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とある、定食屋さんでご飯を食べていた。
するとそこへ、2人組のカップルがご来店。 男性は、パッと見から年齢は50歳くらい。明らかに「冴えない」たぶん「モテない」、顔やスタイル云々ではなく、下シャツがガバチョとセーターからはみ出しているようなお方だった。 女性の方は、年齢不詳。ですが、年齢より若い洋服の組み合わせは明白で、んー、ホステス?というかスナック?いや、屋台でタバコ吸いながらイカ焼いてそうなお方?でいい。それでいい。 そんな2人は、僕の隣のテーブルに座る。 すると、奥から女将さんが出てきてこう言った。 「あら、Mさん。今日はキレイな女の人つれてぇ〜〜、ヒューヒュー」 「ヒューヒュー」僕も心でつぶやく。 Mさんも「今日は女づれでっせ!」「実はモテまっせ!」と口にはしないものの、鼻の穴を広げ、チラりと僕の方を見た。 「あら、お宅様はお一人様ですか?」と言いたげなお顔で。 そうですよ、お一人様ですよ。 そこで事件は起きる。 事件は起きる。と言ったが、その事件を感じたのはたぶん僕1人だけだ。 事件は起きてはいないのだが、起きたのだ。 厨房から大将が出てきた。 Mさんを見つけて、目を丸くする。 ははーん。なるほど。 「今日はキレイな女の人つれちゃってぇ」みたいな事を言うのだ。 間違いない。 いいじゃないか大将。 かっこいいぞ大将。 言ってやってくれ。 そしてMさんがもつ、 最高の笑顔を僕に見せてくれ! 「言ってくれ!」僕は箸を止めて大将を見る。 Mさんも「言ってくれ!」という笑顔で大将を見る。 大将も「言ってやる!」という笑顔で歩みを止める。 そして、満面の笑みを浮かべて口を開いた。 おぉぉ。Mさん!! なになにぃ、今日はぁ!! 『いつもは1人で汚ったないのにねぇ!!』 ・・・・・・。 ・・ ・・・・惜しい。 ・・惜しいんだけどねぇ。 でも、、、うん、、 大将、それは、ただの暴言です。 いらっしゃいませ。 ありがとうございました。 またのお越しをお待ちしております。 小坂井パンクスでございました。 |

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