それぞれの「一握の砂」

自分自身の「一握の砂」(551首)の歌をつくってみませんか。

童話『花物語』

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童話のようなもの
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夢物語

そんな話が書きたくなりました
そんな話を書けるようになりたいと思いました

まぐまぐ!「花を歌うかな」
http://archive.mag2.com/0000155181/index.html
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きのこ

とうちゃん、かあちゃん
おなじところでじっとしてるなんて
ぼくいやだよ

ぼうや
もりのくうきをすって
じっとしているのもいいものよ
じっとしているのがいやなら
なにをしたいの

かあちゃん
ぼくはもりをでて
大空を飛びまわりたいんだよ
ここでじとしているのはいやだよ

かあさんが小さかったとき
ぼうやとおなじことをかんがえたわ
とうちゃんはどうなの
もりをでてみたいとおもったことないの

とうさんももりをでたいとおもったよ
ぼうやみたいにそらをとびたいともおもった
だからぼうやのきもちはよくわかるよ

とうちゃん
かあちゃん
ずっとねがっていたら
いつかそらをとべるようになるよね

そうだねぼうや
ずっとずっとねがっていたら
ぼうやのこどものこどものそのこどもの
またそのこどものこどものこどもたちが
ずっとおねがいしていたら
きっときのこもそらをとべるようになるよ


 まぐまぐ!「花を歌うかな」'09/8/16 No.1326 から転載
 http://ichirof60.dip.jp/hanauta9/1326.html

カーネーションで出来たプードルに
命を吹きこむ花屋さんがあるのをご存知ですか
母の日にカーネーションプードルのプレゼントはいかがですか
カーネーションプードルとその花屋さんのお話です
それからその花屋さんを見つける目印もお教えしましょう

カーネーションプードルを贈られた人は
花のプードルが生きていると言います
自分を見てシッポを振って笑ってくれたと
イタズラっぽくアッカンベーをしたと
後ろを向いてすねていたと

花屋さんは魔法を使うのですかと聞かれるそうです
花屋さんはきまってこう答えるのです
 私は魔法使いなんです
 魔法で花のプードルに命を吹きこむのですよ
さてその花屋さんを見つけるには・・・

花屋さんのレジの回りを見てください
そこに猫や犬や動物の人形たちが遊んでいませんか
そしてもしお店の名前が動物だったら
そのお店が魔法を使う花屋さんです
大切な人にカーネーションプードルを贈ってみませんか

 まぐまぐ!「花を歌うかな」'09/5/8 No.1319 から転載
 http://ichirof60.dip.jp/hanauta9/1319.html

アネとモネ

アネとモネは通学のときに
いつも同じ時間同じ場所ですれちがっていました
お互いを意識するようになっていたのですが
あいさつも出来ません
だから互いの名前も知りませんでした

いつしかアネの姿は消え
モネの姿も見えなくなりました
それから二十年近くの歳月が過ぎました
新学期が始まったある大学への通学路で
男の子と女の子が出会いました

出会った瞬間に二人の心に何かが起こりました
毎朝の通学時に出会うと胸がときめきました
二人は次の新学期にはあいさつをしようと決心しました
そして二年目の新学期が始まった通学路
「おはようございます」と二人は同時にあいさつしたのでした

出会ってから二人はずっと同じ思いだったことがわかりました
それから機会を見つけては二人はデイトを重ねました
女の子はアネといいました
男の子はモネといいました
二人合わせるとアネモネの花になると喜びました

二人の卒業式の日
それぞれシングルとなっていた二人の親が出会いました
「アネの父のモネといいます」「モネの母のアネです」
二人の親はある通学路で思いを寄せながらもすれちがうだけで
名前も知らずあいさつもできなかったアネとモネでした


 まぐまぐ!「花を歌うかな」'09/5/7 No.1318 から転載
 http://ichirof60.dip.jp/hanauta9/1318.html

うつむき姫

うつむき姫

むかしむかしあるところに
まだわかくうつくしいおひめさまがいました
でもおひめさまはいつもだまってうつむいていました
それはおひめさまのおかあさまがなくなったひからでした
いつのひからかおひめさまはうつむきひめとよばれるようになりました

おうさまはうつむきひめがげんきになってほしいとねがっていました
そこでむすめにえがおをとりもどしてくれたものには
おしろとりょうちをあたえるというおふれをだしました
くにじゅうからわれこそはとたくさんのわかものがあつまってきました
おうさまはこれはとおもうわかものをうつむきひめにあわせたのでした

いろんなわかものがいろんなはなしやいろんなげいをみせました
でもうつむきひめはやはりだまってうつむいたままでした
もうだれもうつむきひめのこころをひらくことはできないと
おうさまはあきらめかけていました
さいごのわかものはしずかなうみのようなひとみをしていました

そのわかものはうつむきひめとおなじようにだまってうつむいていました
でもそのごもうつむきひめはそのわかものとあいつづけました
あってもおたがいにだまってうつむいたままです
わかものとうつむきひめがであってからすうねんがすぎました
うつむきひめがはじめてかたくとじていたくちをひらきました

 わたしがうつむくようになったおなじながいねんげつを
 ひたすらわたしのことをかんがえてくださいました
 こころのなかでわたしのためになみだをながしてくださいました
 あなたのこころのこえがわたしにはきこえました
わかものがかおをあげるとうつくしいえかおがそこにありました


 まぐまぐ!「花を歌うかな」'09/3/7 No.1305 から転載
 http://ichirof60.dip.jp/hanauta9/1305.html

匂いに誘われてやってきましたよ・・・スミレさん
まだお元気でしたか・・・ナマケ者の働きアリさん
ナマケ者だからきっと元気なんでしょうよスミレさん
それにナマケ者がいる社会の方がなにかと効率がいいそうですから
これからは肩書きを誇り高きナマケ者と変えますよ

どうか誇りにホコリが積もらないように・・・誇り高きナマケ者のアリさん
もっともホコリで死ぬことはないでしょうけど
誇り高いと言えばスミレさんですね
私から見ればスミレさんのからだは
百パーセントの誇りで出来ているようですよ

アリさん・・・心にもないことをおっしゃいますね
私は道端が似合いの雑草・・・誇りはちょっぴりあればでいいのです
スミレさんから見ると私は何で出来ている思いますか
アリさんのからだは百パーセントの劣等感で出来てませんか
さすがスミレさんですがちょっとだけ違ってますね

私は百パーセントの劣等感と百パーセントの自尊心で出来ていますから
裏返せば両方とも自己愛・・・二百パーセント自己中ということです
よくこの小さなからだが破裂せずに来たものです
小さかったからよかったのかもね・・・誇り高きアリさん
あなたもね・・・スミレさん

匂いに誘われてやってきましたよ
まだお元気でしたか
また来年もどこかで交わされていることでしょう
小さいもの同士の小さい声で
皮肉たっぷりの春のあいさつが・・・


 まぐまぐ!「花を歌うかな」'09/3/1 No.1304 から転載
 http://ichirof60.dip.jp/hanauta9/1304.html

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