2016夏・浜通り

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今年も、中一になった三男と浜通り方面を走ってみました。
中学になると部活が忙しく、練習を休ませての帰省となりました。この先は連れて行くのはチョット難しいのかも・・・。

では、目次です。


これまでは、三男がまとめた自由研究の写しという形で当ブログにまとめていました。
2年5カ月→☆
3年5カ月→☆
4年5カ月→☆

ことしもノートにまとめています。中学なので、これまでほど気合い入れたりなんだりしてませんが・・・。

知り合いのいない土地を「忘れない」のは凡人には難しい

私が、浪江に格別の思い入れがあるのは、ひとえに浪江出身の友人がいるからです。だれでも、知り合いがいる土地といない土地では、自分の関心が変わってきます。だから、福島の人々がSNSで発信して、いろいろな知り合いが増えることはとてもgoodだな〜と思います。そしたら県外の日本人にとって、福島県の出来事は他人事ではなくなるし、綺麗事でもなくなるし、そのうち遊びに来てくれるだろうし。やっぱり、人を通して土地とつながるというのが、一番王道です。
(もちろん、福島県に旅行して、その土地の美しさや美味しさに惚れ込んだっていうつながりも、あると思います)

幾世橋の検問がなくなった

このたびは、震災後の浪江は4回目の訪問となりますが、私らにとって一番の前進事項は、6号から避難指示解除準備区域に入るバリケードが撤去されていたということです。
去年までは、役場に臨時通行許可証をファクスとか郵送で申請し、郵送で送ってもらっていました。私はだらだらしているから、申請が直前になってしまい、ギリギリ無理そうだから、二本松で途中下車して、そこから二本松の友達に車で浪江の出張所に送ってもらって直で取りに行く・・・とか考えたものです(結局最速で帰省直前に届いた)。

そして、いくら許可証を持っていても、検問所でそれを見せて中に入るっていうのは心理的にもかなりのハードルです。これはたぶん私が浪江に実家があるわけでもなんでもないから。「人様の傷ついた土地を、【友には現地を見てきてほしいといくら言われたところで】、関係ない人が入るのは、いやがられるのではないだろうか」という、なんともいえない、おずおずとこっそりと入るというような、そんな後ろめたさのせい。

壊れた家が撤去されていた


たまにしか行っていないけれど、毎年行っていると、なんとも、懐かしい気持ちになるものです。「ただいま」とまではいかずとも、「ひさしぶり」というような。
草はあいかわらず意気盛んに生えていますし、壊れている壁や屋根もありますが、ぐるっと幾世橋の東中あたりを走って、いつも必ず目にする酒屋さんの土蔵の壊れた風景がありません。あれほど目立つ場所だったのに見落とすわけはないと思っていたのですが・・・

撤去されていたんだ、と、周りの風景を見て思いました。
イメージ 1

そのまえまでは。。。崩れた家があったのです。
2年後も、3年後も、4年後も、変わらずにあったその家を見るたびに「何も変わっていないんだ・・」と思ったものです。

「絵になる」の悪と必要

それぐらい、ひどく壊れていて、沿道からすぐの場所にあり、報道機関も恐らく「絵になる」と写真に撮っていくようなとこです。
私たちもそうだったし・・・。でも「絵になる」って人を傷つけることでもあるのですよね。
銀の吉田沙保里選手が泣き崩れる姿を、あれほどのカメラマンが取り囲んだのが、ツイッターですごく批判されていたのと似ている。

でもあれって、カメラマンやマスコミが悪いんではなくて、それを視聴する私たちがいるからなのよね。吉田選手のサイドストーリーが知りたいからであり、彼らはその代役、手先とも考えられる。

あとは「記録」という意味ですね。「風化」と対極にあります。自分の目や頭の中に忘れないようにとどめおくってったって、そんなの、他人から見えないし、自分が死んだら終わりです。

だから、崩れた家の写真を撮ることが悪なのか、それとも必要悪なのか、はたまた必要で善なのか、考えようによっては、変わってきますね。(南三陸の役場を遺すかどうかも、似ているかも)

「なんとなくおっかない」

ただ、三男は、そういう壊れた家を写すのには抵抗したし、工事現場や、立ち入ったところに近づくのを遠慮する傾向にありましたね。「いいの?」「おかあさん、撮るのやめようよ」という感じ。浪江の人がお盆で神社の前で片付けをしているのがわかると、見つからないようにぱっと帰ってきたり。
子供というのは、好奇心の塊でもなくて(三男が特別なのか)、死とか崩壊とか、そういうものから目を背けたいし、避けたいという気持ちがあるものなのだと思いました。おっかないんでしょうね、なんとはなしに。

バリケードがなくなって、この家も更地になって、私にとっては浪江は大きく変わって見えました。

でも・・・
この家の方々は、どうしているんでしょう。
線量が低く、もう避難区域も解除へ向けて進んでいるのに、家はなくなってしまっているし・・・。

そう思うと、変わった(なくなった)ことはいいことなのか?とも、思えます。わかりません。


初めて請戸の海を見る

許可証があったとき、海の方を見てみたくて、そろそろと車を海方面に走らせましたけれど、どうも他の車とすれ違ったりすると、・・・やっぱり行ってはいけないんじゃないかな〜とブレーキをかけていました。友人は請戸まで行けるよ、と言ってくれましたけれど、やっぱりなんというか、おそるおそるな感じで行く気力は出なかったし、行かない方がいいように思いました。

今回は、一応、許可証が無くても入ることができる=一見さんでも浪江を海まで走る車もいる、という気安さがあり、行ってみることにしました。途中、車1台も来ていました。
工事車両は全然動いておらず、かなりの工事のあとは見てとれますが、ぎりぎり海の方まで行くことができました。ここらへんが港だったのか?詳しく予習していなかったおかげで、よくわかりませんでしたが、高い黄土色の土の塊が続き、海は見えません。

私はそこに上がって見てみたいと思いましたが、三男は「お母さん、やめようよ。行っていいの?」「だめだよ。上がっちゃ」と、車から出てきませんでした。「ぼくはここから見ている」というので、私はその土の壁を上がってみました。砂っぽい土のはずなのに、かなり固められていました。

上から、遠くよく見渡せました。残っているのは流されかけた建物なのか、作業小屋なのかはわかりません。そして、やはり、海はいいものだと思います。
イメージ 2

今回は南相馬の海沿いは行きませんでしたが、きっとあちらはかなり着々と護岸工事が進んでいるのではないかと思います。
浪江のこれまでを考えたら、(これまでを見ていないのでなんともわかりませんが)こちらだって進んでいるのは間違いないでしょう。でも、恐らく浪江の海を知っている人からしたら「もう6年目なのに」というのが率直な感想でしょう。

どこで線を引くか

浪江の幾世橋から請戸、つまりは第一原発の北側の放射線量は低く、福島市と変わりありません。それを思うにつけても、福島市に実家のある私が普通に実家に帰ることができるのに、友人の実家はまだ「住んでいいよ」とはなっていないという・・・。
科学と政治は相容れないものだと思いますね。
「放射性物質は、県境や町境など忖度してくれないのだから」とよく言いますけれど。

私は、自治体の境は、この際、あえてこだわらずに、まずは住めるところから住んだらいいんじゃないのか?と思っていましたが、友人によると、「じゃあ線量の高いところは切り捨てるのか」というふうになって、同じ町民なのに、不公平になってしまう、ということです。・・・そうか〜と、反省。そんなこと思いもしませんでした。私。だからきっと、線量の低いところに家がある人たちも、大きな声で、言えないのかもしれない・・・。
そして、線量の高いところが多い浪江と、線量の低いところが多い飯舘でも状況は違うし。

それでも、友人が「いつか浪江に戻って暮らしたい」というのは、単なる夢ではなくて「予定」に聞こえます。
私が友人の立場であっても、同じことを考えると思いますね。




郡山発 阿武隈山系経由 浜通り行き

今回は、郡山の長男の家に一泊し、朝7時に288号方面から浜通りに入るという行程を取りました。
いつもは福島市出発なので、115から6号南下というのが定番なのですが。

浜通りに行く一番の目的は、やはり浪江の定点観測。福島から浪江よりも、郡山から浪江のほうが距離的にも近いように見えるんですが、事前調査によると、道のり的には、原発事故による通り抜け不可地点があるために、ぐるっと回らなければなりません。

288をずっと行くと、大熊に入り、大熊の帰還困難区域手前で右折する二股の道があります=いわき浪江線・県道35号線=、ここを南下すると、今回、一時帰宅がお盆期間だけ認められた大川原地区となります。

これは、県道35号沿いで撮った写真です。
イメージ 1

大熊の大山祇神社参拝は断念

ほんとは、大山祇神社にも行きたかったのですが、走っているうちに、道が細く暗くなってきたので、自信がなくてUターンしました。だいたい、わからなかったときは人に聞く人間なんですが・・・・人は見当たらないし・・・・

ツイッター仲間のKさんが過去に行かれたのが、こちら。

この道の先のダム湖に落ちたライダーがいて、通行止めになったという話を聞いたので、・・・怖くなったというのがホンネです。

バリケードの圧力


震災後、大熊を走ったのは初めてです。
双葉と大熊は、同じ福島第一原発立地自治体なのに、どうして双葉だけバスが出て埼玉県に避難したのか、いまでも不思議だと思っています。大熊町にはなんで、出なかったのかな?と。不公平じゃないのかな?と。
でも、結果的に、それがどうだったかは、わかりませんけど・・。

大熊町の家々、また枝道に入るところにはどこも厳重なバリケードがありました。

それよりも、一番焦ったのは、288から右に折れるところに、検問の人たちがたくさんいて、「ここから帰れ」って言われるんじゃないか、と思った時。もうこのくねくねを戻るのイヤだ〜と思いました。
「何処の人?」「何処に行くの」と、わらわらと集まってきた10人ぐらいの人に聞かれて、不法侵入者の気持ちでした。県外ナンバーだし。なにをわざわざ?という圧を感じました。
しかも、前日、長男が車Backしててぶっつけて、べこってへこんでいるし。後ろの席には子供もいるし。

そう思うと、浪江の6号海側の検問がなくなったのは、私と三男にとって、心穏やかなることでした。


楢葉・天神岬からの海

いつも浜通り方面ドライブでは、行き当たりバッタリで食べるところに入るのですが、今回は、事前に情報を集めて、楢葉の、天神岬スポーツ公園でランチを食べることに決めました。郡山から288で行くとなると、かなり遠いだろうから・・・・と、朝7時に出発!!

三春あたりでいつのまにか工業団地のほうに迷いこんで(太い道)、そこからなんとか復旧して、船引とか都路過ぎて、大熊抜けて、富岡抜けて、こんどはそこから6号に出るのに苦労。竜田駅という表示に向かって行ったら細い道に(@_@)
まったくわからなくなったけれど、どうも上の方走っている大きそうな道があったので、あれが6号ではないかと、進んでいるうちに、やっと出ることができました。

ナビがぶっ壊れていて、「300メートル右方向です」とありもしない情報を延々と流しまくりそれの止め方もわからないという機械音痴の私と、方向感覚のない三男の組み合わせなのでドライブは超絶望的です。Uターンしてからも「ここ来たっけ?」「多分来た」というナントモな感じ・・・。

で、6号に出てからも、南下しすぎてなぜかJビレッジを越えてしまい。。。。そしてまた北上し右方向の看板を探し、なんとか行くことができました。ここでまだ10時過ぎぐらいだったか?
それで、ぼーっと歩いたり、海を見たり、ゆっくりしていました。

海、きれいです。北東のほう。鉄塔は、第二原発かな?
イメージ 1

イメージ 2イメージ 3
南東のほうは、広野火発でしょうか。     左の写真が震災前(看板)










津波がきたところ(看板)。








現在。
イメージ 4


11時半からランチバイキングへ(贅沢)。

そしたら、森のほうでぼやがあって。宿の人やレストランの人たちが消火器持って、走って行っていました、大事には至らなかったようです。

洋上では大規模なウインドファームの実験をしているそうです。ここからは見えないけれど。





阿武隈山系の道をゆく

イメージ 1288は、西から東に走ったことは多いのですが、東から西に走ったことはあまりないような・・・。

独身時代は、仕事で県内各地出張していたので、車でいろいろ走ってはいたし、当時三春には大好きな先輩もおられたので、行った記憶もありますが、そのときを思い返しても、「なんかすごく賑わってるぜ三春!」っていう感じがしました。






田村警察署も立派だった。
でも、このあと、イメージ 2
道に迷いましたが・・・・

















それから、船引ってのも、田村市に合併したんだっけ?などと、むかしの市町村(合併前)しか知らない私にとって、なかなかに、難しいかんじ。田村市の今の中心部は船引でしたっけ?

船引っていうと、私はどうしても、舞ちゃん神隠し事件を思い出す・・・・。これには、ものすごい濃い容疑者として上がっていた親類の?男性がいたんだけど、直で彼に取材した記者と私はしゃべったことがあるのだが、「絶対あいつはやってない」とのことでした。

イメージ 3


それから都路。都路は私も仕事で滞在したことがあって、懐かしい場所です。

去年、いわき方面から来たときに、人の生活する息づかいみたいなものをすごく感じて、よかったな〜〜〜って思いました。

それで、都路を走っていて思ったのが、道ばたにこういう花々がたくさん植わってることなんです。

今年も、変わらず美しい花々が咲き乱れていました。
人々が美しく暮らしたいな〜と、いう気持ちが、目で見て伝わってきます。
そして、それから、大熊方面に入ります。




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