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中国の清明節で、3連休であります。春節や国慶節の際には、朝夕の挨拶に「春節快楽!」「国慶節快楽!」という挨拶が可能であります。清明節にこれを言うと怒られます。清明節は他の節日と違い、先祖のお墓を掃除し、厳粛に霊を想う、そういう伝統を帯びているのであります。私は一度3連休の入り口で学生さんに「清明節快楽!」とうっかり言ってしまい、「それは言いません」とたしなめられました。真面目な3連休なのであります。
私も、早朝は、いつもより念入りにお参りしました。私は日本から御鈴(おりん。本当はもっと複雑な字だが、パソコンに入っていない)と香炉は持ち込んでおります。さすがに両親のお位牌はもって参りません。三島由紀夫の小説には、海外旅行に亡き人の位牌を持ち歩き、同行した女友達の微笑をさそうプレイボーイが出て参ります。私は日本に置いて参りました。(当たり前だ。持って旅する方が不謹慎だ)
3連休の真ん中の4月2日、某お宅へ招かれました。お茶の会であります。ご主人様、奥方、1人娘、以上3人家族で、またこの娘さんが3歳半で、大変にかわいく聡明なのであります。ピアノとバレーを習っている。ご主人様が法学博士で某大学の準教授(中国では準教授から教授になるのがものすごく難しい)、奥方が某大学の外国語学部の先生なのであります。
中国の家庭では、お茶を淹れるのはご主人の仕事であります。今までおじゃましたどの家庭でも、お茶は男性が淹れた。今回もそうでありました。同じく「茶道」なのだけど、雑談しながら淹れ、飲んでもかまわないし、お茶碗をぐるぐる回して飲む、3口半で飲む、という作法もありません。いたってざっくばらんなのであります。今回いただいたのは緑茶と紅茶でありましたが、ともども、大変に心和む味でありました。ちなみにこの紅茶というのは日本で言うそれと、味も淹れ方も、かなり違っております。
中国のお茶をいただいたあとで、わが配偶者様が日本のお薄の点前を披露しました。
なんというか、知的な半日でありました。ボウフラはお茶をいただき、聡明な娘さんと雑談をいたしただけであります。
お茶会がおひらきになり、お茶を淹れてくださったご主人様に送られて博物館へ。全国の有名画家の作品が国内を巡回しているのです。もう一つ、海南島内在住の画家さんの(たいへん多い)作品も別室に展示されております。大変に贅沢なのであります。
海南師範大学の美術学院長(男性)と、同じく海南師範大学の美術科科長(女性。若い)の作品に引き込まれました。学院長の作品は、かの詩聖、李白が天を仰ぎつつ酒杯を捧げ持つ掛け軸であります。科長の方は2点ありましたが、両方とも60号ぐらいのサイズの穏やかな花の絵でありました。
間もなく日本へ帰るボウフラでありますが、日本語科主任にお願いして会わせていただき、小サイズの作品を購入して帰れないかと、失礼なことを考えました。
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