JK8FNQのブログ…バイク、中国、ジープにアマチュア無線…

還暦を過ぎた北海道赤平市のアマチュア無線局。8月から中国暮らしです。

演劇関係

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市村正親さんのゴッホ

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 滝川文化センターは満員でございました。それこそ、びっしり満員。空席なし。
 宝くじ財団から助成が出ているし、3,000円という低料金はたしかに魅力ですねぇ。配偶者様と2人で、それでも6,000円。
 市村正親さん、もう熱演、とにかく熱演。カーテンコールの拍手、鳴りやまず。私もスタンディングオベーションしようかと思ったくらい。
 ( この間、中本マリさんで終演後スタンディングオベーションしたら1人だった。北海道人、感動したらスタンディングするのシランのか! え? 知ってる? お前が場を読まないだけ? すいません )
 何が熱演って、いやがるゴーギャンを無理矢理、デッサンがどうのマチエールがどうのという議論に引っ張り込んで困らせ、それに自分で気づかない狂気の演技が、もう迫真。市村さんに見えなかった、まるっきり耳を切る直前のゴッホに見えた。
 
 私は、生涯にゴッホの名演を2つ見る異様な幸運に恵まれたのでした。1回目は千田是也演出、滝沢修主演。こちらは、かなり控えめの演出、演技でした。耳を切るところも、刃先が耳に当たった瞬間、照明が落ちるというもの。
 そして2回目は栗山民也演出、市村正親さん主演。こっちは脂っこい演出で凄い。耳を切るシーンなんか、ゴッホが力を入れてもなかなか切れないので、「うううっ、ううっ」とうめきながら切り落とすしまつ。
 耳の質感が、観客席にいてもよくよく、わかりました。
 
 市村さんすごい舞台人だったんですねぇ。ちくしょう僕の篠原涼子さんを……しようがねぇや。
 
 ところで、市村さんには感動しましたが、ゴッホって本当に天才なんですかね?
 
 

お芝居『帰国』感想

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 歌志内という市は本当に素晴らしいと思います。自治体のカガミですよ。
 この市を訪問すると、心の底からほっとします。ムードが、とにかく和やかで静かで、市民1人1人が親和的です。親切で優しい。
 お金はないんだけど。
 20年近く前、某石炭会社が(あえて名前は書かない)歌志内市からの補助金5億円を持ってトンズラ(つまり閉山)を決め込んだとき、市長は激怒したけどどうしようもなかった、でもそんなことだって行政と市民が一丸となり、立派に乗り切りました。
 全国で一番住人数の少ない市でありながら、立派な温泉施設を2つ持ち、スキーリゾートの管理は超一流。
 そして文化行事のさかんなこと。
 今年の冬には、富良野塾の『谷は眠っていた』を観ました。そして今回は、『帰国』(パンフレットにあった字、私のパソコンじゃ出てこない)
 招聘した歌志内市は素晴らしいと思うが、このお芝居には疑問があります。
 北海道に住む人間の中に、倉本聰さんのことを悪く言う人間はいないでしょう、今回の『帰国』だって、全ての人が誉めるはずです。会場を出る時、何人もの人がハンカチを目に押し当てているのでした。感動的に作られているし、役者さんだって達者なものです。だって富良野塾なんだから。
 でも私には疑問があります。全ての人が感動し激賞する、ただの1人も批判的な感想を述べない、というのはきわめて不健康なので、私は逆の意見を述べます。
 まず、今回の劇に激しい反発を覚えるのは、全シーンが『お説教』だったことです。ひとり正しい認識を持つ劇作者がいて、300万英霊が海に沈んだその恩義を忘れ現在の経済的繁栄を謳歌するあまり人情をなくしたあまたの日本人がいる。劇作者として危機感はわかります、でも劇を見に来る人に向かって説教は良くないですよ、舞台の上から役者が観客を叱り飛ばすような作劇は良くない。
 「日本人はいったいどうなってしまったんだ」
 呆れるぐらい何度も聞きましたよそのセリフ。倉本さんの他のお芝居からも、また識者である(と自分で思っている)別なお年寄りからも。
 今回の劇の一番の悪玉である経済学の大学教授ですけど、寝たきりになった実の母を病院に預けっぱなしにして超多忙な仕事の毎日を送る、ってそのどこがいけないのか私にはわかりませんでしたよ。私が親なら、病院に子どもが来るのはもう苦痛以外の何ものでもありませんよ。寝たきりになってその寂しさはわかるけど、忙しい子どもが仕事に穴を開けて見舞いに来ることはイヤですよ。完全看護なんだからオレのことは放って置いてくれって、そう言いますよきっと。入院費用もちゃんと出す、病院からの電話連絡にはちゃんと応じる、でも仕事が忙しくて駆けつけられない、それだけのことでしょ。子どもとしてその態度じゃいけないんですか。
 どう考えても、この世に復活したもと陸軍兵から剣で突き殺されるほどのことじゃないでしょ。
 でも倉本さん、あの陸軍兵士の殺意は、あなたのものであるんでしょうね。
 現代日本人への激しい怒りはわかりました。でも、子どもも大人も、戦場や空襲で亡くなった300万英霊のことは忘れてはいません。その事実も、もちろん恩義も、忘れてはいません。忘れてないからあなたのお芝居のチケットが完売になるんですが、3000円でそのチケットを買った(まぁ安いけど)人へのあなたの報い方が、お説教だというのは、どうなんでしょうねぇ。

 

本日は演劇練習の日

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 2月14日に上演予定の、砂高有志による劇『辛夷の花の咲く頃に』。
 砂川市交流センター「ゆう」さんのご好意で、朝10時から夕方4時まで、上演場所であるミニホールを使って練習させていただくことができました。
 キャスト2人は、19ページの台本(短いようですが、かなり詰まっているのでこれで1時間ある)の半分以上を、覚えてきていました。キャストの1人が、就職先の研修に出かけているので、わざわざ代役の人が来てくれたのですが、この代役がうまいのなんの。
 6時間にわたる長丁場でしたが、楽しく練習、終了。
 みんな忙しく、なかなか練習の時間が取れませんが、集まったときは素敵な劇となります。本番はさて、どうなるか〜。

東恵美子さん追悼

 20代の頃(ということは30年以上前)、私は観劇が好きでした。
 当然、仲間もいっぱいいたわけですが、その中に、「劇を観たために恋人と別れた」男がいました。
 演目は、青年座「欲望という名の電車」。
 東恵美子さんがブランチ、西田敏行さんがスタンリー。
 私の友人であるその男は、結婚寸前であったある女性と一緒に京都会館でその劇を観たのですが、東恵美子さんの演技がすごすぎたのです。
 女性の体が、観劇の最中からガタガタ震えだし、ついには号泣、劇が終わってすぐ、男に「あなたとは別れます、私はこれから教会へ行って洗礼受けます」と。
 本当にそれを実行したのです。
 男(つまり私の友人)は、ただただ、あっけにとられるばかり。
 実は、男は初婚で(もし結婚することになったら、ということ)彼女は離婚歴のある、子どももいるかただったのでした。わりあい自らの感情に忠実に生きていた彼女が、その劇を観て、自分の欲望のありように、それと人生のバランスをどう取るかという問題に向き合ったのでした。
 男を捨てキリスト教を選ぶに至った女性の感情についてはもちろんわかりません。私は当事者ではないし。
 京都府向日市というところで保育士さんをしていたその女性のことを、私の友人はそれはそれは愛していました。だから彼は私と酒を飲むとき、こう言ったのでした。

 「東恵美子さんと会うことがあったら、言ってやろうと思うんだ、たしかにあなたのブランチはすごかった、でもあなたのおかげで、私は将来の約束をした女性と、そのために家まで買った女性と、別れることになったんだ」

 彼は結局、東恵美子さんとは会わなかったでしょう。会っても、そんなことは言わなかったでしょう。東さんはただただ、すばらしいブランチを演じた、複数の人間の人生を変えた、ということですが、……ううんそれほどの劇なら、私も観ておくんだった。

 結果……。
 男(友人)の方は、かなり平凡な結婚を、それからずいぶん長い年月が経ってからですけど、いたしました。女性の方は今も独身。

 東恵美子さんのご冥福を、心より祈ります。数多くの素晴らしい演技に対する、感謝と共に。

 土曜日に引き続き、日曜日も高校演劇鑑賞。

 苫小牧東高校さん「ハーモニー」。
 71歳と17歳、おばあちゃんと若者の恋愛。それ自体はあり得ないことですけど、役者があんまり達者なので、そういうことがあり得ることのように「説得されて」しまうわけです。とてもよく考え抜かれた、綺麗なお芝居でした。深刻な病気を持ったお年寄りとそれに寄り添おうとする17歳の少年という設定なのですけど、横でコミカルな会話を展開する天上の、背中に羽を持った「希望叶え係」。そのコントラストが見事でした。
 でもやっぱり、恋人の死を乗り越えて医学の道を志す若者の服装が、幕開けと同じというのは……。

 滝川高校さん「ピース・オブ・スピリット」。
 等身大、まさに高校生の会話ってこうだなぁという、自然、ごくごく普通の演技。そしてドラムと歌のうまさ。音楽を大事にする若者のお話です。
 最後の最後の、色んな障害を乗り越えて実現したバンド演奏で、肝心のギターの音が出なかったというのは残念でしたね……歌とドラム、本当に上手かったんですけどね。本番7日前にベースに転向したと言う設定の人、本当にたどたどしい演奏でしたけど、演技?

 登別明日さん「ターザンはもういないけど」。
 実はこの学校の顧問は私のあこがれの人なのです。ものすごく劇作りが緻密で上手い。一度、伊達まで行って「リンゴの木」観ましたけど、本当に高校生かよっ! と叫んでしまいました。
 できたばっかりの登別明日さん。
 よくある話ですよね、女の子とつきあうのに慣れていない友達に、デート法を指南する顔のいい男。でも、実は彼の方も、彼女を好きだった……。
 二人の男子生徒も、それを「男ってじゃまくさいよね」とあきれながら見つめる女子生徒群も、本当に巧みに描かれていて、感動してしまいました。

 充実の二日間でした。

 砂川高校の皆様、とりわけバスケット部の関係の皆様。
 土・日と、全く仕事しないで相済みません。

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