ICAN(www.ican.or.jp) まにらブログ

人々の「ために」ではなく、人々と「ともに」。 人々と「ともに」悩み、「ともに」成長していく開発NGO、アイキャンのまにら事務所

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さだ@まにら

金・土と"2005 NATIONAL CONVENTION, What if it happens? MEETING THE CHALLENGES OF PLANNING FOR DISASTER RISK REDUCTION"という災害関連の国レベルの会議に参加していました。これにICANとしてではなく、Community Based Disaster Managementをおこなっているフィリピン大学院生として参加したのですが、地域開発にも関わることなので簡単に書いておきます。(専門的なことは書きません。)

「災害と僕」

神戸の大地震の時、僕は兵庫県芦屋市に住んでおり、被災をしました。英国に住んでいた時、インド北部を旅行し、今回インド北部・パキスタンの地震が起こりました。僕が2年以上住んでいたマラボン市は洪水で有名なところです。そしてフィールドワークで1年間通っているケソン州ナカールは去年の台風で多くの方が亡くなりました。書く予定でデータを集めた修論はとある大規模インフラプロジェクトで被害に遭った人々をテーマにしたものでした。(←8月の社会開発ツアーで行ったところです。)そして、パヤタス。ここも2000年7月10日に崩落事故が起こりました。

このような災害事例が次々と出てきて、その度に「あっ!ここ行った!」の繰り返しでした。僕が災害地に行くことが多いのか、僕が災害を引き起こすのか、、、。

「災害とフィリピン」

ここフィリピンは世界でも4番目に自然災害が多い国です。その地理的要因に加え、インフラの欠如、教育の欠如、コミュニケーションシステムの欠如、資源の欠如、そして危険を知らせるシステムの欠如等様々な要因が拍車をかけます。そしてミンダナオ等人的災害もここフィリピンはかなり起こっています。

「災害と開発」

いくら持続的開発を目指しても、災害が来れば一環の終わりです。だから、開発計画の中に、災害を最小限に抑える要素を入れることがとても大切です。そして、災害がチャンスになるときもあれば、開発が災害を招くこともあります。詳しくは2月の社会開発研修でやろうかなと企画中。皆さん参加してくださいね!

「都市開発と地域開発」

ずっと思っていたことですが、ここフィリピンの都市開発専門家の多くは、やはり建物や景観に目が行っていて、なかなかフォーマルな居住空間を持たない市民の目から都市を見れている人は少ないように改めて感じました。

例えば、川沿いや道路沿いを緊急避難場所として確保することはいいことです。ただ、そこに住んでいる人を立ち退きにして、(しかもろくな再定住地を与えずに)減らしたい災害とは誰のための災害なのだろうかと思いました。補償もなく立ち退きに遭った家族にとっては、それ自体が災害に他なりません。

もっと言えば、川沿いでしか住めない生活自体が災害で、2次災害としてその家が取り壊され、3次災害として再定住地先での生活できない状態があります。(そしてパヤタスに来て4次災害があって、、、と、続いていく。)

地域開発の人は、マクロな面は弱いのですが、そのようなインフォーマルな社会的に弱い人がどうなるのかに注目します。(地域開発をそう定義するかにもよりますが、フィリピンではそう考えます。)もっと、都市開発の人間と地域開発の人間が自分たちの専門を分かち合わなければ、マニラの都市計画は間違った方向にいってしまうでしょう。(というか、だから間違った方向に進んでいるのか、、、。)

フィリピン大学内でも地域開発のカレッジと都市開発のカレッジはすぐ隣にあるのですが、なかなか交流がありません。悲しいことです。僕の地域開発のクラスメートの1人はNEDA(フィリピン政府の大型開発事業をおこなう機関)で働いていますが、彼女いわく、「NEDAの人の多くは都市開発、経済で修士をとり、地域開発専攻は彼女1人」だそうです。

フィリピン政府の大型事業をおこなう専門家、そして都市開発の専門家が、「まともな住居ももてない人々、まともな教育もうけれない人々、まともに病院も行けない人々の目から」社会を見て、開発を行って欲しいと願っています。そして、それは都市コミュニティに住む人々のことだけを述べているのではなく、農村と都市の間の動的なコンテキストの中で、どう農村を復興させていくかというところに更に重点が置かれるべきだと感じています。自然・人的災害のほとんどは農村で起こっているのです。

「GIS(というパソコン地図を使ったテクノロジー)で災害を管理していこう!」のような考え方に否定はしません。しかし、パソコンどころか電気もないサンイシロのような場所で、ミンダナオの山奥で本当に住民はこのようなテクノロジーにアクセスできるのでしょうか。また、プリントアウトして持っていったとしても、本当に住民が自分の問題として災害を捉え、そのデータを活用できるのでしょうか。再度言うと、自然・人的災害のほとんどはこのような農村でおこっているのです。

そう。こんなゴージャスな会議室ではなく、都市コミュニティに、農村に多くの被災者がいるのです。

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現在当法人では、「パヤタスケアセンター改築キャンペーン」をおこなっています。また、2006年2月3月のスタディツアー・研修の参加者も募集中です。(定員になり次第締め切り)

ぜひ、ICANのホームページをご覧ください。

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しゃくしゃくです。 激しく同意します。さだのように、インフォーマル、 マイノリティの視点から開発を見ていくことはとても 大切だと思います。フィリピンで開発勉強してます! で満足してる人もいるけど、もっと現場に行けよ!ってね。 今後のご活躍を期待しています! 削除

2005/12/5(月) 午後 3:16 [ しゃくしゃく ] 返信する

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