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レミさんの活動報告書

活動報告書

氏 名:野秋 怜美
期 間:2005年10月10日〜2005年11月30日
ポジション:ICANマニラ事務所ボランティア

活動内容

1. パヤタス地区における結核対策向上について

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結核研究所(RIT)/ JICA(結核対策向上プロジェクト)/ World Vision (フィリピン)より紙芝居、ビデオ、VCD、すごろくなどの教材(英語・タガログ語)を集めた。

結核分野における多団体とのネットワーキング

専門機関
−,亡悗靴董JICAとのつながりが生まれた。このつながりをもとに、ICANスタッフの結核の知識を高めるため、日本の結核研究所、JICAの結核対策プロジェクト長期専門家の先生との会合を開催。ICANが行っている結核対策へのコメント、また今後どのように進めるべきかアドバイスをいただいた。また、JICA専門家の紹介によって、マデット看護士の保健省主催の結核研修への参加が可能となった。マデット看護士は、バランガイヘルスセンターのスーパーバイザーが参加する研修に見学者として、11月にはDOTS研修に参加した。また、JICA・RITの専門家がパヤタスを訪問する機会も生まれた。このときは、主に今後パヤタスでどういった結核対策をとるべきかアドバイスをいただいた。

NGO
−,砲弔い董World Visionとのつながりを持った。World Visionは質のよい教材をNGOに無償で提供している。このつながりによって、今後新しい教材をICANに提供してもらうことも可能である。

「結核とはなにか」ホームページ掲載文作成
結核について多くの人に知ってもらうために、図を入れた結核の基礎知識を簡単に文章にまとめた。

ぅ僖筌織B地区にある医療機関の情報入りマップ作成
パヤタスには、結核だけでなく様々な病気にかかっている人々がいるが、その中で医療機関があることを知りつつも、場所や開業時間、受けられるサービスを知らないために、医療機関に行かない人がいる。その人たちを診療にいかせることは、結核のような空気感染の病気においては特に重要になってくる。そのようなひとたちが情報を正しく知り、一人でも多くの人が診療を受けるように、このようなマップを作成した。作成にあたっては、バランガイヘルスセンター、ジャーマンドクターに開業時間とサービスをインタビューした。SALTがデンタルクリニックを開業しているが、SALTには情報をもらわないままになってしまい、マップを作成できていない。

2.雑務

英文・日本文でのオフィシャルレター作成、英訳、和訳、英文レポートの校正等、オフィスでの事務作業、及びフリーマーケット出店手伝い。マニラ日本人学校、民族品フリーマーケットで売り子を行った。また、活動ではないが、日本人の訪問者の付き添いでサンイシロを訪れる機会をいただいた。

考察

パヤタス医療事業

・結核対策について
今後は大人から小児まで、バランガイヘルスセンターが結核と診断された患者で、ICANケアセンターの近くに住んでいる場合に、その患者に対してICANがDOTを行う。このとき、ICANセンターはバランガイヘルスセンターの支部となり、診断・薬の処方は全てバランガイヘルスセンター及び公的機関によるものである。これは、〇匐,ら大人まで結核患者には無料で薬を処方する国策を尊重するため、⊂児結核は診断が難しいので、バランガイヘルスセンターの診断、レントゲン検査、結核協議会の審査を通って、確実に小児結核だと診断された患者以外に、ICANが独自に結核と診断して薬を与えることは、間違って結核患者ではない子供に薬剤耐性をつくる結果になる懸念があるためである。以上が、専門家のアドバイスをもとにした、ICANのパヤタス結核対策の妥当な方法であった。

ここで問題となるのは、ICANとして誰がDOTを行うかである。これはパヤタスの問題であるので、持続的な活動を行うためには、パヤタス住民によるボランティアによって行われる必要がある。しかし次に、パヤタスに住んでいる貧しい人々が、無給で自分の時間を提供するかということが問題に上がる。現在のヘルスボランティアの活動は、毎週2回午後のみであるのに対し、DOTは週7日行うのが望ましいがNTPと同じく月〜金として、彼女たちのタスクは週5日+土曜のクリニック。重症で寝たきりの患者以外は、ヘルスボランティアのところまで患者が訪れ薬を飲むのがDOTのやり方であるので、ヘルスボランティアはセンターで待っていることになる。結核患者の数によって色々と変わるが、9:00〜17:00までDOTSセンターを空け、午前・午後で担当を分け、少なくとも2人が担当者としたら、現在のヘルスボランティア8人で1人につき週に2・3回(火・土の午後以外)。週1日〜1日半の拘束、クリニックをあわせると週2日〜2日半の拘束になる。ヘルスボランティアは、SPNPメンバーが多いが、患者が来ない時間にはケアセンターで編み物などポータブルな作業を行うことができる。しかし、家事の時間はとられてしまう。これらのことを、一度ヘルスボランティアと話すことが望ましい。1人当たりの拘束時間が長いということであれば、ヘルスボランティアを増やして、ローテーションを軽くする。新しいメンバーを好ましく思わないのであれば、まずFEEDING MOTHERなど既存の別枠ボランティアから立候補を募れば人が集まるかもしれないが、地域のために働く人を増やす意味では、新しいメンバーを募るほうが好ましいと思う。どのくらいボランティアをする意識のある人がいるのかわからないが、10人集まれば、既存のヘルスボランティアとは別に「TBボランティア」という新しいボランティアの枠を作ることも提案できる。

また、保健省がヘルスボランティア対象の研修を開催しているか、JICAの専門家に聞くか、マリセルさんに頼んで調べてもらい、あればパヤタスのボランティアが参加できるように打診してみてはどうか。研修への参加は、DOTSの正しいやり方や結核の知識習得、そして彼女たちの士気を上げることを目的とする。

・医療事業全体について
人々の健康に対する意識を高め、病気になったら診察を受けに行くこと、医師が処方した薬を正しく飲むこと、予防接種を受けること・自分の子供に受けさせることを徹底させることが、現場で活躍するNGOに求められる重要な役割の一つである。クリニックやアウトリーチは、単に治療の場ではなく、保健教育の場としても重要である。保健教育の面をさらに充実させるには、アウトリーチに行く地区や、人が集まる教会で、紙芝居を用いた楽しい保健教育を行うことが、ひとつの選択肢となりうる。しかし、何を行うにも、マンパワーが不足している。負担が大きすぎるのは医療事業に関わるマデットさんだけではないが、病気にかかった人々を相手に仕事をしているため、彼女の健康を考えるとこれ以上仕事を増やすことは難しい。しかし、パヤタス医療事業はもっと活動を広げることが求められている。医療事業に関わる中で、もう一人医療系スタッフを雇う必要性を強く感じた。できれば、保健教育活動に適した、元気でひょうきんで、みんなから注目を浴びる人柄のナースがよいと思う。また、現在は、SPNPのメンバーがヘルスボランティアとして働いていたり、フィーディングマザーがヘルスボランティアをかねていたりするが、上記したTBボランティアのように、地域のために働くボランティアを増やしていき、自分たちのコミュニティを支える意思をもっと広めていけたらよいと思う。TBボランティアのほかには、アウトリーチが月一回のみなので、アウトリーチが行われない週(少なくとも前週)に病人や予防接種が未済の人を探し、家の場所など記録をとっておく見回りボランティアがいると、アウトリーチの効果が増す(確実に必要な人に必要なものが届く)のではないか。

・その他の雑務について
ジェネラルサントスに関わる作業をいくつか行ったが、その中でも奨学生報告レポートの校正を行うなかで、思ったことをコメントしたい。レポートはとてもミスが多かったのだが、ジェネラルサントスにあるパソコンが日本語使用であると聞いた。それがノート型であるなら、マニラ事務所の英語使用のノート型と取り替えるとよいと思う。レポートは、フォーマットを指定して、サンプルを送ってその通りに作ってもらうようにすると、あとでチェックする項目が内容だけになるのでよいと思う。できれば、レポートは一度に送ってもらうのではなく、出来上がった順に送ってもらったほうがよい。

感想
ボランティアは、受け入れ側がしてほしいことをするためにいて、スタッフがする必要のないこまごまとした雑務を代わりに片付けるのも役目であると思う。ICANでの2ヶ月は結核対策向上のために働き、日本語・英語を用いた事務を行う毎日だった。その結果、オフィスで仕事をすることが多く、ICANのメンバーであるパヤタスの人々とコミュニケーションが図れずに終わってしまった。2ヶ月のうち10日ほどパヤタスに行ったが、タガログ語が話せなかったこともあり、パヤタスの人と距離を感じてしまって、容易にコミュニケーションをとれなかった。誰かに通訳してもらうのではなく、パヤタスの人々と直接話したら、もっと彼/彼女たちの現状を把握することができて、自分の理解を深めることができたと思うし、またそれを活動にも繋げることもできたと思う。ICANに移ってすぐに語学学校に通ってタガログ語を勉強すれば、まだ最後のほうにはコミュニケーションが取れるようになっていたかもしれないと思う。前述したように、ボランティアは、いることでICANにとってプラスにならなければいけないと思うが、それだけでなく、自分の経験をより豊かにするためにできる限りコミュニティの現状を理解することは、その人がさらに志を持ち、世界にとって良い人材となるために大切だと思う。したがって、ICANから語学学校の費用が出ないタイプのボランティアに対して、今後、例えば会計を手伝うためのボランティアでも、タガログ語を勉強することを必須とし、「当人が最大限フィリピンの状況を把握するために、ボランティア期間中に自費でタガログ語の学校に通っていただきます」とボランティアの応募条件のところに注意書きをすることを提案する。

また、私は、求められた仕事に集中するあまり、ボランティアが終わりに近くなっても、パヤタスについて、またICANのほかの事業について知らないことがまだまだある状態であった。FASID研修の参加者にICANの事業について質問されて、答えられずに焦ったりもした。自分の勉強不足と、求められた仕事に集中して、ICANの活動全体を知ろうとする意識が足りなかったことを反省している。

最後に、スタッフのみなさんが温かく迎えてくださったこと、忙しいなか私の質問に丁寧に答えてくださったこと、私が提案したことにすぐにGOを出してくれたこと、とても感謝しています。

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私は結核という病気について 当ブログを通じて、考えるようになりました。 この文章を読んで、すごい必死さが伝わってきます。 私も怜美さんの記事を読んで、 自分もできる分野で頑張らないとと思いました。 ひとつのことに集中して 貢献することは非常に大きなことだと思います。 おそらく、怜美さんはICANにとって多大な貢献をしたと思います。 削除

2006/1/11(水) 午後 5:23 [ かずひろ ] 返信する

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かずひろさん、レミ@東京です。コメントありがとうございます。私は、日本の結核研究所でアルバイトをしていたことが、今回の活動につながりましたが、文系の学生です。そして、私がやったことは医療の知識が特別になくてもできることです。文系でも結核対策向上に関われるのですから、かずひろさんも選択肢を狭めずに、自分が集中する分野を決めるとよいと思いますよ。 削除

2006/1/12(木) 午後 3:02 [ レミ ] 返信する

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恥ずかしながら、集中する分野がまだ決まっていません。 レミさんは結核対策を真に取り組んでいる気がします。 僕も本当の意味で真に取り組めることができるといいなと感じています。 削除

2006/1/12(木) 午後 6:31 [ かずひろ ] 返信する

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レミさんの活動報告拝見しましたが、活動における問題点の指摘やそ実活動の内容に感服しました。レミさんは今後またフィリピンやその他の外国で活動するご予定はおありですか?

2010/6/9(水) 午前 7:17 [ asei ] 返信する

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