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GWで八ヶ岳周辺も混雑だが、メインロードだけで、一本外れるといつも通り。富士見で今中さんとすれ違い、夏の話があったのでUして追いかけようとしたら向かい風。長坂まで突発ミーティングライド。 Today's Ride in Flickr 本日のFOCUS:はプロトタイプ。NAHBSで発表したフルカーボンバイク。仮名はCorvid。 カーボンチューブ・ラグはEdge Composite製。写真のモデルは次号のRouleur Magazine広告用です。 ジグにセットされたヘッドチューブ BB30ラグとインサート マイターされプロダクション・ジグにセットされたCorvid。 ドライフィットです(仮止め)。この後、バラし洗浄してボンディング・ジグにセットします。 ボンディング・ジグでキュア(硬化)。 ドロップエンドは6Al/4Vチタン。
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IF BIKES
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Independent Fabricationのバイクを紹介します。フルカスタム仕様なのと、展示バイクが少ない為参考となる物が少ないのでできるだけ色々なバイクを紹介していきます。
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Nakagawa Cycle Works 本日のFOCUS:はドロップアウトです。ハンドメードバイシクルメーカーにとってドロップアウトは溶接と同時にキャラクターを表す一部です。IFではVanillaの様にはいきませんが、注目の一部です。 フルカスタムのIFではバイクのスペックは用途(ロード、MTBなど)と材質(スチール、チタンなど)でしかモデル分けされておらず、カタログバイクの様に、このモデルはシングル、このモデルはスライダードロップ(そんなのスペックする所は少ないけど)、トラックなど決まってなくお客様が決めることなので注文を受けるまで分かりません。 つまり殆どの仕様を網羅したドロップアウトを持っておく必要があり、IFの工場では沢山あるので、その一部を紹介します。基本的にドロップアウトはParagon Machine Works製です。殆どのハンドメードバイシクルメーカーはここからドロップエンド以外にもアウター受けや小物パーツを使っています。 スチール製のディスク用ドロップアウト。「汚れ」は熱処理によるものです。 58°のロードバイク用スチール製ドロップアウト。シートステー角度によりかわります。 スチール製トラック・ドロップアウト(コーヒーステイン付き) チタン製トラック・ドロップアウト。留継ぎ処理済み。 カーボンモノ(シート)ステー用チタン製ドロップアウト。 スチール製スライダー・ドロップアウト。 *スライダー・ドロップアウトはシングルスピード用のドロップのオプション。エクセントリックBBを必要としないシステムで、特にMTBのディスク仕様のシングルスピードによる使われます。スライダー・ドロップを何種類か持っていればディレーラー・ドロップ、シングル、ローロフとあらゆる仕様ができます(実際に去年そういうMTBを出しました)。たしかMootsがParagonと共同開発したパーツ。 そして、チタン製のスライダー・ドロップアウト。ボルトもチタン製にアップグレードできます。 ちなみにトラックエンド+ディレーラードロップといのもあります。こんなドロップエンドはあるの?など質問ありましたらコメントしてください。それぞれ、スチール、ステンレス、チタンとあります。 FOCUSシリーズでカバーしてほしい内容がありましたら、これもコメントしてください。
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IFが発信している情報をそのまま送ります。「FOCUS:」シリーズとしてIFのやっている事を簡単に紹介していきます。 IFはフレームメーカーなので当たり前だけど毎日溶接しています。(でも最近は「当たり前だけど」と言えるところも少なくなっていますが) スチール、チタン、そして最近はステンレススチール。 本日はこれらの溶接部を紹介します。生の溶接。処理前の、ピュアで裸の状態のIndepdendent FabricationのT.I.G.(Tungsten Inert Gas)溶接部です。文字で飾るのではなく、ただ単に写真を載せます(ちょっと解説いれますが)。Enjoy。 スチールフレームのシート・チューブ・ジャンクション。 次にステンレススチールのシート・チューブ・ジャンクション そして最後にチタンのボトム・ブラケット FOCUS:シリーズでした。
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29インチMTBのイメージはどんなものですか? トップチューブとシートチューブが一直線のどぎついスローピング。煙突の様に飛び出たコラムから滑り台の様に落ちて行くステム。「乗っている」ではなく「乗らされている」ポジション。 正直言って普通は29インチMTBは180cm以上のライダー用だと考えています。申し訳ないけど、バイクも乗っている姿も魅力的とは言えないし、26があることを考えると「なんで?」と思います。 身長170cm代。それでも29にこだわりたい?興味がある?絶対に良いはずだ!と思っている方は引き続き読んでみてください。 サイクルモードで展示したIF Ti Deluxe 29er, Roadster。「Roadster」の部分は今回はいいとして、あえて29インチのMTBをショーバイクとして作ったか説明します。 29インチMTBのポイントはすでに皆さん理解していると思います。もともとオフロードを走る自転車として大径ホイールにすると凸凹に対してタイヤの接点の角度が浅くなるので、障害物を乗り越えやすくなります。 (同じ理屈で歩道やギャップなど障害物が多い街中で小径車が推奨されるのも疑問に思うことも...20はいいものの極端に小さいやつはどうかと) ホイールのモーメントも大きいので、加速した勢いで乗り越しやすくもなっています。 その他、メリットかデメリットかは状況によるけど、あまり語られているを見た事がないのがクランク1回転で進む距離が増えること。26と同じギヤでも重たくなります。今回2x9にしたのはそれもあって、大きなアウターリングはいらないと判断してアウターを40Tにしています。 これらは自転車単体の特質です。でもライダーがいないと自転車は進まないわけで、そこで29インチMTBの問題点が出てきます。フィッティングとポジションの問題。 29インチMTBの何が問題かというと地面から測ったヘッドチューブの高さです。この為にそこから後ろのジオメトリーが狂います。 ただでさえ29インチという大きなホイールを付けているのに、そこから更に100mmのサスを付けるのでヘッドチューブがとんでもない高さまで上がってきます。 波及してくるのは2ヶ所。 1.ハンドルバーの位置が高くなる 2.ヘッドチューブとトップチューブの交点が高くなる ハンドルバーの位置は20°以上の極端な角度がかかったステムを使ってハンドルバーを降ろします。コラムの部分は煙突のように突き出し、見栄えが崩れる上に身体が当たったときに応力が集中するので危険です。 トップチューブの位置はヘッドチューブの位置に依存するので、股下のクリアランスを確保する為に極端なスローピングをかける必要性ができてきます。 では、どうするかと言うと...100mm(80mm)あるサスを取っ払うのです。でもフルリジッドの29インチMTBでも同じって?それは80か100mmのサスを後付けできるように元々ヘッドチューブの位置を上げて、余分なクリアランスを取ってあるからです。ヘッドチューブの角度もフォークのオフセットもサスのストロークを考慮して合わせてあります。タイヤとフォークのクラウン間の隙間を確認しててみてください。80/100mm以上あるはずです。 サスはやっぱり後で付けたくなるでしょうと、メーカーとして踏ん切りたくなかったのでしょう。 今回のバイクはIFのオリジナルフォークを使って、サスのクリアランスを一切入れていない作りです。つまりサスを後で付けてしまうとヘッドチューブが寝てしまし、トレイルの寸法が狂い曲がらないバイクになります。 ヘッドチューブの高さは実は26インチ+100mmサス(Fox F100RLC)より低いのです。厳密には15mm低いのだけど、サグを考えると入れるとちょうど同じくらいになります。同じ100mm±0°のステムを使って同じポジションが取れています。 トップチューブのスローピングも26より浅い自然なスローピング角度でしっかりと股下クリアランスが取れています。 29インチの推進特性をいかしてサスを思い切って無くしてみてはいかがでしょうか?スキルもアップすると思います。 実は29インチにはもう一つの大きな問題を抱えていて、ハンドリングの特質を左右するトレイルという寸法が大きくなり鈍いバイクにります。Gary Fisher用にFoxがオフセットが大きいサスを作ったのはその為ですが、一般販売はまだしていないと思います。IFがオリジナルフォークを作っているメリットにはオフセットをフォークメーカーに頼らず自ら決められるので26と変わらないハンドリングの29インチMTBが出来上がります。29インチMTBが鈍いのではなくてメーカーがちゃんと対処していないから鈍いのです。 トレイル寸法の話は長くなるので、別の時間にします。砂地や泥ではどうしてハンドルが勝手にあっちこっちいってしまうのかよくわかるようになります。これを理解するとシクロクロススキルもアップします。 |
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お気づきの方もいるかもしれませんが、Independent Fabricationのロードバイクに標準装備されるカーボンフォークがReynoldsからEdge Composite製へと変わっております。 Road 2.0というフォークです。軽量の1.0というのもありますが、出荷が不安定なのでスペックされていません。 フォークはネット・モルディングと言って、コラムからドロップエンドまで一枚のカーボンで作られていて、カット、ドリル、ボンディング、コ・モルディングなど通常使われる工程が一切ありません。この方法で作っているフォークは非常に少ないです。メリットは軽さ、強度、そしてなによりも工程とボンドなどの異物が少ない分高い水準で安定した品質です。 リムもフォーク同様に一切カット、ドリル(バルブ、スポーク穴すべて含む)、ボンディング、コ・モルディングがありません。スポークホールから除くと違いが一目瞭然です。 VanillaのMollly Cameronは3年このホイールをシクロクロスでヨーロッパのワールドカップ含めて使い倒してきていますが、ノープロブレムです。 Edge Compositeは比較的新しいカーボンスペシャリストのメーカーで、非常に高い技術力を持っています。ブランディング、マーケティングのアプローチが通常とは違うところも注目すべき部分です。 Vanilla Cycle、Crumpton、そしてもちろんIndependent Fabricationなどの小さいがコアなハンドメードビルダーからアプローチして、どちらかというと口コミで広げてきました。 ロード用ホイールだとしても露出の場をロードレースではなくシクロクロスからアプローチする点もユニークです。 今後はカスタムメーカー用にカーボンチュービングやラグも拡大していく予定です。Nick Crumpton(ちなみにNick Crumptonはいつも全身Raphaです)が既に始めており、IF、Parleeと続いています。パートナーシップが非常にタイトにコントロールされれているのが分かります。 独自ブランドのパーツで完成車となるトレンドからパーツメーカーがメジャーの完成車メーカーに頼ることには限りがあることは承知なので、このアプローチは勇気がいるけど、自信を持っていれば効果を発揮する方法でしょう。 その他、Thomson, Chris King, Fizikなども強いブランドを持続させる為に取り始めている方向性です。絞られたこれらのパーツメーカーは超一流で、今後完成車メーカーの流れに左右されずに地道にやっていくことでしょう。すでに一部動いていますが、いずれ彼らの間ではアライアンスが結ばれていき最低限のパワーと、しっかりとした影響力を持つ存在となり続けるでしょう。彼らにはリアクションではなく、プロアクティブなアクションを取れるビジョンがありますから。 大手完成車メーカーと独立したビルダー含めた一流パーツメーカー達...シェアはもちろん傾くものの自転車業界は2極化が進んで行くと考えています。資金やリソースは大手ほどではなく、それでも運営コストが大きく小回りや特質に欠ける中間に収まってしまうブランドは今後厳しい道のりだと思う。 彼らとしてスモール・スケールで進めようというのではなく、「確実」に進めて行くという考えがあってこその動きです。 去年のインターバイクではもっともかっこいいブースの一つとして評判を受け、今年のNAHBSでは展示バイクのスペックはいつのまにかEdge Compositeのホイールとフォークだらけでした。 ウェア含め、こういった動きはすでに日本でも始まっており絞られた場でしっかりと力をつけて行くことになるでしょう。そして売上げやシェアなど管理職が気にする数値以上に影響力を持っています。
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