「テイヘン」を行く。

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低所得家庭の過酷な毎日をパソコンが手元にある限り愚痴らせていただきます。

辛い日々を笑顔で過ごす息子たち。

その息子たちの父親が、
このブログを知った時、少しでも子供たちへの愛情を思い出してくれたら、
私たち母子の気は晴れるかもしれません。
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氷の女。

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私はすっかり冷めていた。


家を出ようと決心してからは仕事にガムシャラになっていたけど
それでも、まだどこかでやり直せると微かな期待を持っていた鉄の女時代。

やがて氷の女になっていく。


私だってね、なにも好き好んでこんな冷たい女になったわけじゃない。
アイツに幸せにして欲しかったし、私も幸せにしてあげたかった。
アイツの親に子持ちの女なんかと結婚するから。なんて言われたくなかった。

でもね。
どうしようもなかったんだ。
まさか子供に手を出すとはこれっぽっちも考えてなかった。

そのうえ、私を守ってくれるどころか逃げ出すとはまさかの展開だった。


嫌な夫婦生活を我慢できたのも
まだ一緒に頑張れるという思いがあったから。
きっと私の気持ちをわかってくれると信じていたから。

ちょっと事業がうまくいったからといって
どんどん手を広げていく。
全て経費でおとして貯金はゼロ。
毎月の支払いは膨らむばかり。
売り上げは順調に伸びていたんだけど、私には危機感があった。
来月か、もしくは数年先か、それはわからないけど
必ず売り上げが落ちるときがくるのは誰にでもわかるはずだ。
でも、絶好調な時にそんなことは考えない。考えたくなかったんだろう。


思ったより早く、そのときは訪れた。
慌てふためくアイツ。
さすがの私もここまで膨らんだ支払いをどうすることもできず
傍観するしかなかった。
やがて催促の電話が自宅にまでかかってくる。
アイツは帰らない。
もちろん生活費も入れられない。
催促の電話に悩まされ、生活費を稼ぐことにも追われ
私は疲れていた。
当事者は姿を消したまま。
自分だけ逃げるか・・・。

もし、この時に逃げていなかったら私の気持ちも違ったと思う。
でもさ、なんだか憐れに思っちゃってね。
イザというときに逃げ出す男。
冷めちゃったんだよ。
いくら「好き」「愛してる」の言葉をならべても
肝心な時に、私を、家族を守れない男。
もう、かわいそうな男。としか思えない。

この頃からなのかな。私の態度も冷ややかになった。
アイツはある程度の整理をして戻ってきたんだけど
頑張ってたんだけど、私の気持ちは冷め切っていた。
夜は運送屋でバイトをして稼いでた。
そして日中は本業。
あれほど強気でセックスを求めていたアイツだけど
私が拒み続けるから、それまでの強引さはなくなった。
かわいそうなほど自信を失くしたアイツ。
「抱きしめたい。抱きしめるだけやから。」
そう言って私を力いっぱい抱きしめる。
でも私はそんなアイツを抱き返すことはできなかった。

キスも嫌。
とにかく触れられることが嫌だった。
アイツの前では笑顔が消えた。
自分でも冷たくなったのはわかっていた。
話しもしない。顔もみない。
多分この時、アイツは「必要とされていない」って感じたんだろうね。
私は冷たくてヒドイ女だったよ。
いくら子供を守るためとはいえ、アイツを切り捨てた。
私はやさしさの欠片もない
氷のように冷たい女だったよ。




写真はかおりくん

鉄の女。

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この時代は、そうだなぁ
確か、家を出る決心をしてとにかく稼ぐことばかりを考えて
ガムシャラに働いてたときかな。

負けたくなかった。この汚い業界に。
利用できるものは全て利用した。
とにかくマメに同業者のところに足を運び自分を売り込んだ。
甘えられる人には甘え、可愛がってもらった。

自分の職業は好きじゃなかったけど
稼ぐために12年ほど自分を誤魔化しながらやってきた。

いろんな人と付き合い、情報提供をしてもらい
高く売る。
早く稼がないと、家を出ることができない。
この思いだけで突き進んだ。

いろんな誘惑が多かった。
ちょっとでも隙をみせれば、そこにつけこんでくる連中は山ほどいた。

「女」を前面にださずシビアに振舞わなければ
用意された落とし穴に自ら落ちてしまう結果になる。

全国各地の業者と仲良くなり、情報提供をしてもらう。
見えない相手との取引も多かったけど、必ず信頼を築き
ギブ&テイクで仕事に徹してる姿をみてピヨ子は感心したんだと思う。
使えない相手は切り捨てた。

素人さんにも入りやすい業界だった。
でも甘い考えで入ってこようものなら、あっと言う間に
どん底に突き落とされて借金塗れになってしまう。

仕事をなめてもらっちゃあ困るよ。
こっちは女捨てて、サングラスに咥えタバコで
デカイ車をブイブイ走らせてたんだからな!

失敗は許されなかったから情報には敏感だった。
必ず先読みしていた。
次にブームになる商品を誰よりも早く入手した。
高かったけど先行投資だと考えれば損はない。
この世界は広いようで狭い。
私がやり手だと噂は広がっていた。
ずいぶん年上の男性業者からも一目置かれていた。
私のこのスピードにピヨ子はついてこれなかった。

稼ぐだけ稼いでサッサとこの業界から去った。
このあと、価格の暴落が始まる。



写真はかおりくん

ピヨ子さん

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私とピヨ子の出会いは15年前。
小学生だった息子の参観日に、まだ赤ちゃんだった娘を連れて
親子でお料理を作る授業に参加したのだが
私は娘を抱いていたので何もできず困っていた。
そんな私をみかねて手を差し伸べてくれたのがピヨ子だった。

ピヨ子は社交的。
誰とでも仲良くお喋りができる人当たりの良いタイプ。
とにかくお喋りが大好き。ひとりで延々と喋ってる人。
人付き合いが苦手な私と正反対のタイプ。


そんなピヨ子と犬の散歩をしていたときにバッタリと出会う。
一方的に喋られ、私はタジタジ。

こんな出会いから正反対のタイプのピヨ子と15年も仲良くしているのって
変な感じなんだけど、ほとんど毎日一緒に行動していたな。
私がやっていた仕事をピヨ子も同じように始めたもんだから
朝から夕方までずっと一緒。
朝から電話が鳴り、長いお喋りが始まる。
「あの・・・電話代勿体無いし近所なんだからそっちへ行くよ。」

そうなのだ。ピヨ子んチは私の家の裏。
近所付き合いができない私は、こんな人がすぐご近所に住んでいるなんて全然知らなかった。

朝からピヨ子の家にお邪魔してお喋り。
と言っても、私はピヨ子の話を聞いてるだけ。
そのままお昼ご飯も一緒に食べ、買い物も一緒。
そんな毎日の繰り返し。

そういやぁ
ピヨ子が私と同じ仕事を始めたのは
もしかして私と一緒にいたかったから?
それとも忙しそうに走り回ってる私をみて憧れたのかしら?

その頃の私はプライベート用と仕事用の2台の携帯を持って
ピヨ子と喋っていても四六時中携帯が鳴り
今日は滋賀、今から京都
と、仕事やってるなぁ〜って感じで動き回っていたから
専業主婦のピヨ子には眩しく映ったのかもしれない。

彼女は私の全てを知ってると言っても過言ではない。
私が仕事で出かけるときは必ず同行し
仕事のノウハウを習得した。
そんななかでいろんな私の姿をみたようだ。
「鉄の女時代」「氷の女時代」
彼女はいろんな私を知っている。
彼女は私を
「戦う女」と呼んでいる。

彼女の選択

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あなたはやっとの思いで卑怯な旦那と別れました。
ある日突然、怖ろしいほどの金額の借金を背負い込みます。
(元旦那のせい)
まだ小さい子供たちも4人居ます。
残念な事に頼れる親は、もうこの世には居ません。

あなたは、たった1人です。

ここに3つの選択肢があります。
あなたなら、どれを選びますか?

(1) 悔しいけど、元旦那に謝りヨリを戻す。
(2) 元旦那のように、大切なものを捨ててでも全責任から逃れる。
(3) どんなに貧乏をしたって子供たちを育て上げる。


当然の事ながら、ほとんどの方は(3)を選択するでしょうね。
そうですよね。母親は自分を犠牲にしてでも子供を守ります。

でもね。
実際は、大変なんですよね。
全てがイヤになって投げ出したくなるんですよね。

言葉にするのは容易いですが、経済的に追い込まれたとき
自分の無力さに腹が立ちます。

自殺する人の気持ちも解かります。
みんなはバカだなって笑うけど、精神が病むって解かりますか?
子供の事を考えたら、そんな事は出来ないって簡単に思ってしまいますが
実際はそんな生易しいものではありません。

子供の事を考えることすら出来なくなるのです。
頭の中から子供の存在も消え、何もかもどうでもよくなるのです。

それでも何度も何度も、自分に鞭打ち立ち上がる訳ですが
それが出来なくなった時、自分はどうなるのでしょうね。

先日、知り合いが亡くなりました。
彼女もまた、苦労人です。

人は何故、生きているんでしょうね。
神様は何故、人を作ったのでしょうか?

自分に与えられた試練をクリア出来なかった場合
神様は、私のことを見捨てるのでしょうか?

必ずゴールがあるなんて私には思えません。
人生なんて罰ゲームのようにしか思えない自分。

いつもは、おバカな事を言ってハシャいでますが
実は、日々こんな苦悩で潰されてしまいそうです。

それでも生きなきゃいけない。
悩んで落ち込むよりは、明るく前向きに毎日を楽しむべきだ。
そう自分に言い聞かせて、ここまで来ましたが
なんだろう?この人肌恋しい季節のせいかな?
ちょっぴり悲しくなる今日この頃です。

オヤジさん

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オヤジさんは、厳しい。
オヤジさんは、酒が好き。
オヤジさんは、もの静か。
オヤジさんは、几帳面。

オヤジさんは私を連れて出歩く事が好きだった。

何処へ行くにも必ず同行させる。
断ると、スネル。

オヤジさんは寂しがり屋だった。
オヤジさんは一人ぼっちが苦手だった。

私の成長を楽しみにしてたくせに、
年頃になりオヤジさんの手を離れ、オヤジさんと一緒にいる時間が減ったり、
友だちと出かけたりすると機嫌が悪くなる。

だから
「美味しいものでも食べに行こう。」とか
「呑みに行くから付き合え。」なんて言って誘い出す。
 

交友関係にも、口うるさかった。
私の部屋の奥に、オヤジさんの仕事用の棚があるから
友だちが来ていると、それを理由に必ず入ってくる。

毎回、わざわざ用事を作って入ってくる。
どんな友だちが来ているのか、どんな話をしているのか
気になってしようがないのだろう。

まともな友だちなんて居やしないから、私の交友関係なんてバレバレだ。

「あんな子とは付き合ってはイカン!」
「普通の友だちを連れて来なさい。」

あれ?オヤジさん、私の非行ぶりを知らないの?
家でも学校でも、普通の子だから分かってなかったの?
ちょっとくらいバレてると思っていたのに・・・。
意外と信じてくれてたのね。

悪い友だちと付き合って、私が非行に走ったら大変だって思ったのかな。

私の今までの悪さぶりを知ったら、心臓発作で倒れるかも・・・。

イヤイヤ、きっと知っていたんだろうけど
オヤジさんの中では、私はいい子なんだろうな。



小学生の時、オヤジさんと一緒に近所のお祭に行った時のこと。
買ってもらった風船を、迂闊にも玄関前で手ばなしてしまった。
私は悔しさで泣き出してしまい、オヤジさんを困らせた。
普段なら「油断したお前が悪いんだから我慢しなさい。」
と、厳しい一言で諭すのだが、この日は違った。

珍しくやさしかった。

泣きじゃくる私の手をひいて、もう一度風船を買いにお祭に戻ってくれた。
よっぽど、私が泣くので呆れたのか、可哀想に思ったのか。


何故だか、やさしかったこの日のオヤジさんが忘れられない。
しっかりと握ってくれた手の感触が、忘れられない。




写真はかおりくん

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