〜プロローグ〜 「うわぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」 打ち上げ会場に響き渡る悲鳴。 それは、まさに、アニメ「東のエデン」の登場人物、大杉くんが、目の前で愛しの咲ちゃんを滝沢にさらわれていったシーンの、あの悲鳴そのものでした。 〜第一章・東のエデン打ち上げ〜 先日、「東のエデン」のアニメの打ち上げに参加させてもらいました。
アニメの製作スタッフさん、広報さん、キャストさんなどなど、総勢200名以上が参加しての、大打ち上げ。 料理やドリンクは、全てバイキング形式で、会場後方にある料理の陳列棚や、カウンターから、セルフで持っていく感じ。 監督の挨拶や、キャストの挨拶など、ワイワイとした雰囲気の中、打ち上げが進んで行きます。 打ち上げも後半にさしかかったころ、司会者の口から出た言葉に、会場中から「おぉ!」という声が。 その司会者の口から出た言葉とは・・・ 「それではここで、豪華景品をかけた、大抽選会を行います!!!!!」 〜第二章・大抽選会〜 こういうアニメとか、番組の打ち上げに付き物なのが、豪華景品をかけての大抽選大会です。
最近のアニメは、どこか一社で全てを作るのではなく、さまざまな会社がお金を出し合ったり、役割を分担しあう、「委員会」と呼ばれる形式で作られることがあります。 なので、こういう大抽選会などが行われると、 「●●社さんから、景品●●をご提供いただきました!!」 と、各社が、自分の会社の看板を掲げて、景品を持ち寄ったりします。 会社の看板を掲げている分、やはり、景品は豪華な物になります。 PS3、DVDレコーダー、旅行券・・・・・・ 景品が発表されるたびに、会場からどよめきが起きます。 今回、「東のエデン」の打ち上げでの抽選会は、単純なもので、司会者が抽選箱の中から引いたクジに書いてある数字と、参加者が会場の入り口で係員に渡されたカードに書いてある数字が一致したら、当選というもの。 司会者が景品を発表し、クジの数字を読み上げるたびに、会場のどこかで、「やった!」「はい!!」など、喜びの声が上がります。 そんな中、事件は起きました。 〜第三章・ディズニーランドペアパスポート&お食事券〜 「続いての景品は・・・●●社さんご提供のディズニーランドペアパスポート&ホテルお食事券です!!!!」 例にもれず、会場中からどよめきが起きました。 特に、若い人たちからは、「欲しい!」の声が。 そんな声を受けながら、司会者がクジを引きます。 そして、一瞬の間を空けてから、クジに書かれた数字を読み上げます。 「73番!!!」 普通なら、ここで、すぐに会場のどこかから「はい!」と声が上がるはずなのですが・・・どこからも、その声は上がりませんでした。 「73番の方!!!いらっしゃいませんか!?」 打ち上げの途中で帰ってしまう人もいるし、係員の手違いで、参加者に配られなかった数字が抽選箱に入っていることもまれにあります。 そのため、たまに、当選者が現れないことがあります。 そういう場合は、たいてい、何度か当選者がいないか、会場に呼びかけた後で、再抽選という形になります。 この時も、司会者が、これでもかというくらいに「73番の方!」と確認した後で、「それでは、ディズニーランドペパスポート&ホテルお食事券、再抽選させていただきます!」と高らかに宣言しました。 再び、自分たちにチャンスが回ってきた会場の参加者からは拍手が沸き起こります。
そして、再び引かれるクジ!!!! 「196番の方!!!!」 間髪いれず上がる、「はい!」の声!!! どうやら、若いアニメーターさんに当たったらしく、その人は、嬉しそうに司会者に駆け寄り、景品を受け取りました。 「続いての景品は・・・」 そのまま、何事もなかったかのように、抽選会は、続いて行きました。 そして、抽選会も、終盤に差し掛かったころ、突如として、会場中に悲鳴が響き渡りました。 「うわぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」 〜第三章・江口拓也〜 悲鳴が響き渡る数分前、誰もが、抽選会の進行をする司会者の方を向く中、司会者の反対側にあたる会場後方に位置する料理の陳列棚に一人の男の影がありました。 その男こそ、「東のエデン」の中で、一番報われない男・大杉くんを演じていた江口拓也くん。 江口くんが、どんな人か知らない人は、先に、こちらの2つの記事を読んでおいてください。 http://junpei.laff.jp/blog/2009/06/post-8343.html http://junpei.laff.jp/blog/2009/10/post-6dd2.html 少しは、どんな人か分かるはずです。 さて、料理の陳列棚を前にした江口くんのテンションは、マックスでした。 咲ちゃんをデートに誘い、OKをもらった大杉くんのような浮かれっぷりでした。
「やっほーい!すごい美味しいそうな料理ばっかりだ! わぁい!チョコフォンデュがある!!!! しかも独り占めだ!!!ヒャッホーヒャッホー!!!!」 普通なら、料理の陳列棚には、人だかりができていて、並んだり、皿に盛る量を気にしながら料理を取り分けなくてはいけないのですが、この時は、料理の陳列棚は、江口くんの独占状態でした。 そりゃそうです。 他の参加者は全員、抽選会に夢中ですから。 ウハウハ状態で、料理を皿に盛り付ける江口くん。 山盛りになった皿を持って、満面の笑みで自分の席へと戻ります。 同じテーブルの役者仲間に、自慢げに言います。 「チョコフォンデュ、独り占め状態だったよ!! ほら、見てよ!!チョコタップリ!!」 抽選会に夢中の他の役者仲間は「へ〜」と江口くんを軽くあしらいます。 そんなこと気にせずに、美味しそうにチョコをほおばる江口くん。 チョコをほおばりながら、つぶやきます。 「これで、後は、何か景品が当たれば、言うことなしなんだけどなぁ〜・・・。 あ〜ぁ、司会者さん、73番のクジを引いてくれないかな〜。」 その言葉に、役者仲間の視線が、全て江口くんに集まります。 「えっ?なんですか?」 キョトンとする江口くん。 賢明なみなさんでしたら、既にお気づきですね? 73番・・・そうです、先ほど、ディズニーランドペアパスポート&ホテルお食事券の時に、呼ばれていた番号です。 「お前、その番号なら、さっきディズニーランドペアパスポートの時に呼ばれてたぞ。」 先輩の役者さんから告げられる衝撃の真実。 「誰も名乗り出ないから、再抽選になっちゃったよ!」 とどめの一言。 「うわぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」 会場中に響き渡る江口くんの悲鳴。 漫画のように、その場に倒れこむ江口くん。 〜最終章・大杉くん〜 突如として響き渡った悲鳴に、会場中の視線が集まります。 司会者も驚いて、「どうしました?」と声をかけます。 江口くんと同じテーブルの先輩の役者が、事情を説明します。 会場中の人が心の中で思いました。 「それは、かわいそうに・・・ でも、ま、大杉くん・・・じゃなかった、江口くんだから、仕方ないか。」
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