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U子という知人がいる。 友人ではないし、本音をいえば、知人でもありたくはない。 ただの中学校時代の同級生、元ヤンである。 俺の人生にコイツが交わる事はないだろう、と思っていたら、偶然にも息子と、U子の娘 が同じクラスであったのだ。 息子の運動会の日、隣で爆睡している女がいた。 金髪でいかにも近寄りがたい。 昼飯時に子供達がやってくると、そいつは起き出して、俺の顔を見て言った。 『あんた、iizukaだろう』 その時にはU子であることに気付いていたのだが、あえて知らないふりをした。 「どちらさまでした?」 『同じ中学で私のことを知らないヤツがいるわけないだろう! あんた顔と頭と運動神経だけは良かったから覚えているよ』 他に何が不足しているのかは分からなかったが、もう逃げられないのは確かだ。 あぁ、カミさんと息子たちが少しずつ遠ざかっていく・・・・ 『昨日4時まで飲んでいたから眠いんだよ』 「子供置いて??」 『私もそんな非常識じゃねぇよ、J(ヤンキーの娘丸出しの名前)も一緒に連れて行ったよ』 俺が一生懸命ABCを暗記している時にABC全て体験していた女の常識は理解し難い。 弁当も寿司だったし・・・・ 『ちょうどいい機会だ、あんた大学出ているのか?』 「まぁ一応・・・」 『じゃぁ、私の携帯にあんたの番号、登録しろ』 登録しろって、俺がやるのか? 『大学出ているなら、登録の仕方くらいは分かるだろう、私は高校中退だから分からん!』 言っている意味が分からないし、大学では携帯の登録の仕方は教えてくれない。 コレがキッカケで、何回か電話がかかってくるようになったのであるが、それは別の機会に。 歌野晶午『絶望ノート』を読了。 歌野晶午は『葉桜〜』のような大傑作もあれば、『女王様と私』のような「世紀の大駄作」 もあるため、油断がならない。 主人公は、父親がジョン・レノン信者で、ジョンの息子、ショーンにならい、照音と名付け られた少年ボーイ。 父親は長髪・丸メガネ・ジョン・レノンのコスプレをし、母親が瑶子という名前だという理由 で結婚したようなエキセントリック中年。 その少年ボーイが「絶望ノート」と名付けたノートに自分がイジメに合っている、という手記 を書き、そこに「死ね」と書かれた同級生が死んでいく。 『デス・ノート』かよ!というツッコミは置いておくが、「絶望ノート」の手記と父親・母親・ 警察の視点が交互に描かれていく。 ここでの興味は、誰が同級生を殺しているのか、ということと、もう一点(ネタに触れるので 伏せるが)に絞られる。 前半こそ長々と書かれたイジメの手記に気分が悪くなるが、中盤以降は事件の展開が次々と反転 していき、かなり楽しめた。 ミステリのネタ的にはかなり早い段階から想像はつくものであるが、ミスディレクションの巧み さから、かなり騙される人が多いだろう。 しかし、この手の作品にしては、やや伏線が少なく、強引なネタでもあるため、評価は人によって 分かれるのではないか。 後味の悪さも歌野氏お得意のものでもあるし。 『葉桜』ほどの傑作ではないが、『女王様』ほどの駄作ではない、という非常に幅広く評価が 分かれる作品であろう。
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本書にも興味がなくはないのですが、「別の機会」のほうがもっと気になります。
2009/6/18(木) 午後 10:59
冴さん、U子ネタはいくらでもあるので、好評であればまた書きます^^;
2009/6/19(金) 午前 1:07
U子さんネタの方に食いついてしまいました(笑)これ、実話なんですか(笑)是非またお願いします。
本書はいつか読むつもりです^^;
2009/6/19(金) 午前 1:43
U子さんのエピソード面白そうではありませんか。
歌野さんの作品は最近見直しているんですよ(←なぜ上から目線?^^)これもいかにも歌野さんらしい感じがして、楽しみです。
2009/6/19(金) 午前 7:19
この話、笑えます。(^_^)v
続編希望します
2009/6/20(土) 午後 9:27 [ feeld ]
ユッキー、ある程度の脚色はしてありますが、おおむね実話です。なかなか好評なので、また書きますね^^
本書の感想も楽しみにしています。いつか、ですね^^;
2009/6/21(日) 午前 6:19
しろねこさん、まだまだありますよ^^
本書もまさに歌野ワールドの作品です。傑作、というわけではないのですが、なかなか楽しめると思いますよ。
2009/6/21(日) 午前 6:21
また来やがったな、モーホー君。
見るんじゃねぇよ。
2009/6/21(日) 午前 6:23
これはまだ読んでないですが、期待できそうですね!
歌野作品はほんと、評価が分かれますよね^^;。実は私『女王様と私』もそんなに嫌いじゃなかったりします。世紀の大駄作だと思うのはむしろ『世界の〜』のほうだったり…^^;。
U子さんのお話の続編にも期待してま〜す^^。
2009/6/28(日) 午前 9:33
Cuttyさん、大傑作というわけではないですが^^
『女王様〜』は僕的にあのひっくり返し方は反則、いやミステリ的に見ると、あれはは犯罪だ、と思っているので^^;
U子伝説、続編書きましたので^^
2009/7/2(木) 午前 1:07