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ドラマ「フルスイング」第3回についての感想と言葉です。
遅れましたが、録画していた第3回をようやく見れました。
第3話
今回は野球部を中心とした話でした。
鮫島教頭が現監督の阿部先生に替えて、高さんを監督にしようとすることが発端。
阿部先生がいるからと断る高さんに、教頭は
「結果が出なければ辞任もありうる。プロの世界と一緒」
という阿部先生との契約になっていると説明し、
「高さん、ぜひともうちの野球部に力を貸してくれ。
あんたならきっと我が校に甲子園の土を踏ませてくれると期待しとるんだ」と強く押します。
引き受けてもいない高さん、しかし気持ちは複雑でしょう。
教頭は、大会が終わった後に阿部先生に話すまで黙っているように、と言っていましたが、
2人の会話を耳にした生徒から噂が先に校内に広まります。
高さんと阿部先生との間がおかしくなり、阿部先生を慕う3年野球部員中村からも高さんは敵視される。
生徒森君に問われた高さんは
「(監督には)ならんならん。だいたい野球するとも言うとらん。
そりゃ好きだが、野球はもうええ、充分やった。」と言う。
が、それを聞いた森君は「ピンボケだ。心が写真に出てる」と言い放つ。
・・・高さんは野球に関わりたい?
噂の確認にきた阿部先生に教頭は「指導者が不適格・・・責任として代えざるを得ない、幸い後任も」
「全国から集めた有望な選手を、超一流の元プロが指導する。そうすればおのずと甲子園出場が見えてくる」
「あんた今のチームば、甲子園に連れて行ってやれるとですか?」と言う。
独走する教頭が言い過ぎます。
阿部先生の悔しさの矛先はすべて高さんに向かいますが、やがて阿部先生は落ち込んでしまいます。
どうしていいかわからない高さんは野球部を応援してやろうと、吹奏楽部や他の生徒たちを誘い始める。
事務室まで巻き込んで野球部用の握り飯まで用意。阿部先生と野球部員の応援にまわります。
阿部先生を慕う3年部員と、
野球がうまくなるなら高林先生に教わりたい1年部員との間もギクシャクします。
特に3年生部員と1年生部員の中村兄弟は対立します。
高さんは自分のために野球部の子どもたちを傷つけてしまったと悔やみ、
できることはないかと必死に考えて、予備グランドをつくることに奔走。
が、高さんは今度はベテラン教師 天道先生から
「教育や指導というものは若さだけではどうにもならない。
ときに必要なのは長年の経験から培った自信です。
失礼だがあなたの授業は甚だ未熟だ。
しかし野球の指導においては経験に裏打ちされた確固たる自信があるはずです。
卓越した力の持ち主はそれを遺憾なく見せるべきです」とまで言われてしまいます。
監督が辞めさせられそうな状況に、野球部員たちは奮起し、
これまで勝った事のないチームがまとまり始める。逆に阿部先生は心が揺れる。
いよいよ地区予選が始まり、沢山の生徒が応援。
高さんが頼んで作られた「全国制覇」の横断幕が掲げられます。
ただ高さん自身は、応援に行けば部員達が集中できなくなると、予備グランドの草刈に専念します。
・・・高さん、ガマンしてる?
地区予選で初勝利し、阿部先生が高さんと話す機会ができるものの、
「全国制覇」の横断幕文字を景気づけと感じた阿部先生に、
高さん「あんた、そげなつもりで闘っとたんですか? そげなつもりであの子らを教えとったんですか?
全国制覇、わしは本気です。1試合1試合、誰が負けると思うて闘う。
勝つことだけを信じる、それはつまり全国制覇を信じるちゅうことでしょ。
あんたが信じてやらんで、誰があの子らを信じます。」
阿部 「そんなことあなたに言われとうなか、自分は自分で勝つために必死でやっています」
高さん「阿部さん、何がそんなに辛いんじゃ。わしはあんたが羨ましい。
あんなええ子らと野球ができる、
あいつら相手にグランドで大声張り上げたら、どんなに気持ちええじゃろ、
楽しいじゃろと夢にまで見そうじゃ」
阿部「あなた監督やりたいとでしょう?
でも今は自分が監督ですから、自分は自分のやり方でやらせてもらいます。」
高さんの思いは、今の阿部先生との関係においては伝わりません。
こうした中、野球部は地区大会を突破し、県大会本戦に進みます。
高さんが予備グランドを整備している姿を偶然見かけた阿部先生は、
地主(土地の所有者)から声をかけられる。
地主さんは高さんに根負けしたという。
高さんは、
「甲子園に行くためには血のにじむような努力が必要です。
だけど野球の本当の楽しさちゅうものは、
ああいう場所(自分が生まれ育った村に似た場所)でノビノビとプレーすることにあるんです。
野球は私にいろんなことを教えてくれました。だから今度は私が野球の楽しさを
子どもたちに教えてやりたい、それが私の野球への恩返しなんです。」
地主さん目を細め感心しながら
「あーいう人間と野球ができる子どもたちは幸せかもしれんばい」と言います。
阿部先生は自らが退くべきなのか、さらに迷います。
阿部先生の奥さんは 辛そうな夫の姿を見るに見かねて、高さんに監督就任を勧めます
(さて、ここで夏休みでも東京になかなか戻らない高さんにしびれを切らして、
妻と子が福岡までやってきます)
全力で応援する高さんに、阿部先生の心もついにほぐれます。
高さん「阿部さん、わし、やっぱりあんたにはあやまらないけんかもな
正直言いますとほんまはよう考えとりました、自分が監督ならこうしようああしようって。
高校球児のときには甲子園はむりじゃったからね、
監督になって今度こそいう気持ちが押さえ切れられんのです。
でも今は選手とあんた、全力でがんばっとる。だからわしゃ全力で応援する、それだけじゃ」
阿部 「自分もふと考えます、こんなときあなたならどうするやろ?
あなたならあいつらになんて言うてやるやろか?
明日の試合よかったら見に来てやってください」
阿部先生のためにと思いながら、打てずに苦しむ3年部員中村も、思いつめて高さんに教えを請います。
高さんの目の前でバットスイングする中村の押しに負けて、高さんには、ただ中村の手のひらを見ます。
「いい手じゃ、よう練習している手じゃな、これなら大丈夫、何も変えんでいい、今まで通りでいいんじゃ。
この手を信じてな、明日必ず見に行く、大丈夫じゃ」
県大会本戦準々決勝、打てない桜台高校チームは1点差で負けています。
暗い選手達の前、グランド整備の間に、阿部先生は高さんの言葉を思い出します。
阿部先生は選手達を集め、応援団の方へ目を向けさせます。
ようやく阿部先生も開き直ってくれました。その姿に部員達からもこれで重い空気が吹っ切れました。
このまま好ゲームになり9回攻撃、ランナーを抱えて自分の打席になる中村は、
当たっていない自分を外して代打を出して欲しいと、阿部先生に願うが、
阿部先生が「自分に自信をもて、そのままでいいんや」と励まし、打席に送り出す。
中村はボールをよく見、最後の球を打ち返す。
中村は2塁へ走りきるが、ホームに滑り込んだランナーはタッチアウト、負けが決まる。
阿部先生は、選手に指導者としての己の力不足を詫び、高さんに後任監督をお願いする。
高さん「確かに甲子園へ行けることは凄い、目標は全国制覇、その意気込みも必要じゃ。
しかしこれだけは覚えておいて欲しい。甲子園が君らの人生の終着駅であってはならん!
だけど今日は君らのおかげで改めて気付かせてもらったな。
野球というものはやっぱり楽しい、やっぱりイイ、ありがとう。
阿部さん、私も一緒に野球やらせてもらえませんか?
正直、私も体力が衰えています。若いあんたの方が元気にグランドを走り回れる。
それに、あんた野球が好きで好きでたまらんのでしょう?
野球は野球を好きな人間を拒まんもんじゃ」
「辞めないで下さい」と1年部員中村弟、そして他の部員が一斉にそう願う。
高さん「嬉しいじゃないですか、コーチや監督なんてもんは教える選手がいてこそです」
阿部 「自分にも野球への恩返しできますか」
高さん「やりましょう、一緒に」
阿部先生と握手する高さん、
「中村、お前さん、自分でちゃんと球を選んどった。あれでええ、あれでええんじゃ。
卒業した後でもええ、監督を助けてやってくれ。お前さんも野球に恩返しができる奴じゃ」
選手達と順に握手する高さん
そんなかっこいい姿を見た高さんの妻と子は、
「すっかり教師になった高さんの姿」をきっと誇りにしています。
※ 前回1,2回と比べると、今回の話は少し難しかったと思われます。
高校野球独特の「甲子園」、「監督」、「野球」への思い入れが無い人にとっては
わかりにくかったでしょうね。
高さんと阿部先生、話の中で様々な動きがあり、2人それぞれの心が揺れているのですが、
その揺れ幅が小さいため、映像を見ているだけでは伝わりにくかったかもしれません。
高さんの体力低下、息子の野球を見に行く約束、「水をやり過ぎないように」という天道先生、
次への伏線をしっかりとはっていましたね。
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