ICAN(www.ican.or.jp) まにらブログ

人々の「ために」ではなく、人々と「ともに」。 人々と「ともに」悩み、「ともに」成長していく開発NGO、アイキャンのまにら事務所

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ゆき@マニラです。
日本でもそうですが、フィリピンでは地方によって、いろんな迷信とか言い伝えとかがあります。そのひとつが、妊娠中の「お気に入り」です。妊娠すると何か特定のものを食べたくなるのは、多分どこの国の女性にもよくあることだとは思うのですが、フィリピンでは、その妊婦の「お気に入り」のものが、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼすと思われています。

友人のひとりは、妊娠したときサントルというすっぱい丸い果物がお気に入りだったそうですが、そのせいで、生まれた子どもはおでこに丸いサントルの形のあざができたというのです。私もここで二人の子を妊娠、出産しましたが、この子がお腹にいたときの「お気に入り」は何かとよく尋ねられるので、答えを用意していないといけない。別に特にこれと言ってなかったけど、なにせ食べづわりだったので、3食の合間にもしょっちゅうパンを食べていて、もともと好きなクリームチーズをよく塗っていたので、クリームチーズが「お気に入り」だった、ということにしました。そう答えると、周りのみんなは、「そうか、だからこの子は色白なんだ」と、満足し納得してくれるという具合なのです。

この「お気に入り」は、食べ物に限らず人でもあり得るようです。例えば、妊娠中あるTV俳優のファンになって、いつも彼のことを考えているから、きっと子どもはその俳優に似るだろう、と言われたりします。私もたまたま妊娠したころに、近所に住んでいたある日本人女性と親しくなって、よく遊びにいくようになったら、義母に「ユキは○○さんが妊娠のお気に入りになったのね」という言い方をされ、日本では考えられない思考回路だ!とカルチャーショックでした。

先日、パヤタスで栄養改善プログラムに参加している5歳の女の子のお母さんと話していて、その子は生後数ヶ月で腸の病気で手術をし、その頃はまさか5歳まで生きるとは思えない状態だったのだ、ということを知りました。その子の手術のころは家を建て始めるところだったのだけど、病院代にお金が消えてしまい、そのまま今に至るまで家は建てかけのままなのだとか、すぐにその次の子を妊娠してしまい、大きなお腹で病院に通って大変だったとか、彼女の苦労話をいろいろと聞きました。「そうなんですか。。。ところでその腸の病気の原因は一体なんだったんでしょうか」と尋ねると、「それは妊娠中にイカがお気に入りだったからなの」との答え。「えっ! イカのせいなんですか?」「そう。みんなそう言っているのよ」とまじめな顔で言うので、また久々のカルチャーショックでした。

ちなみに写真は、パヤタスのICANセンターで、医師が妊婦に妊娠のしくみについて説明しているところです。迷信に対抗して、医学的説明を庶民に浸透させるのは、ある意味闘いともいえます。

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私も似たようなことを聞いたことがあります。バクラと言っていたと思うのですが、オカマちゃん、妊娠中におかあさんが転んでお尻を打ったからそうなったんだとか??だからかもしれないけれど、彼ら(彼女ら?)に対して、大らかにみんなが接していた気がした。髭のある美容師さんにカットをしてもらったこともありました。お国柄なのですね。

2005/7/18(月) 午前 1:57 [ tar*sa*22jp ] 返信する

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イタリアでの出生率は、1を切ってしまったそうです。(失業率は、主要国最悪の30%)。農村の労働力としてフィリピンの地方で多産なのはわかるし、子供が神からの授かりものとして歓迎されているのは知っているのですが、教育投資も出来ないのをしりつつ都市部でも多産なのか、やはりわかりません。 削除

2005/7/18(月) 午前 8:28 [ terru ] 返信する

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キリスト教(カトリック)のために妊娠中絶ができない。結婚していない人が妊娠しても出産したりするからじゃないでしょうか??未婚のおかあさんの子供をお姉さんの夫婦だ育てたりしていました。日本も妊娠中絶ができなくなったら、子だくさんになるのではないでしょうか??

2005/7/18(月) 午後 0:37 [ tar*sa*22jp ] 返信する

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日本では、妊娠中絶するひとは、少ないです。それなりの妊娠制御をしています。 インドネシアでは、中国のような強制的産児制限はしていませんが、多産抑制の誘導策を長く続けています。コンドームを無料で配ったり、町中に「子供は3人まで」といったポスターが至る所に大きく掲示されています。南半球の人口増加は、人権に関わる問題なので批判できませんが、養えない人口増加に、NGOの給食援助、教育援助があとから回っているのは、辛い感じもします。

2005/7/18(月) 午後 3:13 [ Terry ] 返信する

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tarasan22jpさん、私も行きつけの美容院はバクラさん(生物学的に男性だが社会的に女性の人)ですよ。とても気に入っています。中絶はここでは確かに違法ですが、だからこそ闇中絶とかおかしな堕胎方法が出回っていて大変危険です。またそんな話もブログで。。。 削除

2005/7/20(水) 午後 0:07 [ yuki ] 返信する

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tk52rvfさん、そうですね。フィリピンの場合は、一応政策として避妊方法を広めるプログラムがありますが、やはりカトリック勢力に遠慮して大々的にはできないのが現状です。でも、ICANはパヤタスで役所の助産婦たちと一緒にコミュニティを回って、避妊方法についてのセミナーをすることもあります。迷信もありますが、経済的な問題で避妊もできないというのが実際のところのようです。 削除

2005/7/20(水) 午後 1:06 [ yuki ] 返信する

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