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アーサー・ミラーAll My Sons「みんな我が子」驚くべき衝撃の結末。
裏切り、執着、恨み、崩壊、死。家族のそして近しい人々の歪み続ける関係
生命と安全と経済的繁栄との狭間で。
現代演劇の旗手アーサー・ミラーのトニー賞作品は1947年ブロードウェイにて上演され注目を浴びた。一見円満に見える家族の裏庭での1日の出来事を描き、個人の精神の問題や心のありかたを社会的次元に発展させるミラーならではの作品。

第二次世界大戦後のアメリカ。戦争中、ジョー(長塚京三)は飛行機の部品工場を経営。彼のビジネス・パートナーが監獄へ入れられてしまう。その後も、彼は隠された真実が明らかになる事に怯えながらも強い父親・夫として日々を送る。ある日、ジョー一家のもとを例のパートナーの娘であるアン(朝海ひかる)が訪問する。彼女はジョーの 二人息子の弟ラリーの恋人であったが、彼は戦争に行ったまま行方不明。いつしか兄クリス(田島優成)と惹かれあう。しかしラリーが生きていると信じる母親ケイト(麻実れい)は二人の仲を頑なに認めようとしない。子ども達が踏み出そうとする一歩には、悲しい真実が隠されていた・・・。
作 アーサー・ミラー 演出 ダニエル・カトナー  Daniel Kutner
出演  ジョー・ケラー長塚京三 ケイト・ケラー麻実れい クリス・ケラー田島優成 アン・ディーヴァー朝海ひかる ジョージ・ディーヴァー柄本佑 ドクター・ジム・ベイリス隆大介 スー・ベイリス山下容莉枝 フランク・リュピイ加治将樹 リディア・リュピイ浜崎茜

昨年末に見た作品ですが、今なぜか感想を上げたくなりました。
アーサー・ミラーの一番有名な「セールスマンの死」もそうですが、父と息子の関係が重要です。
長塚京三さんが熱演。圧倒的な台詞劇をその台詞回しと説得力で退屈させません。

イメージ 1

ジョーは飛行機の部品工場を経営していて、その部品で欠陥品を出してしまい、
21名の空軍パイロットたちの死亡事故につながってしまったという過去があります。
ビジネス・パートナーに罪をきせ、自分は無罪に。
欠陥品の原因は納期に迫られて、検品が完全ではなかったこと。
納期に間に合わなければ契約は打ち切られ、その後の成功はなかった。
普通に生産していればミスはないはず、命に関わるようなことには関係しないはずだったのです。
経済的な成功のためには、止まらずに進めなければならなかった。

今の日本に似ているような気がして、この作品の一つのテーマを思い出しました。
安全が完全ではないけれど、日本の経済活動が止まってしまう。
日本は滅びてしまう。「国民の生活を守るために再起動すべきというのが私の判断」
「国民の生活は守れない」原発の再稼動なければ、経済が停滞してしまう。

経済的な停滞をなくすために、安全は暫定的なものではあるけれど
原発の再稼動を進めるというのが、似ているなという気持ちになりました。

この演劇のラストは、息子の死の理由を知ってのジョーの自殺です。(ネタばれ、すみません)
21名のパイロット達も「みんなわが子」だったと。
悲劇は第2次世界大戦にあるという背景がありますが、その中での人間の判断が悲劇なのですね。
未曾有の大震災、先の見えない原発事故という背景がある中で、
例えば、今回の判断の責任の取り方は、どんな形があるのでしょう。

関西の皆さん、再稼動によって、節電目標が緩和されるでしょうが、
ぜひ頑張って15%の節電が可能だったことを、この夏、証明してはいかがでしょうか。

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