|
②またここ数年間で、成人の脳の中に、神経系に属する各種の細胞に分化を遂げていない未分化で多様性(その時点でどのような細胞になるのか決まっていない)をもつ「神経幹細胞」が見つかった。
これらによって、「高等動物の成人の脳ではニューロンの新生は起きない」という従来の定説が覆された。成人の脳でもニューロンが新生することから、ニューロン・ネットワーク組織も常に変化しており、またいつも新しい情報が記憶として積み重ねられて心を生み出している。(私見)
幼少年期なり青年期なりに、あることについて、どう考えても、今の自分にはそれ以上は掘り下げて考えられない、「ああこういうことか」という納得にはとてもいきつかない。こうして思考が中断されて記憶の奥にしまい込まれた未解決の問題を、私たちは数多く抱えているものである。
私たちは、生きる中において、年月を経て、様々なこと体験し、感動し(憤怒・憎悪を含める)、見聞を広め、知識を習得していく。この「生きられた経験」を通して、未解決であった問題を別の視点・視圏から考えることが可能になって、「ああそういうことなのか」と納得することがある。
このことは、ニューロンの日常的な新生によるニューロン・ネットワーク組織の不断の変化(編み変え)に関係しているのかも知れない。また、人間の全ての細胞には遺伝子(ゲノム)があるが、その中に空白の部分が相当あるそうで、これとも関係があるのかも知れない。
|
全体表示
[ リスト ]



