伊坂幸太郎の世界

[ リスト | 詳細 ]

話題の作家、伊坂幸太郎の作品を少しだけ語ります。
もちろん、作品に対する読者の熱いコメントも期待してますよ。
記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]

イメージ 1

ゴールデンスランバー/伊坂 幸太郎

伊坂氏の最新作「ゴールデンスランバー」を紹介します。

といってもこの作品が発表されたのは2007年11月、2008年の本屋大賞も受賞しています。

帯には伊坂的娯楽小説突抜頂点と銘打ってあり、エンターテイメントの王道という感じ。

いつもの舞台である仙台で首相暗殺事件が起こるところから事件は始まります。

最初の視点は事件をテレビで見たいた視聴者、次に事件後20年たった事件記者の考察がある。

これを読む限り、主人公が幸福な最後を遂げていないことが推測される。

もしかすると、伊坂ファンの読者の一部は戸惑いを覚えるのではないだろうか?

伊坂作品は比較的ハッピーエンドが多く、爽やかな印象があるからだ。(もちろん例外もある)

しかし、読み終えるとここからが伊坂ワールドが展開されるにふさわしい舞台だったと思えるから不思議だ。

主人公「青柳雅春」は、巨大な陰謀に巻き込まれて首相暗殺犯にしたてあげられるが、地の利を生かして必死の

逃亡を企てる。ここはケネディー暗殺のオズワルドとは違うところだ。

そして、何度も絶体絶命の危機に陥るものの、友人・知人や偶然にも助けられ、逃亡を続けるのだ。

私は彼が簡単に諦めないことに強い印象を持った。それは、事件発生直後に友人の森田が車両爆破で無念の死を

遂げたことにも起因しているのかもしれない。主人公は逃亡中に森田の言葉を何度も思い返すからだ。

ラストは読者のお楽しみであるので語らないが、とてもいい娯楽小説だとこの作品は言えると思う。

逃亡者の視点で見るドキドキする感じや、お互いの信頼・愛情を思い出させるストーリ展開は見事だ。

おそらく映画化されても立派に見ごたえのある作品になるのではないだろうか?

次の伊坂作品が待ち遠しい  <店長より>

イメージ 1

「伊坂幸太郎の世界」への気持ち<店長より>

ここまで拙いながらも伊坂作品を出版年順に紹介させていただいた「伊坂幸太郎の世界」ですが、
<店長>からも少々述べさせていただきます。

初めて読んだ「陽気なギャングが地球を回す」では
リズミカルでユーモアのある文体にエンターテイメント性を強く感じましたが、
次に読んだ著者のデビュー作「オーデュボンの祈り」からは、
そのプロットと意外性に驚かされ続けました。

しかし、通常のミステリと違っていたのは、種明かしが分かっても驚きと同時に
なぜかホッとするような安心感があったことです。

これは作品に共通すると思いますが、綿密な仕掛けには謎自体に癒しがあり、
だからこそ伊坂作品には独特の雰囲気が漂っているのだと、私は勝手に解釈しています。

それが読者の予想どうりであっても『こうなって欲しい』という読者の思いを満足させる部分があると思うのです。
もちろん、そうではない展開もありますが悲しみだけを残したりはしていないはずです。

また、どの世代にも共感できるような青春時代の思い出などの中に、
挫折を乗り越えて未来を攫もうとする登場人物の姿があり、それに読者自身を投影してしまいます。

自分が物語の中に居ると考えれば、
いつも以上に感情移入して読み、日常に近くて起こり得そうもないストーリーは、
私を初めとする読者を伊坂ワールドにトリップさせてくれますから、
伊坂作品がたくさんの人から支持されるのも頷けます。
著者と年代が近い私は、もしかすると余計にその感覚を強く受けているかもしれませんね。

更に、何度も言われることですが作品をリンクするように登場する人物達。
魅力的なキャラは脇役でも十分に味を出して読者を楽しませてくれますよね?
(このあたりはファンサイト『無重力ピエロ』でよく分かります)

そして、作者在住の仙台を中心とした作品群も異色でしょう。
私としては仙台に何度も訪れていて好きな街の一つですから親近感を懐いてしまうところです。

物語を書く上でのスタンスも物事を善と悪に分けず、
ファシストと超能力者という対決「魔王」でさえ
ニュートラルな立場で書いていた伊坂氏には池波正太郎の「鬼平」「剣客」シリーズを読んだ気持ちまで
私に思い起こさせてくれました。

勝手な言い分を長々と書いてしまいましたが最後に一言。

常に『今まで読んだことがない小説を書きたい』という伊坂幸太郎の作品はこれからも私の「宝物」です。

<店長>より

伊坂幸太郎への想い

伊坂幸太郎の小説との出逢いは、「重力ピエロ」でした。

貴重な時間を割いて読書するからには、面白いものが読みたい。

けれど、膨大な量の出版物の中から 

それを見つけ出すのは とても難しいので、

私は「このミステリーがすごい!!」という本を頼りに、本を選ぶことが多いのです。

「このミス」にランクインしていた「重力ピエロ」に興味を持ち、購入。

読み終わったとき、私は「このミス」編集者に感謝しました。

こんな素晴らしい作品に出逢えたのは 人生の奇跡に近い!!

その後、伊坂先生の作品は 全て探し出し読み耽りました。

どの作品にも通じることは、人間に対する温かい目線。

登場人物には ほとんどと言っていいほど、本当に嫌な奴がいません。

だから、とても爽やかな読後感があります。

毎回 楽しみなのが、バラバラに散りばめられた沢山の謎が 

だんだん ひとつになっていくワクワク感。

別の作品と微妙にリンクしていたり、どこかで見たような人物が再登場したり、と

ファンには堪らない、仕掛けも有り。

そして、作品の中に込められた伊坂先生の理想や意思にも とても共感できるのです。

どの作品も全て愛しいですが、強いてあげるなら

私のお気に入りは「砂漠」「終末のフール」「チルドレン」「アヒルと鴨のコインロッカー」です。

青、それも とても澄んだ青を感じる。

青春ですね。

若者が まだまだ先の見えない人生を 迷い傷つきながら、手探りで進んで行く。

溢れる希望、奮い立つ情熱、振り返らず進む勇気。

どんなに作品を重ね、どれだけ人気作家になられても

伊坂先生の小説から この青さが擦れてしまうことは無いでしょう。

今月末に予定されている新刊「ゴールデンスランバー」にも 期待しています。

どんな世界が広がるのか、今から とても楽しみです。




                                        YUKI

伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り』によせて
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/iapislazuli01/5482085.html


 
 主人公はその人生で常に「逃げる」ことで物事を解決しようという性格。

 それが行き詰まって、ついにはコンビニ強盗を働いてします。

 現実世界でもありそうな話ですね。

 そんな彼が導かれて「逃れの町」は江戸時代から鎖国を守り続けている孤島。

 現実的は有り得ないのですが、そこがこの作品の面白いところです。

 伊坂幸太郎はこの作品がデビュー作。

 多くの若者に支持されるストーリーテーラー。大型新人の登場だ。

 菊池寛(元祖)は若造が小説など書くな!と宣ったものですが、
 それは大正時代の話。
 100年の時間の経過で時代も環境も変わったのかもしれません。

 それ以上に、伊坂幸太郎は思考の富山の薬売り。
 年齢では計り知れない知的放浪歴があるのでしょうねえ。

 伊坂ワールドというものを
 私は世代間ギャップから今の若者達と共有することは難しいのかもしれないけれど、
 良い作品は何度も読めるもので、その読む年代によって感じ方も様々。

 一冊の本を通して、違う世代の感じ方を同時に知ることは
 時空を超えたタイムマシンのようなものでもあり、意義はあるかと。

 彼のこの独特な世界観や作品スタイルは
 固定観念に凝り固まる小説の世界に新たな息吹を送り込んだことでしょう。

 司馬遼太郎も宮城谷昌光も
 そういう新しい息吹を送り込んだ作家でした。

 ラストの怪物警官をあっさり葬ったあたりに、
 花村萬月など既成のバイオレンス似非社会派を粉砕する鉄槌と感じたのは
 私だけなのかしらん?

 青き中年活字中毒者には、そんな風に伝わりました。


 
                              編集長・菊池貫太郎(48歳)

伊坂幸太郎の『砂漠』によせて(菊池寛太郎)
この記事のURL: http://blogs.yahoo.co.jp/iapislazuli01/6473467.html



 伊坂幸太郎の『砂漠』に東堂という女性が登場します。

 金持ちの娘で、美人。そして頭のいい女。

 私はこういうタイプが好きです。いや別、美人だからって訳ではない。

 まあ美人に越したことはないし、金持ちも悪くはないのだけれど、

 頭のいい女に実は弱い。それで美人だから条件は揃った。って感じです。

 なぜ、東堂が頭がいいか。

 それは彼女が西嶋に目を着けたからです。

 西嶋は強烈といえる個性の持ち主です。一般社会では浮く存在です。
 それは学生時代でも社会人になっても同じでしょう。
 そして容姿も冴えないし裕福でもない西嶋に興味を持つ東堂に、私は知性を感じてしまう。

 彼女は投機家だ。

 当たり障りのない生き方をする者は当たり障りのない人生を送る。
 
 それを彼女は望まない。ましてや投資家なんかではない。

 そういった男の未来に投資しようなんて魂胆の努力家の女性よりも
 数段、彼女は頭がいい。

 彼女は狙っています。ネコ科の肉食獣だ(恐)。

 こういう女性がその国にどれだけの比率があるかで、
 国家の盛衰は決まる。

 作品では、そんな玉の輿、据え膳をまったく意に関せずの西嶋。さすがだ。

 とても真似できない。たぶん、鈍感かまだ子供なのだと思いました。
 またそれも良し。

 さすがの東堂もグレちゃいましたね(笑)。

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]


.
瑠璃
瑠璃
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事