ポップスおたくの聴き過ぎCD録

ジャンル問わず、やむにやまれず聴いた音楽の歴史。毎日、更新します。

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今日の「すでに切ない」

 井上陽水が「プリーズプリーズミー」にやられたクチだってことは有名な話。
 個人的にも、小学六年生のときに見た清涼飲料水のCFで、「カモン、カモーン」のリフに参ったのがビートルズへの入り口だった。

 ビートルズにとっても英国でチャート1位になった最初の曲だし、ある意味、ここからビートルズが始まったと言えるかもしれない。
 しかし、当初はビング•クロスビーのバラードのようだった曲を、アップテンポにアレンジすることを提案したジョージ•マーティンのセンスもすごいね。このエピソードはその後、映画「すべてをあなたに」で描かれてましたが。

 さて、その「プリーズプリーズミー」をタイトルに掲げたファーストアルバム。

 米国に黒人音楽を逆輸出した「ツイスト&シャウト」や、ポールの甘いメロディーが既に姿を見せている「P.S.アイラブユー」あたりもいいんだけど、なんと言っても「ゼアズ•ア•プレイス」でしょう。

 「落ち込んだとき、憂鬱な気分になったとき/行くべき場所が僕にはあるんだ」という、ジョンの歌詞が既に切ない。
 「恋を抱きしめよう」で、共作者のポールが「なんとかなるさ」と楽観的なフレーズを繰り返してるのに、「人生は短く、時間はない」とつなげた悲観主義者ジョンだけのことはある。

 「ヘルプ」「ベイビーズインブラック」「インマイライフ」などに続く、ジョンの内省的な歌詞の萌芽は、ファーストアルバムに既にあったわけだ。
 

 


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