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作詞家・阿久悠さんが故郷淡路島での少年時代を綴った同名小説が映画化されたものですが、 私は初めて見ました。 野球に興味のある我が子たちを連れて見たのですが、想像していた内容とは全く異なっていました。 敗戦後の日本における子どもたちを取り囲む世界の変化・・・それは島にあっても大きな変化でした。 戦争で父親を亡くした悔しさ、進駐軍への憎しみ、しかしやがて始まる民主国家。 戦争によって失われた者にも、この世に残された者にも、その傷跡は大きく、かつ変革の激流に呑まれ、 様々な欲望が広がりその影響を受ける島、子ども・・・など。 そんな中で夏目雅子扮する小学校教師が、戦場で夫を亡くした辛さ、 それが生きていた夫との迷いと再会・・・ 子どもたちと何かしら新しい生活の希望を得るため、野球を始めます。 祖父が駐在である竜太、ハチャメチャな三郎(バラケツ)、 東京からやってきた父が元提督である武女。 3人の子どもたちが生き生きと描かれています。 決してスポーツドラマではなく、子供向けでないシーンがあったり、 ストーリー上納得しがたい部分、野球シーンの物足りなさ、など、色々あるのですが、 それを差っ引いても、各シーンの巧妙さ、伏線の巧妙さ、画面上の細やかな巧妙さなど、 素晴らしい出来具合であると感じました。 私にとって淡路島は故郷ではありませんが、長年ここで暮らす者にとって、
懐かしい香りがする映画でした。 |

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