ICAN(www.ican.or.jp) まにらブログ

人々の「ために」ではなく、人々と「ともに」。 人々と「ともに」悩み、「ともに」成長していく開発NGO、アイキャンのまにら事務所

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さだ@まにら

友達とあるNGOが運営している幼稚園を訪ねると、子供達がみんな一緒に声をそろえてGood Morning, visiters!(というよりは、「ぐっとぉ、もぉーにんぐぅ、びじたぁー!」という感じ。)と始めにいってくれる。こちらも、「ぐっどぉ、もぉーにんぐぅ、まぁんがぁ ばぁたぁー。」(「まぁんがぁ ばぁたぁー<mga bata>」とはタガログ語で「子供達」の意味。)と答える。マニラの幼稚園ではすでに英語を教えているところも多い。

小学校に行くといくつかの科目を除いて授業は英語で行われる。(もちろん公私や学校にもよる。)だから、幼稚園での英語教育は(その他の科目も同じだが)とても大切である。

フィリピンの義務教育は小学校と高校である。つまり幼稚園は義務教育に当たらない為、公立の幼稚園はあっても、無料ではない。(小学校と高校は「無料」だが、隠れたコストがありこれがまた問題となるのだが、これは次回に。)お金が無くて幼稚園に行けない子供(もしくは行けても質のよくない公立に行っていた子供)とお金持ちの私立の幼稚園に行っていた子供の間に早くもギャップができてしまう。幼稚園で英語(やその他の科目)をきちんと習得できていないと、小学校でドロップアウトしてしまうのだ。(もちろん、それだけが理由ではない。)

話は飛んで、フィリピンのエリートが通うフィリピン大学(UP)を見てみよう。ほとんどの教育は英語で行われており、学問の中で英語がどのような位置を占めているかわかる。同時にフィリピン語化政策の流れもあり、社会学や地域開発学等の授業で、意図的にタガログ語を話す教授もいる。これは、植民地下におけるcolonizer(宗主国)の言葉を否定し、フィリピン人としてのアイデンティティを探る動きでもある。

シンガポールでも英語公用語政策を押し通してきた後、マンダリン(中国普通語)もアイデンティティの観点から公用語として認められた。

つまり、フィリピンでも国策として英語教育を進め、更なるOFW(海外で働くフィリピン人労働者)を送り込んだり、多国籍企業を誘致したりする流れと、以上のfilipinozation(フィリピン現地化?)の流れがあるように(個人的に)思う。

デパートへ行くと、商品を説明はほとんど英語で書かれている。(タガログ語のキャッチフレーズを除いて。)また、テレビを見ていても、英語とタガログ語を混ぜたタグリッシュを使っていたりする。始めにフィリピンに来たときは、ビックリしたが外国人には便利である。

では、ほとんどの人が英語を話せるのかというと、そうでもない。特にコミュニィティーに行くと、みんなタガログ語を話し(自分の言葉はビサヤ語とかでも)、英語だけで意思の疎通をするのは難しい。また、知っていても恥ずかしがって英語を話したがらない人も多いように思える。

語弊があるかもしれないけれど、マニラ首都圏内の場所で言えば、マカティ(という高級地)ではよく英語を聞くが、僕の住むマラボン(という労働者の地域?)では英語はほとんど聞かない。

植民地化初期での「英語を話すアメリカ人」と「現地語を話すフィリピン人」という関係は、「英語を話せるエリート層(英語を話せるからエリートという訳ではない。)」と「英語を話せない人たち」というフィリピン人社会に階層を作ったとも言えるかもしれない。これは、アフリカ諸国(特にフランス語圏)よりはましな状態にあると思うが、社会での機会に差を作っているのは揺るぎようの無い事実であろう。

英語を話せると更に機会・選択(就職の機会、教育の機会等)が増えてゆく。また、この他民族・多言語のフィリピンにとって「国家」としてアイデンティティをもち、束ねられる必要があると仮定したら、英語やフィリピン語(タガログ語)のようなドミナントな言葉が必要になるのかもしれない。でも、それと同時に自民族の言葉が壊されてゆくとしたら一概に喜べることではない。言語は文化の一部である以上、ヘゲモニーの大きな文化と小さな文化がぶつかれば、後者は衰退してしまう。それは、ここフィリピンのみならず世界中でおこなわれていることだと思う。

僕はフィリピンにおける英語やフィリピン語の専門家でもなんでもないので、以上のことは僕の個人的感想です。みなさん、訂正・付け加えよろしくお願い致します。

日曜日も関係なく、一人ブログのさだ@まにらより。

このオーバーワーク分、代表の龍田さんが日本でご馳走してくださるとおっしゃっていたので、早速グルメツアー日程表を作成をしなければ、、、。1日目がお寿司で2日目がしゃぶしゃぶ、3日目が軟骨の空揚げと居酒屋セットで、4日目がスパゲティとプリンとお好み焼きとたこ焼きと、、、、。(最後の2つが、やっぱり関西人。笑!)

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閉じる コメント(7)

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確かにマニラは英語で社会が成り立っているという印象を受けました。もちろんUPでも。さださんの言うとおりUPの中にはタガログ語を話す先生もいました。タガログ語の授業で、ある先生は英語で授業をしてくれたのですが、中にはずっとタガログ語で授業を行う先生もいました。正直あまりタガログがわからない僕らにはつらかったです(笑)でも外国人がタガログを話すと、英語のときとは違い、現地の人は優しくしてくれ、すごいうれしかった思い出があります。もっと勉強をがんばろうと思うきっかけになりました。 削除

2005/5/16(月) 午前 0:54 [ たかの ] 返信する

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訪問ありがとうございます。 個人でできること、そうですね。ありますね。 ボランティアなどもあるんですね。 ここに訪問して、個人でもできることのヒントがたくさんあると思いました。 自分のできることから、少しずつ実践して行きたいと思います。

2005/5/16(月) 午前 1:21 [ - ] 返信する

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訪問に来てくださったのをきっかけに、さだ@まにさんのブログに会えてよかったと思います。自分に対する言い訳ばかりで行動に移せない私ですが、知って・考えて・行動に移せたら…と思います

2005/5/16(月) 午後 2:14 [ rei*oog* ] 返信する

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高野さん>僕も授業ではタガログ語苦労しました。同じくUPの友達に聞いたのですが、そういう時は"By the way,what do you think...?"と言って英語で適当に質問すると少しの間は議論が英語に戻るらしいですよー。(笑)

2005/5/18(水) 午前 1:49 ica*man*lao*f*ce 返信する

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nao24naoさん>人間かならずできることがあるものです。それに気が付くとこが大切だから、私達の団体はICANという名前なんですよー。

2005/5/18(水) 午前 1:51 ica*man*lao*f*ce 返信する

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reikoOGTさん>このブログにあえてよかっただなんて、そんなうれしい言葉をかけていただきありがとうございます。これからも開発ブロガーとしてがんばります。

2005/5/18(水) 午前 1:54 ica*man*lao*f*ce 返信する

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「アバド教育省長官は17日、学校が生徒に寄付金を求めているという多数の父兄からの苦情を受け、学習課題や他の学校行事に対する寄付金を学生に強要しないよう学校経営者に警告した。」(Business World)本文「隠れたコスト」の一例。

2005/5/19(木) 午後 0:30 ica*man*lao*f*ce 返信する

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