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ある幼児が初めて車に乗ったとき、「これ人間?人形?」と叫んだ。車に乗る前までは、幼児は身近にいつも触れる対象を、「柔らかく温かく動くもの」が<人間>で、「固くて冷たくて動かないもの」が<人形>というふうに、人間・人形という2つの言葉で区分けていた(分節していた)。それが「固くて動くもの」に乗ってみて、人形でも人間でもないと身体感覚したのであるが、幼児の脳にインプットされている言葉が人形・人間だけだったので、そう叫んだのである。
大人であってもインプットされている言葉(とその意味)は限定されていて、言葉にし得ない自分の感情や思考というものは多いのである(その分、世界を分節していない)。
(2)眼の動きや光、表情、動作・仕草、何となくかもし出されているその人の雰囲気や場の雰囲気などが、「沈黙において語る」という、もう1つの語りである。
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