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放送部顧問の覚え書き…島の伝統校S高校顧問 〔 旧:島の分校I校顧問(2011閉校)、 旧:A高校顧問 〕 最新記事はFBにて

他のお気に入り映画

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様々な映画にまつわる私のコメントです。

このブログは次のホームページの一部です。
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1984年の映画「瀬戸内少年野球団」を、映画鑑賞普及事業としてみました。

地元淡路島のホールにて、文化庁、県教育委員会、市教育委員会主催による映画上映でした。

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作詞家・阿久悠さんが故郷淡路島での少年時代を綴った同名小説が映画化されたものですが、
私は初めて見ました。
野球に興味のある我が子たちを連れて見たのですが、想像していた内容とは全く異なっていました。

敗戦後の日本における子どもたちを取り囲む世界の変化・・・それは島にあっても大きな変化でした。
戦争で父親を亡くした悔しさ、進駐軍への憎しみ、しかしやがて始まる民主国家。
戦争によって失われた者にも、この世に残された者にも、その傷跡は大きく、かつ変革の激流に呑まれ、
様々な欲望が広がりその影響を受ける島、子ども・・・など。

そんな中で夏目雅子扮する小学校教師が、戦場で夫を亡くした辛さ、
それが生きていた夫との迷いと再会・・・
子どもたちと何かしら新しい生活の希望を得るため、野球を始めます。

祖父が駐在である竜太、ハチャメチャな三郎(バラケツ)、
東京からやってきた父が元提督である武女。
3人の子どもたちが生き生きと描かれています。

決してスポーツドラマではなく、子供向けでないシーンがあったり、
ストーリー上納得しがたい部分、野球シーンの物足りなさ、など、色々あるのですが、
それを差っ引いても、各シーンの巧妙さ、伏線の巧妙さ、画面上の細やかな巧妙さなど、
素晴らしい出来具合であると感じました。

私にとって淡路島は故郷ではありませんが、長年ここで暮らす者にとって、
懐かしい香りがする映画でした。

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1995年公開当時のキャッチコピー:
This animal carries a deadly virus...
and the greatest medical crisis in the world is about to happen.

上映時間: 128分
製作国: アメリカ

監督: ウォルフガング・ペーターゼン

出演: ダスティン・ホフマン
レネ・ルッソ
モーガン・フリーマン
ケヴィン・スペイシー


■あらすじ

昔アフリカで、皮膚が腫れ、からだじゅうの穴から出血して無数の住民が死亡するという奇病が発生した。
それを爆弾によって闇に葬ったアメリカ軍。

それから十数年、、、アフリカ・モタバ川流域。
正体不明ウイルスに感染し、皮膚が腫れ体中の穴から出血して死んでいく無数の住民たちがいた。
現地調査に赴いたアメリカ軍医学研究所リーダー、サム・ダニエルズ は、
軍上司に警戒態勢を進言するが、なぜか却下されてしまう。

やがて、モタバ川流域にて1匹のサルが捕らえられ、このサルが船によってアメリカに輸入された。
サルはウイルスの宿主であり、こうしてそのモタバ・ウイルスがアメリカに上陸した。

荷からサルを盗み出し、ペットショップに売りつけようとした港の労働者。
(ウイルスはサルから、この労働者やペットショップ店長、そしてペットショップ内の別のサルに感染)
ペットショップ店長はサルを気に入らず買ってもらえない。
港の労働者の彼は、サルの処分に困り、山に放してしまう。

彼自身はモタバ・ウイルスによる症状を発症し、カリフォルニアにて死亡。
同じ症状が人から人へと広がる。
ある田舎町「シーダークリーク」を中心に爆発的な速度で蔓廷する殺人ウイルスに対し、
軍はその町を封鎖する。

情報統制し、閉ざされた町に持ち込まれた極秘血清・・・試薬と説明されるが・・・
実は、軍は十数年前にモタバ・ウイルス採取し、その血清を生み出していた。
兵器としての価値を見出した軍上層部は、このモタバ・ウイルスや血清については極秘扱いとしていたのだ。

ところが、こうした軍の兵器利用と極秘扱いの思惑により、
対応が遅れる間に、モタバ・ウイルスは変異を遂げ,
「空気感染」する新型モタバ・ウイルスへと変貌していた。
極秘血清は全く通じない。
このまま全米に感染が広がれば、数日で全米から人が死滅する!

軍の命令でその研究から外されながらも、独自に町に侵入し、感染原因を調査していたサムは考えていた。
なぜウイルスの血清が既に存在していたのか?

人には通じない血清が、ペットショップで死にかけていた別のサルには効いた。
なぜ発見されたばかりのモタバ・ウィルスに効く血清を、陸軍が持っているのか?

突然変異を経た新型モタバ・ウイルスには、通じない血清。
しかし、ペットショップにいたサルが感染したモタバ・ウイルスには通じた血清。
人と同時に、ペットショップのサルにも感染させた動物(サル)は宿主であり、
この動物(サル)は元のモタバ・ウイルスと新型モタバ・ウイルスの両方の鍵になっている。
この動物を見つければ、新たな血清ができるかもしれない。

こうしたサムの考えを、軍上層部は無視し、町全体2600人あまりを気化爆弾によって消し去る決意をする。
ホワイトハウスでも、大統領と閣僚は、
全米の人たちの命と引き換えに、小さな町の人々の命を消し去る決定をする。

既に死んだ港の労働者、宿主のサルは、盗まれたサルで港の輸入貨物リストにも記録されていない。
しかもサルは山に放されている。
どうやって、その宿主にたどりつくのか?

全米破滅か、町の破壊か、そのカウントダウンとともに、謀略にたどりつき人々の命を守ろうとするサム!
殺人ウィルスの猛威を描くサスペンスであり、そのリアリティが恐怖を呼びます。


■ポイント

● 主人公サム・ダニエルズ大佐は、
 米国陸軍伝染病医学研究所(USAMRIID)の最高警戒度「レヴェル4」研究チームのリーダー。(実在機関)

● サムの別れた妻のロビーは、民間の研究機関である疫病管理予防センター(CDC)で働く。(実在機関)
 この妻ロビーも感染してしまう。

● サムの上司であるフォード准将は、軍人として悩む。彼の良心に期待!

●「モタバ・ウイルス」は、実在する「エボラ出血熱」からヒントを得て映画設定されたものである。
 1990年代、人や物の輸送が世界中で結びついていることによって感染拡大した「エボラ出血熱」。
 ・・・それより高い感染率をもった「モタバ・ウイルス」は空気感染する、と設定。
 空気感染は恐ろしいです。

●「モタバ・ウイルス」は、昔60年代に米国陸軍が参加したアフリカ局地戦の時に発見されたもの。
 それが、陸軍幹部マクリントック少将によって、生物兵器としてひそかに保管されていたと設定。
 軍は生物兵器として研究し、味方が感染した時のため「モタバ・ウイルス」を治す血清を既に所有。
 この血清を使えば、軍の秘密生物兵器「モタバ・ウイルス」が世界にばれてしまう。
 その思惑により対応が遅れている間に、
 「モタバ・ウイルス」はサルの体内で突然変異を起こし、「新型モタバ・ウイルス」になってしまう。
 こういうことって、確かにあるかも?と思ってしまいます。

● 突然変異をした「新型モタバ・ウイルス」を治すには、
 変異ウイルスをつくった「宿主」であるサルを捕まえなくてはならない。
 そのサルによって、新型血清が作れる?
 それにしても、気化爆弾投下までの時間が短く、ピンチ!

● 全米を守るため、1.6km半径のあらゆるものを消し去る気化爆弾の使用を検討するホワイトハウス。
 この一掃作戦を合衆国憲法に照らし合わせて許可することはできない。
 この会議にて許可するしかない。
 
 方針1、会議出席者は全会一致で大統領を支持すること。全員が公に宣言すること。
 あとで「私は本当には反対だった」とは言わせない。反対ならば今すぐ発言すること。

 方針2、マスコミ対策として、権威ある軍の専門家が何千回も実験を繰り返したが、
 これ以外は方法がなかったと説明する。

 閣僚たちの前に広げられた住民の写真・・・
 
 「見ろ、これがシーダークリークの住民だ。ちゃんと見るんだ!
  これは無味乾燥の数字とは違う。生きた人間だ!
  彼らの顔を目に焼き付けろ! 我々が死ぬまで、頭から離れない顔になるんだ!」
 
 このセリフのような政治家がどれだけ本当にいるのか、
 これだけのことが言える政治家が本当にいるなら・・・と、考えさせられたシーンです。

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<1>からの続き

1934年6月14日、マディソン・スクエア・ガーデン・ボウルにて、
コーン・グリフィンとの試合が始まります。
グローブも、シューズも、生活のためにすでに売ってしまっていましたから、全て借り物です。
これでしばらく子どもたちと安心して暮らせるジミーに気負いはなく、
引退試合と言わんばかりのリラックスムード。
だが食事の配給をもらえず朝から何も食べていない空腹のジミーに、
ジョーが慌てて急遽ロッカールームにハッシュドビーフを運んでくれ、口にします。

到底勝ち目が無く、2Rもたないとの予想試合でしたが、ジミーには家族を守るという責任があります。
ジミーはダウンしても立ち上がります。打たれても、打たれても前に出ます。
しかも、ずっと右拳を傷めながら、左手一本で港の荷降ろし仕事をしていたため、
左拳でのフックには現役時代には無かった力がついていました。
ジワジワと相手のグリフィンに焦りが生じます。
ラジオを聴く、マイクたち港の労働者たちは興奮して応援します。
そして、なんとジミーが3RでKOを果たすのです。

試合後にハッシュドビーフを最後まで腹にかき込む余裕のジミーに、マネージャーのジョーは喜びます。
これが最高の引退試合になるはずでした。


ロッカールームから出たジミーは、自分たちの試合のあとに行われていたタイトルマッチを眺めます。
そこには世界ヘビー級新チャンピオンになるマックス・ベアの暴力的な強さがありました。

アパートに戻ってきたジミーを、寝ずに待っていた妻メイ、ジェイ、ハワード、ロージーが出迎えます。
ジミーの様子をうかがう家族に、「買ったぞ」と言った瞬間、大喜びの子どもたち。
「カムバックできるの?」と心配するメイに、ジミーは少し寂しげに「いや今夜限りだ」と答える。
ステーキを焼き、嬉しそうに頬張る子どもたち・・・


翌日、ジミーはいつものように、港の船からの荷揚げの肉体労働を求めていました。
夕べの試合のことを尋ねる港の現場監督に
「俺の手取りは123ドル、借金118ドルあったから残りは5ドル」と笑顔で答えるジミー。
一緒に働くマイクとは、さらに友情は深まる。


そんな生活にまた元マネージャーのジョー・グールドがやってきた。
委員会がライセンスを再交付しまた試合ができると言う。
そして試合のためのトレーニング費用にと175ドルの前金を置いていった。
それを喜ぶジミーを複雑な思いで見つめる妻メイ。
怪我が治ってやっと普通の暮らしを取り戻せた矢先の復帰に、メイは不安を口走る。
「今なら自身がある。少なくともリングでなら闘う相手が見える・・・」と告げるジミー。

メイは、元マネージャーのジョー・グールドの家に単身乗り込む。
そして主人であるジミーから普通の仕事を取り上げ、家庭を壊すのかと訴える。
しかし、そのジョーの部屋には、家具らしい家具はなかった。
ジョーは自分の暮らしが厳しい素振りを少しも見せず、
実はジミーのトレーニング費用を出すために家具を全て売ってしまったのだ。
「こいつに全てを賭けようと・・・」
それほどジョーがジミーに惚れ込んで賭けているのを目の当たりにし、メイは何も言えなくなった。
ジョーの妻がメイに話す。

「あなたはどうかしら?ご主人を止められる自信はある?
 本当につらいのはどっちかしらね。男?女?
 女は男の決意を見守るだけ、そして男は女を失望させたくないの。でも悪いのは世の中なのよ。」


後日、ジョーはプロモーターに、ブラドックの宣伝効果を訴え、
昔ブラドックに勝ったことがある、2位のジョン・H・ルイスとの試合をもちかける。
これがうまくいった。
決定したジョン・H・ルイスとの試合を前に燃えるジミーはトレーニングに励む。


1934年11月16日、ジョン・H・ルイスとの試合では、
互いに以前とは違う相手の動きに戸惑いながら闘う二人であったが、
打ち合いに勝ったジミーがKO勝ちする。


1935年3月22日、A・ラスキーとの試合、強敵ラスキーに苦戦するジミーがいた。
ラスキーの強烈なボディー攻撃に、あばら骨を折りながらも前に出続けるジミーであった。
マネージャーのジョーは、ラウンドの合間に用意する椅子をどけた。
そしてジミーには椅子をいらない振りをさせた。
もうろうとするジミーであったが、立ったままの様子にラスキーは驚き焦る。
ラスキーはさらに攻撃を続けるが、いつ倒れてもおかしくないジミーが思い浮かべたのは、
貧困に喘いだ家族の姿・・・貧乏に苦しんだ子どもたち一人一人の姿であった。
不敵に笑みを浮かべ真っ直ぐ向かってくるジミーの姿に、ラスキーは圧される。
最終ラウンドまでもつれて、判定にてジミーが勝つ。


次の相手は、あのマックス・ベアか?
ベアは年老いたジミーとの対戦を拒むが、プロモーターからの試合要請が届く。

ジミーは連邦緊急救済局を訪れ、以前受けた補助金を何倍にもして返した。
笑顔のブラドックは、妻メイが待つ家に帰宅したが、仕事を失った友人のマイクが居なくなったと聞く。
マイクを探しに出かけるが、暴動者が集まる危険な場所にてマイクは負傷し死んでしまう。


悲しみの中、マックス・ベアとの試合が決まる。
それはボクシング・ヘビー級王座マックス・ベアとの試合です。
新聞記者に囲まれ、「今は闘う目的がはっきりした。ミルクのために闘う」というブラドック。
すでにリングの上で対戦相手2人を殺したマックス・ベアとの試合は普通では済まされない。
試合への責任回避を果たすため、プロモーターは弁護士立会いのもとで、
過去のベアの試合を見せて警告を与えたことを既成事実とした。

プロモーターから与えられたクラブでの夕食では、マックス・ベアとはちあわせをする。
ジミーを煽るベア。
新聞記者がカメラ片手に現れる。
すべて仕組まれたことだったが、それに動じないジミーだった。
しかし、妻メイは苦しむ・・・夫の命が心配であった。
ラスキー戦で傷めた肋骨が完治しないまま近づく試合、ジミーサイドはそれを隠そうと必死になる。


1935年6月13日、いよいよマックス・ベアとの世界タイトルマッチが始まる当日。
言葉も無く心配そうに見つめる妻メイ。
迎えの車に乗り込むジミーを、妻と3人の子どもが見送る。
死ねば二度と会えないかもしれない試合の前、子どもたちも不安げに「いってらっしゃい」と告げる。

ジミーの車に、町中の労働者が応援の声をかける。
妻メイは教会を訪れ、夫のために祈ろうとする。
そこには同じようにジミーのために祈る大衆の姿があった。

ロッカールームにはいつもにはない空気があった。
ジミーとマネージャーのジョーは、友情に満ちた言葉を交わす。
そこへ妻メイがやってきた。
メイが試合会場に訪れたのは初めてだった。
それほど思いつめていたメイ。

「私がついていないと勝てないわ。
 闘うということが少しわかりかけた気がするわ。
 自分が誰なのか、忘れないで。あなたは恐怖のブルドッグ、そしてニュージャージーの誇りよ。
 庶民の希望であり、子どもたちのヒーロー、そして何より私の心のチャンピオンだわ。
 ジェームズ・J・ブラドッグ・・・」

試合直前のロッカールームで抱き合う二人。
「家に帰った方がいい」とジミー、「家で待ってるわ」と涙ながらに声をかけるメイ。


教会、酒場、ありとあらゆる場所で、試合の模様をラジオが伝える。
失業者から這い上がったジミーを、皆が応援している。
リング会場にも「ジミー、お前なら勝てる!」と声がかかり、3万5千人の観衆が拍手で応援する。

親戚の家に居た3人の子どもたちは、どうしてもジミーの試合が気になり、
ラジオを地下室に持ち込んで隠れて試合の模様を聞いている。

試合が始まると、ベアはジミーを挑発し、ふざけた様子で試合を楽しむ。
ニヤつき傲慢な様子のベアは、やがてジミーが肋骨を傷めていることに勘付き、わき腹を打ってくる。
次第に熱くなってきたベアは時に反則行為をし、また暴言を吐く。

7Rには本気になって攻撃してきたベア、ラジオの前でじっと耳を済ませている子どもたち。

打たれてボロボロになりながらでも、勝つことを信じるブラドッグは12R猛ラッシュ!
会場からジミーコールが沸き起こるが、ベアもまだ倒れはしない。

最終15ラウンド・・・注意深く振る舞い無理をするなと言うジョー。
しかし腫上がった顔のジミーは前へ前へと真っ直ぐに向かっていく。
離れることなく打ち合いに臨むジミー、ベアは必死のKO狙いを連発する。
ベアの強烈な右を顎に受けたジミーは、逆にベアを叩きのめし追い込む。
妻メイは子どもたちとラジオの前で息を潜め、涙をこらえ、祈りながらじっと静かに応援する。
ラスト10秒でも打ち合う二人。

試合終了のゴング。
判定が出るまでにかなりの時間がかかり、
ベアを勝たせたいという不正がなされているのではないかという不安を感じるマネージャーのジョー、
そしてジミーを勝者と信じる観衆はその興奮と不安を隠せない。

やっと判定が告げられる。
新しい世界チャンピオンが告げられ、ジェームズ・J・ブラドッグが勝った。
喜ぶジミー、ラジオの前の家族、
大観衆の声に応えるジミー、そしてベアもジミーに何やら声をかける。


2年後、ジミーはルイスにタイトルを譲った。
彼は第二次世界大戦に従軍、戦後は大恐慌時代に働いた港にて重機を所有し働いた。
やがてニュージャージーにて穏やかな余生を送った。



▼感想

切なくて苦しい貧困の時代、そこでの子どもたちの健気な姿に心が引き裂かれそうになります。
だからこそ家族を守ろうと必死になるジミーの姿に心打たれます。
こうした家族愛を映像で見せる映画でありながら、ボクシングシーンは迫力満点。
派手な興奮を与えるのではなく、ジワジワとした痛み、ハラハラとした興奮を、淡々と描き、
そして時に、映像と音楽の見事なラッシュがやってきます。
まさに純粋な殴り合いを描いているような映像、その鬼気迫るラッセル・クロウの演技に、
たとえボクシングに興味の無い人でも、目が離せなくなります。

公式ホームページ(作品情報にて伝説の数々が見れます)
http://www.movies.co.jp/cinderellaman/



▼ジェームズ・J・ブラドック

1906年12月6日、NY生まれ。
ニュージャージーのアマチュアチャンピオンから19歳でプロ・デビュー。
ライトヘビー級のホープとして23歳の時、世界タイトルに挑むが、15ラウンド闘うが負傷して惨敗。
同年に起こった世界恐慌で財産を失い、生活ため試合をしては負けを重ね、怪我は酷くなる一方。
33戦22敗、だが、右手3回、肋骨2回、鎖骨1回の骨折、顔を22針縫っても、家族のために闘い続けた。

やがてボクシング界から追い出され、
生活保護を受け、食糧配給の列に並んでいた失業者となった彼であったが奇跡の復活を起こす。
この男の復活を見て、1930年代の著名作家・スポーツライターであったデイモン・ラニアンは、
彼を「シンデレラマン」と名づける。

ブラドックは1974年11月29日、67年間の生涯を閉じたが、
その栄誉を讃えられ、2001年に世界ボクシング協会の殿堂入りを果たした。

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映画が公開されていた頃、テレビCMでぜひ見てみたいと思っていた2005年映画です。よy
ようやく昨年DVDを入手しました。
今回で見たのが3度目ですが、何度見てもイイ映画です。
ちょうど今の日本、経済を中心とした閉塞的な世において希望を与えてくれる映画です。
労働者としての我々大衆を励ましてくれるものです。



▼あらすじ

1930年代、大恐慌時代のアメリカで起きた実話を題材にしたロン・ハワード監督による映画です。
ボクサーとしての人生を閉ざされたジェームズ・J・ブラドッグ「愛称ジミー」(ラッセル・クロウ)が、
極度の貧乏の中、怪我をおして必死に耐えて、妻メイと3人の子どもを養おうとします。

食べる物も無く、光熱費も払えず、電気・ガスさえ止められるアパート。
やがて、一夜限りのチャンスが舞い込み、勝ち、そこから復帰。
すでに対戦相手を死なせているボクサーとの試合を迎えます。
ボクシング・ヘビー級王座に挑戦から、ボクサーとしての栄光をつかむ感動の実話です。

これは家族愛を映像で語る人間ドラマです。
途中、何度も切なさと感動に涙が溢れます。



▼ストーリー

ライト・ヘビー級ボクサーとして華やかで全てがうまくいっている時代、その冒頭の映像、
そしてそこから突き落とされた大恐慌時代との落差が映像的に効いています。

豪邸からアパート暮らしになったジミー、アメリカ全体が貧困の時代。
ミルクは足りず、食事もハム1枚のみ、小さな娘が「おなか空いた」と言います。
この時代はまともな仕事がどんどん減り、失業者が溢れた町。
ジミーにも肉体労働の仕事さえありません。

都会では食べていけないので、近所の子ども達は次々に親類の田舎に引き取られていった。
長男ジェイは、近所の友達が去ってゆくときに食べ物をプレゼントしたく、サラミを店から盗んだ。
それを息子と一緒に店に返しに行くジミーの心の内はどうだったでしょうか。

「盗みはいけない」「二度とやってはならない」と諭す。

ただ、己が働いてお金を稼げないばかりに、子ども達につらい思いをさせている。
それがその時代の運命であっても、父としてジミーは、子ども達を何としても守り抜く覚悟をします。

「お前たちを決して離さない」と・・・


場末の試合で生活費を稼いでいるジミーは、無理して利き腕の右拳を傷めたままリングに上がります。
借金を返すために無理をして、完全に骨折します。
その苦しく哀れな試合は無効試合となり、その様子にプロモーターからはファイトマネーはもらえず、
ライセンスさえ剥奪されてしまった彼には、もう未来は無いとしか思えません。

妻のもとに帰り、つらいジミー。
借金だらけの生活に、子どもたちを親戚に預けようと提案する妻メイ。
しかし子どもたちを離しはしないと、包帯を靴墨で黒く塗ってごまかせば働けると、言うジミー。
強がりながら、妻に謝るメイ。
その二人をそっと見守る末娘ロージー。


ジミーは失業者の一人として、港の船からの荷揚げの肉体労働を求める毎日しか残ってはいません。
当時はそのような人々で溢れており、日雇いの指名をもらうため港のフェンス越しに集まる人々。
こうして指名を求めることさえ競争であった。
ジミーは右手の骨折を隠し、包帯を靴墨で真っ黒に塗って隠して働いた。
彼は、ボクサーとしてのジミーを知っている同じく日雇いのマイクと出会う。
マイクはジミーの友となる。

しかし、真冬なのに光熱費を払えなくなり、電気、ガスを止められ、暖房器具さえ使えなくなる。
手持ちのお金は6ドル少し、借金滞納は44ドルあまり。
いくら働いても足りず、家の中に売る物さえない。
次男ハワードは咳をし始める。
神に祈る妻、それを無駄だと言うジミー。

近所の古い看板から木材を集めて暖炉に入れるメイ。次男ハワードは熱を出している。
メイはいたたまれなくなり、ひとりアパートの陰で泣く。
ついに妻メイは、ジミーに内緒で3人の子どもを手放す決意をする。
ジミーが日雇いの仕事に出ている間に、メイは3人の子どもたちを親類の家に預けてしまう。
帰宅したジミーは驚き、妻を責める。

「貧乏に負けたことになる」
「約束したんだ。サラミを返した日、ジェイに誓った。
 どんなことがあっても子どもたちと離れないと。ずっと一緒にいるって」

妻も子どもたちを守るために一時的に預けるしかなかったのだと辛さを訴える。
「あなたは見ていないから・・・あなたは居なかったから・・・」
ジミーは、いてもたってもいられず、家を飛び出す。


ジミーは、連邦政府の補助をもらうため、連邦緊急救済局を訪れ、補助金を政府から受けます。
窓口には窮状を訴える人々で溢れています。
窓口の女性からは「あなたが来るとは思わなかった」と寂し気につぶやかれますが、
今のジミーにはこれしか方法がありません。

その足で彼は強い決意でボクシング協会を訪れ、
ラウンジで少しの酒でくつろぐプロモーターや各ジムオーナーたちに頭を下げます。
仕事がなく、光熱費も払えず、子どもたちと一緒に暮らせない、自らの家庭の窮状を告げます。

「お願いがあって来ました。光熱費が払えなくて、子どもたちと暮らせません。
 港の仕事も量が減る一方で、毎日は稼げません。
 家にある売れる物は全部売りました。
 政府の援助を求めて救済局にも行きました。
 19ドル受け取りましたが、子どもと暮らすには18ドルと38セント、まだ足りないんです。
 皆さん、俺をよくご存知だ。よっぽどのことがなけりゃあここには来ない。
 助けてくださったら、生涯恩にきます。」

冷たい視線、しかめる顔を見ながら、ジミーは語ります。
そして、お金をめぐんでほしいと、帽子を手に回るのです。
男として、一時成功者だったボクサーが、その当時を知る人たちから、
このようにお金をめぐんでもらうとはどれだけ苦しい気持ちだったでしょうか。
それでも家族を守るためには、すべてのプライドを捨てるしかなかったのです。

何とかお金を工面して、子どもたちはアパートに戻ってきます。
電気がつくことを大喜びし、狭く古くても我が家を喜ぶ三人の子どもたちの健気な姿に心打たれます。

こうした時代があってこそ、「シンデレラマン」と呼ばれた男の伝説がここから始まります。
元マネージャーのジョー・グールド、この古くからの友人が、新進ボクサーとの試合話を持ちかけます。
試合は、ヘビー級世界ランク2位のコーン・グリフィンが相手、
しかも怪我で棄権したボクサーの代役であるその試合は明日。

誰も対戦相手が探せない中、ジョーがジミーに運んできた試合でした。
ボクサーとして練習もしていないジミーには勝ち目がない、たった一夜限りの条件付カムバック、
だが受ければ、勝っても負けても貰える250ドルの報酬は、
今のブラドック家にとって大きな救いになります。
ジョーのありがたい申し出を心配する妻メイでしたが、ジミーは再びリングに立ちます。


<2>につづく

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映画「炎のランナー」(CHARIOTS of FIRE) を見ました。

1981年公開、第54回アカデミー賞 作品賞、脚本賞、音楽賞 です。
ヴァンゲリスが作曲したテーマ音楽だけでも耳にしたことのある方が多いと思います。私もそうでした。

内容については素晴らしいとの講評を耳にしていましたが、これまではずっと見る機会はありませんでした。
が、今日風邪気味だったので、おとなしくしている意味でDVDを見てみました。



見てみるとその叙情詩的な映像、
スコットランド、イングランド、フランスの1920年代を見事に描ききっています。

話は、第一次世界大戦のちの1924年、第8回オリンピック(パリ)の陸上競技短距離において、
祖国イギリスに金メダルをもたらした2人の若者についての実話です。


<あらすじ>

ユダヤ人として生まれ、常に差別や偏見と闘ってきたハロルド・エイブラハムス。
彼にとって走ることは差別や偏見に勝利することだった。
ケンブリッジ大学に入学した彼は、勝ち気でいつも何かと闘っているような雰囲気だった。
しかしハロルドは、友人モンタギューをはじめ、この大学で彼を理解しともに走る仲間を得た。

一方、エリック・リデルは宣教師の家に生まれ、ラグビーではスコットランド代表、
神が与えた走る能力を通して、神の栄光を表し、神の祝福を皆に伝えていた。


これまで走ることで負けたことがなかったハロルドは、国内大会で初めて負ける。
その相手がエリックであった。

ハロルドは挫折し、エリックやアメリカ有名選手を意識してさらに練習する。
大学学長からはアマチュアイズムからの逸脱・大学の名誉よりも個人の栄光を求めていると
批判されたが、プロコーチに指導を仰ぎ、全てをかけて努力するハロルド。

また、エリックも、走ることで神の臨在を感じ続け、オリンピックという舞台を目指し努力する。
そのエリックの様子を、妹は「神をないがしろにし、伝道を軽んじている」といったように批判する。

いよいよ、パリ・オリンピックのイギリス代表選手に、
ハロルド、モンタギュー以下のケンブリッジ大学から4名、そしてエリックが選ばれた。


しかし・・・フランスに向かうイギリス選手団の船内にて、
エリックは己が出場する100m走競技が日曜日にあると聞き悩む。

彼はこれまで日曜日を神の安息日として堅く守ってきた。
聖書の安息日としての教えでは日曜日は神のものであり、己のために何かをしてはならない、
と堅持してきたのがエリックであった。
彼は国の代表として悩むが予選にでることは出来ないと結論づける。

走ることが神の栄光であり、走ることで神を感じるならば日曜日の予選に出てもいいのではないか、
という声にも、エリックは拒む。

そんなエリックにイギリス代表団関係者は手を焼く。
しかし、すでにハードル競技で銀メダルを取ったケンブリッジ大学からの代表選手アンドリューが、
自分が出るはずのもうひとつの競技400m走に、エリックを代わりに出すように提案してくれた。

エリックは本来出るはずだった日曜日の100m走を棄権するが、水曜日の400m走に出れるようになったのだ。
母国イギリスではエリックを狂信者として批判する風潮があった。



さて、日曜日が来た。
エリックは、パリのスコットランド国教会にて、説教をする。
聖書のイザヤ書40章を読むエリック。

###################
40:12〜16
だれが、手のひらで水を量り、手の幅で天を推し量り、
地のちりを枡に盛り、山をてんびんで量り、丘をはかりで量ったのか。
だれが主の霊を推し量り、主の顧問として教えたのか。
主はだれと相談して悟りを得られたのか。
だれが公正の道筋を主に教えて、知識を授け、英知の道を知らせたのか。
見よ。国々は、手おけの一しずく、はかりの上のごみのようにみなされる。
見よ。主は島々を細かいちりのように取り上げる。

40:26〜31
目を高く上げて、だれがこれらを創造したかを見よ。
この方は、その万象を数えて呼び出し、一つ一つ、その名をもって、呼ばれる。
この方は精力に満ち、その力は強い。一つももれるものはない。
ヤコブよ。なぜ言うのか。イスラエルよ。なぜ言い張るのか。
「私の道は主に隠れ、私の正しい訴えは、私の神に見過ごしにされている。」と。
あなたは知らないのか。聞いていないのか。主は永遠の神、地の果てまで創造された方。
疲れることなく、たゆむことなく、その英知は測り知れない。
疲れた者には力を与え、精力のない者には活気をつける。
若者も疲れ、たゆみ、若い男もつまずき倒れる。
しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。
走ってもたゆまず、歩いても疲れない。
###################


ハロルドは100m走にて、強敵アメリカの代表選手を見事やぶり、1位、金メダルを得た。
見ていたエリックも彼を祝福し喜ぶ。
そして誰よりも喜ぶコーチ、サム・マッサビニは競技場の外にいた。
コーチにも事情があった。
ハロルドの金メダルは、コーチ、サムにとっても大きな意味があった。


次に、いよいよ、エリックの400m走!
本来の種目でない彼をアメリカ代表選手はあまく見たが、別の選手は彼の信仰による力に敬意を評していた。

スタートし、苦しみながら、しかし神の喜びに満たされながら1位、金メダルを得たエリック!
その姿にハロルドは何かを見た。
ハロルド以下、ケンブリッジ大学の選手たちが集まり、ともに喜んだ。



走るシーンでは、スローの多様と現在過去の時間交錯を使っていました。
レンズの開きを工夫したシーンもあり、海辺を走るシーンでその波のしずくが表現できたようです。

当時の時代文化やヨーロッパ社会背景、二人の主人公がばらばらに動く前半あたりは、
理解しにくいところがあったのですが、
叙情詩的な映像と音楽を堪能しているうちに、オリンピックシーンラストになると感動しました。
当時の紳士であり若者らしい実話がもとだいう点も、素晴らしいと思いました。


<追伸>
スタートラインに立つ選手がスコップ状の金属を持っていて、どうするのかと思ったら、
何と足のスパイク位置を決めて、皆、掘るんです。
なかなか時代を感じさせる風景でした。
真剣勝負ながら、一方でのどかさを感じました。

他にもスタート前の様子は、今とは全く違い、のどかで豊かな時代を感じます。


<参考>
『炎のランナー』 エリック・リデル ・・・エリック・リデル・センターを訪ねて
http://www.j-cornerstone.net/column/20081002.html

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