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5月定例の「宮沢賢治を知る会」
いつもの遊楽亭で行われました。
いきなりの朗読はやめるようにしています。
まずは詩の紹介。
今日は、文語詩「ちゃんがちゃがうまこ」
盛岡高等農林学校当時に下宿していた時の詩
ですが、賢治の文語詩の中で、この詩は方言で書かれていますから、なかなか取り付き難い詩です。
解説を聞いて分る詩だと思います。
夜明けには まだ間があるのに
下の橋 ちゃんがちゃんがうまこ
見さではた人
ほんのびゃこ 夜明けがかった雲の色
ちゃんがちゃんがうまこ 橋わだってくる
いしょけめに はせでけば
夜明けのためが 泣きだぁぃよな きもす
下の橋 ちゃんがちゃがうまこ
見さではた みんなのながさ
おとともまざり
この四連の詩には、基に書かれた詩がある。
8連で書かれた詩の方が、賢治が見た様子が克明に書かれていたのです。
この8連の詩の解説をしました。
盛岡近隣の農耕馬が暗い内から家を出て、賢治の下宿している下の橋までやって来たことや
賢治の弟清六が見ている様子をみている賢治の観察力など
スラスラ詠むのでなく、情景や作者の心情を想像しながら詠んでみたのです。
解説した後は、みんなで声を出して詠んでみました。
九州出身の人も、福島出身の人も 広島出身の人も長野出身の人も
みな、賢治のふるさと「イーハトーブ」語で
「ちゃんがちゃがうまこ」を詠みました。
どの方も上手でしたよ。
賢治の方言は、誰にでも溶け込んでいくのですね。
そして、「気のいい火山弾」を朗読しました。
これは、「べこ石」とあだ名をつけられた火山弾。
いくらあざけ笑われても、怒らない気のいい火山弾が、
最後は、東京帝国大学の地質研究室に保存される運命になった話です。
どうも、べこ石は、虔十公園林の虔十に似ています。
雨ニモマケズのデクノボウに似ています。
そんなことを考えながら、きょうの朗読会を終えました。
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