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マイは、宿題を忘れていた。
夏休みの宿題で、
もう、夏休みは終わっている。
もういっぺん。
夏休み、始まらんかな。
なんだか楽しくなってきて
マイは、もっぺん、宿題を忘れる。
何度目かの、夏休みが始まる。
ひと夏に、なんどでも、なんどでも
大好きな夏に、包まれる。
マイは巡る。
なんどめ…だろう?
数えることができたなら
覚えていることができたなら
わからなくなると、わかっていて
正の字を書いていたなら。
それはもう、75回目。
見えなくなった夏休みが、74。
マイは、夏を巡る。
75回目の夏に
夏を、まわり続ける。
残してある宿題は、
答えを直視できない問いで、あふれていく。
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