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サルトルは自分の幼年期を回想して、「7歳の私には、自分以外に頼るものがなかったが、その自分なるものがまだ存在していなかった。‥‥‥私は父親のいない孤児で、誰の息子でもなかったから、自己原因となったのだ。高慢と悲惨に満ちていた。私を世界へと生みだしたのは、善のほうへ私をもたらす跳躍だった。」と自伝『言葉』で述べる。
自己原因とは、自己自身の存在の根拠であること。従って、自己原因的存在者は、「対自としての限りにおいて即自であるような存在者」「対自によって根拠づけらる即自」「即自・対自」すなわち「神」である。
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サルトルは読んだ経験はありませんが、私自身が母子家庭で父親の事はまるで知らずに成長したので彼のいう言葉はわかるような気がします。
ニーチェの「善悪の彼岸」(多分。)の中には、「一人の人間は牢獄であり片隅である。」と述べていますが、サルトルのいう「善のほうえ私をもたらす跳躍」とは、彼自身が愛を求め人々に愛を与えることを追求したという事でしょうかね?
先日、「仏とはそもそも何なのか?」について再考する機会を得たのですが、私の考えでは仏とは人間に生まれてこの世で修業して「神」になつた人間の事を言うのではないかと定義した事を、ある人に述べたのですが、サルトルのいう事も仏教でいうところの仏の道に近いような事ですかね。
余談ですが、仏教関係では悟りを開いたら、素晴らしい仏の境地があるようのことをしばしば、聞いたりしますが、そもそも人間ではなく動物に生まれる事は悲劇的で悲惨な事なのかなーと最近、考えたりしました。
2012/9/9(日) 午前 3:38 [ Hiro ]
Hiroさん
(私の理解では)カトリックのフランスで育ったサルトルは、完全無欠の全知全能で一切を創った神は存在しないという無神論から出発します。そこで、人間は無から出発して、自分で自分を作っていくのですが、作ったとたんに欠落が見つかり、そこでまた自分を作るのですがまた欠落が見つかりというように果てしなく作り続けていき、その究極は結局は完全無欠の神を目指すことになります。死の瞬間にどこまで神に近づけたかだと思います。サルトル自身もそういう生き方をした人だと思います。
2012/9/9(日) 午前 6:10 [ iiojyun ]
Hiroさん
人間は各人が固有の条件の中に(星の下に)生まれてきます。目覚めたら赤ちゃんボックスの中だった子もいれば、夫婦仲のよい豊かな家庭に生まれ育つ子もいれば、酒と暴力の親を持つ子もいます。人間は、この世へのそもそもの出現時から「固有の条件」を背負わされていて、それは乳児にはどうすることもできないことなのです。そして、人間は物心ついてからは、各人の固有の条件を背負いながら、その条件に限界付られながら、自分で自分を作っていくということになると思います。
2012/9/9(日) 午前 6:35 [ iiojyun ]
Hiroさん
(青年期には自分に色んな可能性があると思っていたのですが)その人がどのような人生を歩むのかは、親の職業・収入、家族構成、家庭・居住環境、親の価値観・道徳倫理などによって5割、本人の資質(遺伝子ゲノムによる)と努力で4割、運で1割で、大まかには決まるのではないかと、自分や周辺や小中高大の同級生のその後を見て思います。
2012/9/9(日) 午前 7:07 [ iiojyun ]
Hiroさん
私は犬を飼っていますが、日中はうたた寝か熟睡しています、労働はしなくていいのです。自由にしてやりたいと山奥に放しても敵や食物の問題があり、人里では野犬狩があります。人間は、制度・慣習・規範など様々な規制に取り囲まれており、先ず言葉によって制御されていることを考えれば、動物も飼い主に恵まれればそう悲惨でもないかなとも思います。
2012/9/9(日) 午前 8:02 [ iiojyun ]
どうも色々とご回答ありがとうございました。
再考し、今後の参考に致します。
2012/9/9(日) 午後 0:21 [ Hiro ]
全てこの世は芝居の舞台に
過ぎず
男も女も役者に過ぎない
誰でも登場しては退場するが
その一生は七幕に分かれる
僕はシェクスピアのこのダイナミックな人の一生の捉え方が好きです。
お互いに、日々、何か良いインスピレーションでも得られれば良いですね。
2012/9/10(月) 午後 3:09 [ Hiro ]
Hiroさん
言葉とその意味は、世の中・世界を区分けする方法ですから、1つの言葉とそれについての多くの意味と、そういうものを多く持っているほど、世の中を自分なりに区分けし得るわけで、それだけ掌握する世の中の範囲が広くなります(因みに「対象を認識し得るということは、その対象を変革しうることである」と言った人がいます)。言語空間の高い人は成功者が多いというのを、そういう意味に読みましが。
2012/9/14(金) 午前 7:51 [ iiojyun ]