいるように思います。まあ、それ故に地味で、面白味に欠けると云えば、そうなのですが 笑 でもそこも含めて好きです…^^; ◯おまけ ゴーリキー「今度美味しいボルシチでも 照」 ゴーリキー、うしろ!うしろ!
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