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フェルメールを見終えたのが16時半。
コンサートが19時開演なので、これはもう一つ行くしかないなと。
国立西洋美術館では「ルーベンス展」、東京都美術館では「ムンク展」をやっている。
正直バロック絵画にあまり惹かれるものがないので、都美術館へ。
ムンクといえば「叫び」ですが、
いつだったか見たことがあるはず、と思ったら初来日だそう。
ん〜記憶違いかな?
今回は彼の絵画、版画、版木、写真などを含め100点に及ぶ大回顧展。
まずは初期の作品から時代を追いながら展示されている。
医者であった父の診療所で多くの病人と患者が死んで行くのをみていた幼少期。
自身も病弱な上、母を5歳で、姉を14歳で亡くしている。
「私のゆりかごを見守っていたのは、病気と狂気と、死の黒い天使たちだった」
幼少期を振り返った後年の言葉。
生涯を通してその経験が作品の中につきまとう事になる。
一方で、恋愛に積極的なプレイボーイという一面もあり、多くの浮き名を流した。
ベルリンにおいて国外で初めての個展を開いたが、この個展は憤慨や嘲笑を買い、たった1週間で打ち切られた。
(「ムンク事件」)
別れを切り出した時、恋人に銃で指を撃たれその影響でアルコール依存症になり、自ら精神病院に入院する。
画業に影響するからと結婚しなかったことを含めて波乱に満ちた人生。
ムンク作品の根底に潜む「生と死」「愛」「絶望」「孤独」「嫉妬」「絶望」というテーマ。
それを絵の中にいかに表現するかということを一生模索し続けた。
「メランコリー」
象徴派的作品。海岸線も岩も人物も境界がほとんど判らない。
それでいてモデルの男性の憂鬱な気持ちが伝わってくる。
「生命のダンス」
愛、死、喜び、孤独、不安。 赤と黒、白の色調的な対比はそれらを表している。
「星降る夜」
青を主体としている中に星の黄色が冴える。
ゴッホの同名作品を思わせる構図と色調。
ゴッホのそれに比べるとさっぱりしている。
実物はもう少し綺麗だった。
もちろん「叫び」を含め、他にも惹きつけれた作品が多く、
ノルウェーの国民的画家として人気が高いことがよく理解できた展覧会だった。
平日の夕方だったからかもしれないが、混み具合は、券売所で10分ほど、「叫び」前で5分ほど待つくらい。
出口に、なりきり「叫び」ボードがありましたが、1人なので自撮りできず。
満足感一杯で日が暮れた外に出ました。さあ次はコンサート! |
絵画
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こんばんは、11月8日は大変な1日になりました。
今年最大のイベントはフェルメールの作品が最低8点は集まる上野の森美術館のフェルメール展。
「若冲展」の3時間待ち当たり前状態に危険を感じたのか、事前予約・時間指定・前売り制という、TDR方式が取り入れられました。
で、この日の15時に予約。
そこを起点に、その日の夜の東京文化会館小ホールのピアノデュオのコンサートを予約。 「この方式になっても並ぶよ〜」と聞いていたので早めに着くようにした。
にも関わらず、すでに長い列。
結局30分待って入場。
関係者通用口みたいな横の方から中へ導入される。
なんだか「フェルメール、日本初公開を含む8点集合!」的な有り難みがちょっと薄れる。。
オランダの作家作品が陳列され、それを順番に見入る人の中をかきわけ、目的のフェルメールまでほぼ直進する私。
それは最後の一室に集められていた。
初期の作品は大きい。
「マルタとマリアの家のキリスト」
そして細部がラフ。
ジャンルとしては宗教画になるのか。
そんな中、手前の女性の衣の赤やスカートの青、
男性のガウンの紺が特徴的。
「ワイングラス」
この作品は全体的に色彩が地味。
でも、女性が持つワイングラスが秀逸。
遠目だと見えないくらいの透明感。
左手の窓、差し込む光、机、椅子、人物という構図。
「リュートを調弦する女」
この作品を見るのは二度目だが、地味に凄い!
全体的に褪せた色合い。
女性の顔と髪。
衣服の黄色が異様に輝いている。
画面の3分の1を壁の地図が占める構図は斬新。
「真珠の首飾りの女」
淡い黄色を主体にしている作品。
やはり左手から差し込む陽の光。
それに向かい合うように女性が真珠の首飾りを掲げる。
「手紙を書く女」
これがまた素晴らしい。
フェルメールは女性を主題にしている作品は多いけれど、鑑賞者を見つめるような作品はこれと「真珠の耳飾りの少女」くらい。
女性の左肩の黄色が目立つが、それはフェルメールの意図的な誘導。
服の色はそれ以外地味で、顔は照らされているが、肩の黄色ほどではない。 「赤い帽子の娘」
初来日。
小さい作品だけど、紅、紺、白色のコントラストがすごい。
「手紙を書く婦人と召使い」
光の差し具合、黒を基調とした色合い、仕草、構図とも素晴らしい。
2人ともこちらを全く意識していない客観性。 「牛乳を注ぐ女」
光の捉え方が存分に発揮された作品。
躍動的な女性の仕草も凄いけど、
光り輝くように見せるディテールが圧巻!!
滞在は1時間ほど。
ほぼこのフェルメール部屋に入り浸っていました。
1月にもう1つ初来日の作品が展示されるよう。さてどうする? |
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こんばんは、久しぶりに遅く帰る人です(笑)
大家さんに畑で取れたソラマメをもらったので、それをアテにしながら書いています。
さて、2月3月と続けて東京文化会館のバロックのコンサートに行きました。
入り口近くにショップがあるのですが、何か面白いものはないかと物色していたら、こんな絵葉書がありました。
おぉ〜〜〜!
これはバロック好きで、バッハ好きで、カノンに縁がある私のためにあるような作品ではないかい!!
と早速まとめ買い。
さらに見ていると本物の版画がある!
しかもマニアックな「蟹カノン」をモチーフにしている(泣)
値段を見ると税込みで三万円弱。
コンサート前だしな〜。
ショップの閉店は19時。
う〜〜ん、どうしよう・・・としばし悩んだが、店員さんによると結構よく出るらしい。
次来た時は売れているかも。
実際、2月の時は無かったし。
決断、購入!
ホール内のコインロッカーに入ったから助かった。
これが元ですね。
作者は松本里美さんという銅版画家。
この一連のバロックシリーズは、何年か前のラフォルジュルネのテーマ「パッション」に合わせて製作を依頼された時のものらしい。
毎年、その年のテーマに沿った作品を数点展示しているそうで、会場内のショップで販売しているのだと。
ちょっと運命的な縁を感じたので、「蟹カノン」を購入したことやうちの職場との関連をコメントしてFBで直接コンタクトを取ったところ、4月に個展があるのでそこでお目にかかる事に。
そして、↓の「ついておいでカノン」の在庫がないかお聞きした所、1点残っているという。ラッキー!
野田岩のあとに銀座の伊東屋ギャラリーでご本人とお会いし、展示作品の解説をして頂いた。
今回の「ロマンティック」という個展のテーマと、この「カノン」は少し毛色が違うが、私が予約した版画は部屋の奥に飾られていた。
他の作品を観ていると、「これはいくらなんですか?」と私の「カノン」を指差して松本さんに聞くご婦人が。
「これは申し訳ないのですが、すでに予約済みでして」と松本さん。
あえて金額を書いていなかったのだろうが、危ない危ない。
という訳で松本さんの作品が二点うちに来ました。
並べて飾るとあたかもうちの為に描かれた作品のようにマッチします。
今年のラフォルにはショパンとストラヴィンスキーをモチーフに作品を作られていました。
ラフォルの5月3日にお互い違うコンサートをみる予定だったので、
タイミングが合えばビールでも飲みましょうと話していたのですが、
あまりの混雑で残念ながら実現しませんでした。
という訳で「カノン」がもたらしてくれた不思議な話でした。
最後に松本さん自身もこれが作品作りのきっかけになったとおっしゃっていた動画を。
また個展があったら行ってみたいですね。
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こんばんは、珍しく風邪をひいています。
熱が出ているわけではないのですが、喉が腫れてとにかく声が出ない。
咳とくしゃみの嵐。
食べ物ものどを通らないため、夜は中華がゆのみです。
今週末の飲み会に向け、絶賛断酒中!
さて、先週末、大学時代福岡でお世話になった先輩夫妻が上京されました。
過去にも何度か一緒に美術館に行ったり、食事をしたりしているので、
記事にも出てきたことがあるご夫婦。
今回は新国立で行われている「ルノワール展」がお目当て。
私は平日でも行けたのですが、日曜もそれほどの混雑ではなさそうだったので、
ご一緒することにしました。
今回は初来日にして、最後になるのではないか?と言われている
「ムーラン・ ド ・ ラ・ギャレットの舞踏会」が来ています。
ルノワールの中でも特に有名な作品。
目の前に来ました。30人くらいの人が集まっていますが、
人の頭越しでもよく見えます。
たて
思ったよりは小さかった。
全体から伝わってくる高揚感、
木漏れ日が画面いっぱいにキラキラと反射し、
黒や緑などの暗色を基調としているのに、明るい雰囲気があふれている。
「ピアノの前のイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル」
姉妹の父はルノワールの友人で画家のアンリ・ルロル。
背後に描かれているのはドガの絵。
「ピアノを弾く少女たち」
ルノワールとピアノと言えばこの作品。
全体を包み込むあたたかみのある色調と柔らかいタッチがいかにもルノワールらしい。
画集では良くみていたのだが、実物をみて譜面台では無く楽譜をはさむタイプのものだと判った。
他に「田舎のダンス」「都会のダンス」、
1876年の第2回印象派展に出した「ぶらんこ」、
これも初来日だった「浴女たち」など、
彼の作品の主要なものばかりで構成されており、
作家としての画風やテーマの移り変わりも理解できる充実した内容でした。
会場内の途中で会った先輩に「なんか楽しいねぇ、こんな展覧会初めてよ」
(注:博多弁は男女問わず語尾に「〜と」のほか「〜んよ」「〜よ」を付ける)
と言われた。
会場の雰囲気も、彼の絵に影響されてフンワリした感じになっていた。
幸福感にあふれる展覧会でした。
ご覧になっていない方は是非!
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つづきです。
前回も書きましたが、どの作品にも人だかりが出来ているため、
せっかく並んだのに、間近でゆっくり見られませんでした。
今回最も人が集まった空間は「動植綵絵」が円形に飾られた部屋でした。
「動植綵絵」
この作品は30幅に及ぶ花鳥図の大作で,若冲の代表作として名高い。
様々な植物,鳥,昆虫,魚貝などの生き物の生命感をいかに瑞々しく描写するかにこだわった若冲による
これらの作品は,どの作品のどの描写もが,観る者を魅了する。 明治22年(1889),相国寺より献上。
有名な「群鶏図」を含む作品群は圧巻の一言に尽きます。
それが30作品と「釈迦三尊像」3幅の33作品がまわりを等間隔で囲んでいるのですから、
人の流れができるはずもない。
人の頭の上から繊細かつ大胆な画法をつぶさに見ることは難しかったが、
圧倒的な迫力と色彩美は充分に味わえた。
そんな中で、特に良いと思ったのが「紫陽花双鶏図」
アジサイの青が素晴らしく冴えていた。
そして「紅葉小禽図」。
葉の1枚1枚の色が違うという。
半透明の絹地に表と裏から色を塗る技法を「裏彩色」と言うが、
それを存分に使ってできたのがこの作品。
「桃花小禽図」
桃の花のひとひらひとひらに魂を感じる。
「菜蟲譜」は晩年期の作品。
縦31.8cm×長さ1095.1cm の巻物の中に野菜やきのこ、蟲や爬虫類たちがユーモラスに描かれています。
「象と鯨図屏風」
墨画 六曲一双。
北陸の旧家に伝わったもので、2008年夏に存在が知られた。
象がゆるキャラのようにデフォルメされている。
縦159.4cm×長さ354cm
「鳥獣花木図屏風」
一双に8万個以上もある1cmの枡目。
それをひとつひとつ違う濃さで描いていく。
俯瞰で見た時にどうなるのかが、
若冲の頭の中にはすでに映像として出来上がっていたのであろう。
入り口(出口)にあった、グラフィック化したもの。
お土産売り場も大混雑。
目当ての絵葉書は大半が売り切れていてトホホ。
パンフレットは外のテントで売っていてここでも10分並ぶ。
そんなこんなで合計4時間。
おそらく、二度と集まらない空前絶後のラインナップ。
もう会期末。
どうします? |




