|
自然、生物、物、出来事など一切の事物は、多様性を有し、遠近的展望においては、異なって見えるものである。しかし、私たちの欲求・関心には、そうした事物についてあらかじめある着眼点を前に立て(イメージし)、それへ到達しようと目指しつつ多様性を1つにしようとする衝動を含んでいる。私たちが、或る事物に欲求・関心を持つということは、或る事物について特定のイメージを抱いて、そこへ移行することを目指すことだから、あらかじめ眼を向けている事物の多様性をどのように1つに統一するかということの先取りをしているのである。これが視点である。
私たちが、事物を見たり、考えたりするとき、あらかじめ視点を設定しているのであり、これは先入見(先入観)なのである。
この先入見はどこからやって来るのだろうか。自分が何であった、自分が何であるか、自分が何処へ行こうとしているか、などに由る。さらには、自分がこれまで生きて来た環境(生物的環境、文化、歴史などを含む)、いま生きている環境、これから生きたい環境などからやって来る。
|
全体表示
[ リスト ]



