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この人にしてこの曲調……。
ふつう、女性ピアニストを男性と比べると、著しい違いがあります。
女性ピアニストは、一口に言って凶暴です。
アルゲリッチを代表として、鍵盤をなぐりつける、たたく、とにかくピアノと格闘する。ねじ伏せる。
師匠である(あった)ミケランジェリは、離れたところから弾き方を指示した、と述懐してるけど、そりゃアルゲリッチの「近くで」コーチはできんでしょう。迫力ありすぎ。
男は。
エミール・ギレリスを代表として、繊細、鍵盤を「なでさする」ように、ピアノと対話する。
で、今回、なぜか日本では発売されないCD『ヴァレンツィーナ・リシッツァ、ロイヤルアルバートホール』を、いつものアマゾンさんより取り寄せました。輸入盤なので1500円しません。
女性には珍しい(私は癒しがたい男女差別論者)繊細な、優しい、ピアノとの「対話」の音色。
驚いたのは、エリーゼのために、ショパンのノクターン、月光ソナタ、この人のお約束ラ・カンパネラ、リストの愛の夢、などといった超々ポピュラーな曲が入っていたこと。
超々アマチュアである私向け。
愛聴版となりました。落語を全部、MP3に圧縮して中国に持っていくつもりでしたけど、このCDも持っていこう。
それにしてもラフマニノフの『赤ずきんと狼』。
森の緑が見えてくるような演奏でした。さすが職人。
アルゲリッチが好きという方、ごめんなさーい。
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