安積道也 〜教会音楽家のひとりごと〜

ドイツで教会音楽家として働いていましたが、2008年に帰国しました。福岡で活動中です。

全体表示

[ リスト ]

オルガンコンサート

怒涛のクリスマスシーズンを乗り越え切れず、風邪でダウンしていました。
いろいろあったのですが、きがつくと、
オルガンコンサートまであと一週間となっていました。

実は、昨年末にアップした「オルガン紹介」のところで演奏会の開始時間を誤って記載していました。

安積のオルガンコンサートは、来週1月21日(土16時開演です(開場15時半)。
(18時ではありませんのでご注意ください)
何人かの皆様にご迷惑をおかけしましたこと、心からお詫び申し上げます。



あと一週間。最後の週末にラストスパート!と思っていたら、
明日からセンター試験となり、学院の施設(当然チャペルも!)が使えずあせっております。

ちなみに
公式のコンサート情報は学院HP( http://www.seinan-gakuin.jp/event.html?id=1826 )をご覧ください。
西南学院オルガンコンサート


それから、西南のオルガンがどんな音なのかちょっと聞いてみたい方は、
やはり西南学院大学HPのキャンパスマップからチャペルに入っていただくと、オルガンの音色が流れます。
演奏は、私が昨年のコンサートで弾いたもの(ライブ録音)です。

http://www.seinan-gu.ac.jp/campusmap.html 

聞かれる方は、
上のアドレスをクリックし、「西新校地パノラマ」のところを再びクリックして下さい。
そののち、右下の「NEXT]をクリックしていくと「チャペル」が現れます。
そこをクリックしてみて下さい。
(サクサクいかないと、えんえんと、西南学院の校歌を聞かされる羽目になります)


さて、
来週のコンサートの目玉は
なんといっても、九州大学大学院教授の中村滋延先生による新曲です。
今回のコンサートのために、新たに作曲していただきました。
私は、作曲家に作品を委嘱したのは、これが人生で初めてで、
届いた新譜を封筒から取り出すときは、
まるで、むかしクリスマスの朝に枕もとのプレゼントを開けるような気分でした。


先日、初めてご本人に聞いていただき、いくつか質問をする機会がありました。
おつくりになった本人の前で演奏することは、
本番以上に緊張しました。
彼も自らの作品を、オルガンの音で実際に聞くのは初めてです。
オルガニストとしての譜面の読み方と、作曲家の意図したことが合致しているかを、
確認する作業でもありましたが、
非常に興味深く、また緊張に満ちた時間でありました。

新しく書き下ろされた作品は、
インドのラーマヤナをテーマにしたものです。
それを、キリスト教の文化をベースに発展したオルガンという楽器で弾くのですから、おもしろい。

「化身」という中村氏の作品は、別にラーマヤナのストーリーを追っていくわけでも、
インドの音階をもちいるわけでもありません。
ラーマヤナは氏の一貫した創作テーマであり、
「化身」は、そこからインスピレーションを得てつくられたものです。
形式は、いくつかの動機を自由に展開していく変奏曲です。
弾いていて思うのは、
「化身」は、視覚に強く訴える作品で、聞き手は、自由に想像を膨らませてわくわくできる作品であるということです。
オルガンは最弱音から最強音まで、
ふいご、アクション、そして僕の指、いずれも限界まで使用します。
はたして、どれも最後までもつか!?

メンテナンスの方にも来ていただきますが、
彼が活躍の場を持たぬことを祈ります…

もう一つの目玉はリコーダーとの協演です。
リコーダー奏者は、オランダで研さんを積み、現在は福岡で活躍なさっている大坪由香さんです。
大坪さんは、リハーサルに、いろんなタイプのリコーダーをかばん一杯に、
持ってきてくださったのですが、


大きさでも笛の数でもオルガンの圧勝。
(2,300本、最大8メーター!)

・・・しかし、
同じ「笛」として、リコーダーはたった一本で何とさまざまなことができるのだろう、と
リハーサルで思いりしました。
「直接息を吹き込む」ということは、すごいことですね。
この表現力に関して、リコーダーという楽器はとりわけ素晴らしい。
まさに「笛は歌う」といった感です。


前半は、鳥の歌声に関する作品を二曲合奏します。

一つは、「恋するうぐいす」。切なく愛くるしいうぐいすの恋の歌。             はっきりいって、泣けます。
二つ目は「カッコウのかプリッチョ」。 ちょっと間の抜けたカッコウたちの大騒ぎ。  はっきりいって、笑えます。


後半でトリオをオルガンとリコーダーで演奏しますが、
その表現方法と表現能力の違いをどうぞお聞きください。



後半の目玉は、オルガン曲で、バッハの「前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548」。
人によっては、演奏に17分もかかる超大作で、
オルガニストが人生で避けて通れない重要な作品です。

あくまで個人的感想ですが、
この前奏曲は「なぜ!?」という問いで始まるような作品で、
問いそのものがさまざまな試練を受けて、次第に深まっていく、そんな印象を受ける曲です。
後半のテーマがまたすざまじい。まるで自己が二つに分裂していくような、そんなテーマを持っています。
そこに、大きな跳躍とため息の音型で織りなされる対旋律が絡んでいきます。
まるで答えのない嘆きと問いが厳格な対位法により縦横無尽にふりまわされ、
しかし、その法則をもあざ笑うかの如くに、
北ドイツのトッカータのような部分が割って入り対位法を断ち切ります。
そして、それらが統合されて、いつしか崇高な高みに登って行く、そんな作品です。



その後にユダヤ人の「ふるさと」にあたる讃美歌をもとにしたバッハのコラール前奏曲(バビロン川のほとりにて)を演奏し、
ラストは、われわれの「ふるさと」をテーマにした即興演奏をします。

即興は、いろいろなスタイルで、「ふるさと」のメロディーを変奏していくのですが、
あまりお堅くするのもつまらないので、、
以下のようにしました。

1.バッハ風味
2.ブクステフーデ風味
3.タンゴ風味
4.秋味風味
5.フィナーレ

《解説》
1.もしもバッハが「ふるさと」を讃美歌として礼拝中に伴奏したらどうなるか。
2.ブクステフーデが「ふるさと」の前奏をしたらどうなるか。
3は、どこかで聞いたダ○ゴ三兄弟の影響が少々・・・
4は、秋におなじみのメロディーが同時に出てきます。
5は、オルガニストならだれでも知っているある曲をちょっともじって、
それをもとにフランス式トッカータで大いに盛り上げようと思っています。

前半45分、後半40分弱、18時には、終わる予定です。
(もしも18時に来てしまった方がいたら、もうしわけない!!)

入場無料です。席は案外後ろのほうが、音がいいようです。


あと一週間、
楽器と演奏者の健康が守られることを祈って、あ〜〜めん。











閉じる コメント(11)

顔アイコン

体調万全で楽しんで弾いてください。
おなかの石も暴れて邪魔しませんよーに!
聴きたいな… 削除

2012/1/14(土) 午前 7:10 [ ] 返信する

顔アイコン

しばらくぶりにブログへお邪魔してます。(ごめん、ブログの存在を忘れてた…←ぉぃ)
興味深いプログラムですねぇ。簡単に行ける距離にいないのが残念です。特に委嘱作品と即興、聴きたい〜!リコーダーにも興味津々。
BWV548、私も只今再挑戦中です。何回弾いても深いですね〜、この曲は。

遠くからですが、コンサートの成功をお祈りしています。
根詰めすぎて体調崩さないようにしてくださいね〜! 削除

2012/1/14(土) 午前 8:50 [ さいちゃん ] 返信する

顔アイコン

おふたかた。ありがとうございます。石はあと1年半は大丈夫でしょう。でも石頭は治りそうにありません。

体調管理も実力のうちとよく言われますが、
ここもぎりぎりの中の調整となります。
あとは、今週の会議がこれ以上増えないことを祈るのみです。

2012/1/14(土) 午後 11:59 [ azuminus ] 返信する

顔アイコン

楽しみに聞きに行かせてもらいます。
Good Luck.

2012/1/16(月) 午後 1:57 [ nor*s*k ] 返信する

顔アイコン

あー、もう!こんなよだれの出そうな演奏会(笑)を
また開かれるのですね。
本当に聴きに行けないのが残念です(爆笑)

是非頑張って下さい。遠方よりお祈りしています。あっ、
お腹の石には頑張らないように祈っておきますね。

2012/1/16(月) 午後 2:35 [ カレイドスコープ ] 返信する

顔アイコン

素晴らしいプログラムですね!わくわくします。楽しみに楽しみに伺います。すべてが守られて最高のコンサートになりますように。期待しています。

2012/1/16(月) 午後 8:56 [ ets*k*194*1010 ] 返信する

顔アイコン

nor*s*kさま>ぜひいらしてください。頑張ります。

2012/1/17(火) 午後 8:01 [ azuminus ] 返信する

顔アイコン

カレイドスコープさま>
・・・石は怖いですね。よだれが出るより涙が出ますよ、石は。
あと1年半は大丈夫でしょう。きっと。
頑張ります。

2012/1/17(火) 午後 8:03 [ azuminus ] 返信する

顔アイコン

ets*k*194*1010さま>
ありがとうございます。オルガンも僕の腕の筋もいつものように、アップアップですが、おぼれずに頑張ります。

2012/1/17(火) 午後 8:04 [ azuminus ] 返信する

顔アイコン

是非とも聴きに行きたかったのですが、仕事が入ってしまい‥、無念です。
素晴らしい演奏会、ひと時となりますよう、お祈りしております(^^♪

2012/1/18(水) 午前 11:40 [ bond007 ] 返信する

顔アイコン

bond007さま>
ありがとうございます。
全力を尽くしてよいものにしたいと思っています。
お祈りください。

2012/1/18(水) 午後 6:10 [ azuminus ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事