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最近は、毎日のように空を眺めるようになった。
朝、晴れた日などは、ちょっと小高いところに上って、辺りを眺める。
すると、
太陽の昇る東の方は、白く輝いて見え、
真上は、雲がゆっくりと流れて動く。
西の方は、青が濃くなり、澄んだ幕が広がる。
こんな天空を見ていると、
自分が丸いドームの中に居る様な気がしてくるから不思議だ。
宮沢賢治は、岩手山の上に立ち、夜空を眺めていた。
ドームのように感じていたかは分からないが、
眼の前に降り注ぐ星を、全身に浴びていた。
ならば、昼とはいえ、眼の前に映る白から青の天空は、
宮沢賢治の見ていたドームと同じではないかと、
そんなことを考えていると
太陽系の地球に住む私達が、ちっぽけな存在に思えてくる。
賢治の視線は、いつもドームの外にある。
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