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毎日のように本屋に行っている。
コレは俺が生後6日目から欠かさず行っている行為であるがゆえ、生活の
一部といっていいだろう。
しかし、不思議な事に、何億万回通っても、いつまでたっても欲しい本が
なくならない。
今日は、論創社の『角田喜久雄探偵小説選』なんていうのが出ていたので、
買っておいた。
3150円、相変わらず高い。
しかも、論創社のこのシリーズは買ってはいるが、未だに読んだ本がない。
おそらく、このシリーズを買っている人の97%は、この俺と同じく、
読んでいない事は想像かつく、というものだ。
連城三紀彦 『造花の蜜』を読了。
本格ミステリ大賞の次点に輝き(?)しかも作者が連城氏ということで、
昔からの連城ファンとしては、期待するなという方がムリというもので、
しかも、期待に違わぬ傑作であった。
連城ミステリといえば、複雑に絡み合った謎や人間関係を見事に紡ぎ出し、
その謎の畳み込みにおいては、右に出る者はいない、というのが僕の評価
であるが、どうだろうか。
今作もその敏腕は健在であり、その豪腕で力任せに解決する島田荘司にも
引けを取らない冴えを見せる。
物語序盤から、誘拐に纏わる不可思議な現象が連発し、読者としては、
「一体どう収束させるのだろう」という不必要な心配すらするような展開
をキッチリ仕上げるのは最早名人芸。
強いてケチを付けるとすれば、前半部分にある、とある伏線と思われる部分
が拾われず、放置プレイとなっている点と、最後の事件が完結後のオマケの
ような感じがしてしまうことか。
しかし、このオマケの部分も、同じく幻影城出身の泡坂ミステリを彷彿
させるものであり、氏へのオマージュとして見るべきだろうか。
だが、この本の俺の最大の疑問は、帯の推薦は、乾くるみ氏だということだ。
連城氏は仮にも直木賞作家、ミステリ作家としても、格上だろうに。
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御無沙汰しております^^すごく凝った構成で面白かったのですが、ちょこちょこ消化不良な部分があったのが気になりました。複数の新聞で連載されたということもあるのかな、と思ったのですが。個人的にはラストのどんでん返し部分は蛇足に感じたのですが・・・あの部分は賛否両論ありそうですよね。
2009/9/29(火) 午前 1:31
この人の長編ミステリーは、凄そうな作品ばかりですよね。初期の「暗色コメディ」や「私という名の変奏曲」それに「褐色の祭り」や「牡牛の柔らかな肉」など気になる本ばかりです。もちろん、この「造花の蜜」もね。
2009/9/29(火) 午前 5:32
告白します。『三遊亭円朝探偵小説選』買ってみたのですがまだ読んでません^^;
2009/9/29(火) 午後 9:09
べるさん、ご無沙汰です。連載小説の宿命か、伏線や広げるべき所がそのままになってしまっているという難点はありますね。ラストの部分は、なくても成立しているので、個人的にはアリかな、と思っています。
2009/9/30(水) 午前 9:46
beckさん、連城氏は長編だけでなく、短編の名手でもあります。初期のトリッキーな短編集「変調二人羽織」「夜よ鼠たちのために」などもいいですよ。長編では「どこまでも殺されて」「黄昏のベルリン」などもオススメです。
2009/9/30(水) 午前 9:49
冴さん、同じく読んでません^^ あれはコレクターズアイテムだと思っています。買ったことに意義があるのです。
2009/9/30(水) 午前 9:50
こんばんはiizukaさん。ご無沙汰しています。わりと楽しかった作品でした。新機軸の誘拐ものなのでたいへん驚かされました。少し風呂敷を広げすぎた所もあるのですが、まああまり気になりませんね(笑)。乾くるみさんの帯というが流行廃りを表しているようで少し寂しいです。にしても皆さん「円朝〜」買ったんですか!!(驚き)
2009/10/1(木) 午前 1:37
もねさん、お久しぶりです。かなりイケてましたね^^ それぞれの謎が明らかになるにつれて、少しずつ読者の予想を上回る、サービス精神テンコ盛りの秀作だと思います。乾氏がどうこう、というわけではないのですが、コレも時代ですかね。論創社のあのシリーズは見つけたら買っている、というだけです^^;
2009/10/3(土) 午前 1:06
「俺の最大の疑問は、帯の推薦は、乾くるみ氏だということだ」には笑いました。確かにそうですよ。この作品は今度読んでみようと思います。
2009/11/9(月) 午後 10:48 [ bat**yu2*01 ]
bataiyuさん、作家としての格は連城氏のほうがはるかに上だと思いますよね。連城氏の作品はどれを読んでも面白いですが、コレもオススメです。
2009/11/10(火) 午前 0:41
本書は未読ですが、連城さんは大好きです!「夜よ鼠たちのために」が一番好きかな〜。この人のは私、恋愛要素が低いほど好きかもしれません(邪道?!(笑))
しかも、記事にちょっと本の値段のお話が出てるので告白しますと、私は今まで連城氏の本に、一冊105円以上の金額を投じたことがありません。好きなのになあ。…でもほら、ほんとに好きな人とはお金がらみじゃなくタダで……(←話が違うって^^;)。
2009/11/10(火) 午後 10:04
Cuttyさん、周辺ブロガーの方々にはあまり人気がないのですが、僕は大好きなんです。特に初期短編は「夜よ〜」も含めてお気に入りです。恋愛要素は僕には必要がないので、その辺は同感ですが、その恋愛モノも含め、上質なミステリであると思っています。
好きならお金は出さないと^^ 金の力を使ってでも、モノにしなければね。
2009/11/13(金) 午前 0:46