こんばんは、桜もやっと散りましたか。短いのもなんだけど、長すぎるのも有り難みがない。
うちの職場は駅前の十字路の角地。
県議選が終わって静かになったと思ったら、市議、市長選でまたまた騒音地獄。
そんな中、先週の日曜日に今年上半期のメインイベント「チック・コリア・トリロジー」のライブ、ブルーノート東京へ。
例によって関係者の方に頼んでアリーナの席を確保。
軽音時代の先輩キーボードお2人と3人で。
開場してすぐに着いて、席に案内される。
テーブルは前回チックコリアエレクトリックバンドの時と同じチックの目の前。
そして今回は前に誰もいない!
まさしく特等席♪
私は背が高いので、遠慮してチックの目の前は医学部の先輩にお譲りした。
向かいにエレクトリックバンドをコピーしていた凄腕の先輩。
とりあえずビールで乾杯し、ポテトフライとディップを頼む。
17時5分、ブライアン・ブレイド(ds)、クリスチャン・マクブライド(b)、 チック(p)の順に登場。
登壇口付近にいた女性がチックに握手を求めたので、私は先輩の右腕を後ろから押して、見事に握手をアシスト!
女性の先輩も握手してもらって、「今日は手洗えんね〜〜」と大興奮。
ちなみに私は上原ひろみとのデュオの時に握手してもらった。
チックがマイクで挨拶をした後、おもむろにピアノを弾き出し、演奏が始まる。出だしからチックのピアノとわかるメロディアスでメロウな響き。
しばらくして、ベースが入り、ドラムがリズムを刻む。
それでも何の曲なのか観客は判らない。
サビの部分に到るコード進行でやっと曲を把握できる。
ベースのクリスチャン・マクブライドはとにかく正確無比。
音の一粒一粒が大きくてよく響く。
そしてズレがない。
ドラムのブライアン・ブレイドはあえて音を大きくしない。
この人は演奏中に熱くなることが無いのか?と思うくらい淡々とそして笑顔で叩く。
三人の奏でる音の世界は小宇宙。
あるいは深くて小さい湖。
みずみずしく、透明感があってどこまでも続く感覚。
どこへ連れて行かれるか判らないまま、気がついたら彼らの世界に浸っている。
曲の前にチックとクリスチャンが会話をする。
どうやら次に何をやるか相談している様なのだが、結局決まらず?チックが弾きだす。
クリスチャンがすねたように下唇を出して両手を広げる。
でも、自分の出番が来るとチックに絶妙に合わせてくる。
この日に限らず、何を演奏するかは決めていない様。
その場の気分で弾いているようだ。
4曲目にチックがマイクを持ってスカルラティについて説明しだした。
チックはスカルラティの曲をよく使う。
この日は「Sonata K9/L413 in D minor」。
おおよそこんな感じ↑。最後に和音を繰り返すところも一緒。
「Alice In Wonderland」
ベースのソロが冴えまくっていた。
ドラムのブライアンは体をくねらせながら独特のグルーヴ感を出す。
アンコールも含めて8曲くらいやったと思う。
残念ながらセットリストが作れるほどジャズの曲に詳しくは無い。
知っている曲はスタンダードの2曲とスカルラティのみ。
3人ともほぼ会話する事も無くただただ見入っていた。
今回はアコースティックのトリオということで、3人は割りと密に楽器を置いて演奏していた。
曲を決めずにやるため、意思の疎通がしやすいというのもあっただろう。
その3人の中に挟まれるように観ていた私たち。
本当にこれ以上はないという位置で、まさしく息使いを聞きながら演奏を満喫した。
終演後、しばし3人で感想会。
スタッフの方に写真も撮ってもらい、夢見心地のままブルーノートを後にした。