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恋愛というのは、互いの『肉体』を意識して、はじめて『始まる』のだと、私は思っていました。
昨今、そうじゃないんですねぇ。
しみじみ、私はオジンだ、と思いました。
オジンでよかった。私が今の感性で、この混沌の21世紀を乗り切れと言われたら、あっというまに気が狂っただろう。
まぁ、今でもしょうしょう、狂ってるけど。
今、あなたとテーブルを挟んで対峙している、でも私は実はこのテーブルを乗り越えて、あるいはぶっ壊して、あなたの肉体に襲いかかりたいのだ。
そういう思いが……自らの肉体に対する思い、相手のかぐわしい肉体に対する思いが、恋愛というものの様態でございました。いかんなぁノスタルジックになっちゃぁ。
思い出話を始めたら老人で説教を始めたら廃人である、そう言ったのは村上龍でした。
今夜は一気に廃人までつっぱしっちまったぜ。
21世紀の人々の恋愛は、自分と相手の肉体への限りない興味と欲望から出発していない、そのことは、少なくとも学習いたしました。
あなたが恋愛をするのは。
「恋人がいない私」が恥ずかしいからだ。
あるいは、「恋人がいない私が恥ずかしいと思う私」が恥ずかしいからだ。
あるいは、「恋人がいない私が恥ずかしいと思う私が恥ずかしい私」が恥ずかしい私……。
……どんな努力をしても、子ども手当を100万支給しても、少子高齢化なんて、解決できませんてば。
男と女が相互に肉体感覚を消滅させて初めて恋愛が始まる、そういう時代に、いったいどやって子どもを増やす施策を?
無理でしょそんなの。
よく、恋愛に悩む方がおっしゃいます。
「やっぱり、無理なんでしょうかね。別れた方が良いんでしょうかね?」
決まってるじゃないか。
始まってもいない恋愛に、「終わらせる方法」があるわけないだろ。
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