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事業性と誇り

はじめまして。アイキャンの経理スタッフの佐藤です。週に2日程、名古屋事務所にてパートタイムで働き出して、早半年。一度も直接にブログに顔を出したことが無い、少し特異(?)なスタッフです(ボランティアさんでも出てるのに、、、)。じつは今回、現地のマニラ事務所に今後の経理処理に関する打合せに行く機会を得ることが出来たので、その時の感想を少し書きたいと思います(アイキャンの直接の活動からは離れてしまうかも知れませんが、、、)。

日本で生活されている多くの皆さんは、「社会開発事業」「支援事業」と聞くと、どのようなものを想像されますか?慈善活動?ボランティア活動??社会的弱者の救済活動???いわゆる一般企業などと異なり、事業性の低いものをイメージされる方もいらっしゃるかも知れません。また、中には「一般企業の様に利益を追求しないから、NPOなどの団体になっているじゃないのか?」「こういった活動を行っている団体の多くは、特定非営利などと銘打ってあるじゃないか?」と、疑問に感じる方もいらっしゃると思います。

しかし、事業性=利益の追求のみを意味しているわけでは、決してありません。事業性には、「継続的に特定の活動を行っていくこと」や「その活動を生業としていくこと(つまり、仕事なんですよ)」も、意味合いとして含まれています。ただ、「社会開発事業」「支援事業」を行っている団体と一般企業とでは、利益の追求の仕方やその利益の還元先が異なるだけであり、事業性はしっかりと存在し、利益も追求しないといけない部分が存在します。このことは、実は非常に重要な部分なのです。もしそうでないと、その事業を行っている団体からの手助けを必要としている人達や、その事業を行うことを生業としている人達の生活が、とても苦しいものになっていくからです。

しかし、日本における「社会開発事業」「支援事業」の事業性の認識は、まだまだ高いとは言えません。これに対して、フィリピンにおける「社会開発事業」「支援事業」の事業性の認識は非常に高いものです。

人が生活する中で生じる様々な社会的な問題は多種多用にあります。一個人的に生じているものから、自分の生活する国の範囲で感じているもの、さらには、国際的な視点にたった場合に感じられる非常に規模の大きいものまで。また、簡単に解決策が見付かるものから、構造的な部分にまで踏み込まないと解決策が見付からないものまで。問題としての形も規模も本当に様々です。

日本における生活の中ではなかなか出会うことがないかも知れませんが、フィリピンには、経済的な問題などによって当り前のように感じられる知識を学ぶ機会が持てなかった為に、簡単な計算を行うことが出来ず、文字の読み書きすらすることが出来ない人達が、多く生活しています。

社会的な問題を考えるにあたり様々な視点がある中で、経済的な視点などからはっきりと認識することが出来る形で、「貧困」という社会的な問題を感じることが出来るフィリピンにおいて、「社会開発事業」「支援事業」とは、日本における一般企業などと遜色のない非常に重要な事業の一端を担っています。

さて今回、マニラ事務所にて「イザベル」という現地のフィリピン人経理スタッフと打合せを行ったのですが、僕は日本語以外は全く話すことが出来ません(笑)。一方のイザベルは日本語が全く分かりません(笑)。お互いに、通訳を行ってくれる現地の日本人スタッフ(野村さんや井川君など)を通してしか会話は成立しない中で、マニラ事務所の今後の経理処理に関する打合せを行いました(驚)。皆さんは、この状況をどう思われますか?まともな打合せが出来るはずがないと思われる方もいらっしゃるかも知れません。ところが、内容によっては通訳を必要としなくても会話が成立する(お互いの理解が通訳よりも先になる)ほど、順調に打合せを行うことが出来ました。打合せのはじめに行われたイザベルの経歴の関する紹介によると、イザベルは一般企業(大企業かも、、、)の経理責任者になれるほどの経理に関する知識があるようです(実際に、以前は企業の経理部門のお偉い方(?)だったようです、、、)。僕も一応、経理スタッフである以上、多少は経理に関する知識があり、、、ます、、、(きっと、、、)。そのおかげで、国も違い言葉が通じなくても、同じ「経理に関する知識」よって、身振り手振りで相手に内容を伝えることが出来たようです(凄いでしょ!?)。

「経理に関する知識」に限らず、多くの人達が生活する社会において、「社会の制度(システム)や法(ルール) などに関する知識」や、人に対して行っていく「医療や教育などに関する知識」というものは、国際的に共通する部分が数多く存在します。もちろん、不備や問題点も多くあるかも知れません(問題が山積み?)が、本来、これらの知識は、より多くの人達が平穏に共存を図っていく為に考えられた知恵としての機能もあるからです。

イザベルは、こういった専門的な知識を、「社会開発事業」「支援事業」というものに対して、日本における一般企業に勤めるのと同じ感覚で、責任や誇りを持って活用しようとしているようです。もちろん、イザベル以外の現地スタッフも、それぞれが自分の専門的な知識に対して責任や誇りを持って、「社会開発事業」「支援事業」というものに取り組んでいます。そしてフィリピンには、そういった人達が行う「社会開発事業」「支援事業」を必要としている人達が、はっきりと認識できる形で多く生活しています。

現在の日本における「社会開発事業」「支援事業」の事業性の認識は、高いとは言えません。また、こういった事業の需要も、はっきりと認識できる形では存在していないと感じられるかも知れません。しかし、そうであったとしても、「社会開発事業」「支援事業」というものの需要がなくなることは、まずありません。

多くの人達が生活する中で生じる様々な社会的な問題は、赤いものを黒と言い間違えたり、丸いものを四角と言い間違えるような問題と異なり、これが正しい答えだと言えるものを探すことは容易ではありません。また問題点を辿っていくと、一個人から始まって国際的な視点にまで及んでしまうものも存在し得るからです。

その中にあって、「社会開発事業」「支援事業」というものは、様々な社会的な問題により結果的にであっても苦しい状況おかれてしまった人達を、出来る限りその人達の自らの力によって、より一般的な社会へと入っていけるように援助を行う事業であるように感じています(架け橋?パイプ?)。

しかし日本では、「社会開発事業」「支援事業」の事業性の認識が低い為に、こういった活動に関わる人達が、一般企業に勤めている人達と同じ様には見られていないように感じます。また、そういった理由もあってか、専門的な知識(特に経理などの分野において)を持っている人達の数が非常に少ないように感じています。

「社会開発事業」「支援事業」は、様々な社会的な問題の解決を図っていくにあたって、非常に重要な役割を担っていける事業です。また、その問題の内容に対処を出来るもの(専門的な知識など)によっては、国や言葉が異なっても手助けをすることが出来る可能性はあります。もし、このブログを読まれている方の中に、そういった専門的な知識を持っている方(少しでも大丈夫!)や、「社会開発事業」「支援事業」に興味を持っている方がいらっしゃって、今後、こういった事業に関わってみたいと思われましたら、ぜひ!ぜひ!「アイキャン」、、、(出来ればアイキャンに、、、)に限らず、 「社会開発事業」「支援事業」を行っている団体に顔を出してみて下さい。

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