ICAN(www.ican.or.jp) まにらブログ

人々の「ために」ではなく、人々と「ともに」。 人々と「ともに」悩み、「ともに」成長していく開発NGO、アイキャンのまにら事務所

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志望動機1

さだ@まにら

ICANで働き始めてから、約9ヶ月。自己評価を行うために、もう一度志望動機を読み直してみようと思いました。どうせなので、ブログで公開してしまいます。スタッフの志望動機まで公開するNGOって他にあるのかな?(笑)
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志望動機、及び目的

私は大学生時代より、様々な国や地域に滞在し、そして一人で旅行する機会に恵まれ、自分と文化の異なる多数の人々と出会うことができました。そこで見て感じてきたことは、豊かさであり、貧しさであったと思います。

 それはまた、豊かさの中の貧しさと表現できるかもしれません。私は、生きている限りにおいて人間は皆豊かであると思っております。豊かな文化を持ち、豊かな経験を持ち、豊かな生命力を持ち、豊かな表現力を持ち、豊かな笑顔を持っています。しかし、同時に我々は貧しさも、持ち合わせています。それもまた社会、そして社会のどこに存在するかによって変化し、物理的・金銭的なものから、精神的なものまであるでしょう。「豊かな」人や「貧しい」人が存在するのではなく、その両者が我々の中に同居しているのだと私は思っております。そして、この両方を持ち合わせた人間は豊かな部分と貧しい部分とを分かち合い、お互いに助け合って生きているのでしょう。

 私が見てきたものはこの地球上の一部にしかすぎません。しかし、それは今まで住んできた日本という国も、日本人である私の考え方も、日本人である私が持っていた豊かさという価値観も、この地球上のほんの一部でしかないということを私に気付かせるには十分でした。そして、様々な豊かさや貧しさを見つめるにつれて、他者が開発を行う上でその豊かさや貧しさをそこに住む人々の目線で見つめていくことの重要性を学びました。これが、私が開発という分野でも地域開発という手法を重視する理由であります。

 私は国際協力マガジン2005年1月23日号にて、御法人のフィリピン現地スタッフ募集の資格を拝見させていただいた際に、「コミュニティ開発に経験があること」「住民の立場で事業を推進できること」と記載されていたことに感銘を受けました。他のNGO等では、地域開発の専門家の募集を除き、「(開発分野に関わらず)社会経験数年以上」というような資格を記載される傾向もあるようですが、御法人のように「地域開発」の経験、そして「住民の立場で事業を推進できること」を応募資格と明記し、住民中心の開発を行っていくのであるという強い意志を私に感じさせてくれました。これは、私が学生時代より強く感じてきたこと、そしてこのマニラで約2年間地域開発を学び、地域開発にこだわってきた私の開発観に一致するものでした。

 私は、生まれ持った環境のお陰で、現在に至までに様々な職種を経験することができました。その中で、仕事として「直接的に」他の人の為に生きてゆくことがどれだけ限られた機会かを学びました。(人間はどのような職業を持っていても社会に貢献しているですが、すべてが「直接的に」奉仕できる仕事ではないのではないかという意味です。)私がフィリピンで地域開発を学んだ背景には、自分への報酬の為だけではなく、自分を必要としてくれている人たちの為に自分の能力、そして労力の全てを注ぎたいという夢がありました。

 現在までここフィリピンで生活を送るにあたり、地域に住む住民の方々から多くのことを学んできまし、助けられてきました。この住民から学んだ知識、そして感謝の気持ちは一人で噛み締められるべきではなく、彼らの元へ戻っていかなければならないと思っています。そして、私が彼らに対し最大限貢献できる方法が、地域開発、もしくは大きな意味での社会開発であり、御方人が募集されているポストであると強く感じるに至りました。

 御法人が今回募集されているフィリピン現地事務所のポストは、名古屋の事務局を通じ日本の会員の皆様とフィリピンにいるお父さん、お母さん、そして子供たちを結びつける責任の重い重要な役割を持っております。また、パヤタスも縮小傾向にあり、現地事務所の役割はますます重要な局面を迎えるもとを思われます。そのような大切な時間を地域のお父さん、お母さん、子供たち、御法人の会員の方々そしてスタッフの皆様と力を合わせ邁進し、単に「仕事」をこなすのではなく、常にそれ以上を目指しフィリピン・日本両地域の生活環境の向上を目指してゆきたいと思っております。

 フィリピン大学地域開発学部修士課程で私の先輩にあたり、現在フィリピン現地事務所で勤めていらっしゃる伊藤洋子さん、そしてインターンをされていた安井沙織さんより御法人の活動や理念のみならず、フィリピン事務所における日々の業務の詳細に至るまで詳しく説明を聞かせていただきました。また、お二人の人柄より、御法人ICANが現地事務所で働くものにどのような期待をされているのかを感じる取ることができ、私の能力・経験がどのように御法人に貢献できるのか確認することができました。

 人間は「無力」では決してありません。「微力」かもしれませんが、私たちは「何か」できることがあるのです。専門家だけが理解でき、遂行できるような「開発」を行うのではなく、国籍・民族を問わず私たち一人ひとりが「微力」を持ち寄り、少数の為の社会ではなく、構成員全員が自己を開放できる社会を作る「その一人」に御法人でなりたいと強く思いました。誰かの為に何かをしてあげるのではなく、地域のお父さん、お母さん、子供たち、御法人の会員の方々そしてスタッフの方々と「共に」、そのような社会を作るために働くことを希望いたします。

自由記述欄

 こちらでは私がどのように御法人に貢献できるかを、具体的に3つに絞り書きたいと思います。

現状把握と個々のプロジェクトの強化 

 私がまず何よりも始めに取り組まなければならない課題として、ここのプロジェクトの現状把握が挙げられます。そしてそれは、a) コミュニティレベルとb)プロジェクト経営(NGO)レベルとに分かれるでしょう。

a)のコミュニティレベルでは一刻も早くコミュニティに溶け込み、彼ら・彼女らの目線で物事を把握してゆくことが急務となるでしょう。NGOのプロジェクトに対する見方と、コミュニティの人々のプロジェクトに対する見方は必ずしも一致するものではありません。(それが悪いというわけではありません。むしろ、そうなるのは自然なことだと考えております。)住民がどのような(地理的、社会的、政治的)コミュニティで生活しているかを把握し、またプロジェクトがどのように彼らの生活に影響を与えているか。そして、住民組織がどの程度発達しており、住民がプロジェクトの内外を含め、どのようなことを「外部者」に望み、どのようなことを「外部者」の支援に頼らなければならないのか、把握してゆくことから始めなければなりません。

 長期的な視点で見ると、パヤタスが毎年縮小していることがICANのパヤタスでの活動に大きな影響を与えるでしょう。閉鎖になるまでに、その後を踏まえたプロジェクト運営が必要になってきます。例えば、ライブリーフッドプロジェクトの強化がその一つとしてあげられます。御法人では、買い付けシステムの変更(ICANが顧客となる。)等を計画されていらっしゃいますが、このシステムの確立、そして彼女らがICAN以外でも独自の販売ルートを持ち、(例えば、もっと多くのフィリピン国内の教会や信頼できる店舗等に製品を置かしていただくことにより、将来的に独自の自立的なルートを確保できる等。)今以上に安定することができると閉鎖後も彼らの生計手段は維持されていくことに繋がるでしょう。パヤタスの全プロジェクトにおいて、閉鎖後の彼ら・彼女らの生活設計にも沿った支援を、ICANとして確実に閉鎖前に確立しなければなりません。その為にも一刻も早くコミュニティに溶け込み、彼ら・彼女らの目線で物事を把握してゆくことに取り組みたいと思います。

b) プロジェクト経営(NGO)レベルでは、言うまでもありませんが前任者の伊藤洋子さん、理事の皆さん、スタッフの皆さん、会員の皆さんから様々なことを学ばせていただくことから始めることになります。このICANコミュニティでも一刻も早く溶け込み、気兼ねなく話していただける雰囲気・環境を作ること、そして活発な対話を通して私に求められていることを把握することは急務といえるでしょう。こちらからも、現地コミュニティからの最新情報をいち早く届け、様々な意見を伺いたいと思います。そして、ICANの支援としての「何ができて、何ができないのか」「何をすべきで、何をすべきでないのか」を見極めてゆかなければなりません。

 また、その他のプロジェクトにおいても、コミュニティの文化を把握し、住民がどのようなことを望んでいるのか、そしてICANとしてどのように彼ら・彼女らを効果的に貢献できるか、更なる住民との対話、そしてICANの会員の方たちとの対話が必要になってくると思います。できるだけ多くのことを学ばせていただき、より効率的に貢献してゆきたいです。

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