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「師匠、お呼びですか?」
『おう、カズ、よく来た。まぁ座れ』
「カズってダレですか。僕の名前は・・」
『まぁそんなことどうでも良い。この話には全く関係ないことだからな』
「そんなことって・・・。まぁいいですけど。で、何の用です?」
『ちょっと、探偵小説のストーリーが浮かんだので、聞いてもらおうと思ってな。その名も『古本屋探偵の事件簿』というのじゃ』
「師匠、ドッカで聞いた事あるタイトルですけど」
『チョット違うじゃろう。『古本屋』じゃ』
「まぁいいでしょう。で、どんな話なんです」
『ある老舗の古本屋の跡取息子がおるんじゃがな。学校もろくに行っておらんから、計算もできず、釣銭をいつも間違えるもんだから、親父が高校に行かせるんじゃ。高校を卒業できたら、古本屋の跡取として認めてやる、と』
「師匠、ドッカで聞いたことのある話なんですけど。ヤクザが古本屋に変わっただけじゃいですか。ソレってパ・・・」
『パクり言うな!自己流アレンジと言え!』
「まだ言ってませんけど」
『話は最期まで聞くもんじゃ。高校に行った息子は、友情や初恋、勉強などを学んでいくんじゃ』
「ますますパク・・・」
『話は最後まで聞け!コレからがオリジナルなんじゃ。その古本屋に跡取息子が不在なのをいいことに、商売敵が近くに出店してくるんじゃ』
「やっぱりパクりだったんですね。新しい古本屋ですか?」
『いや、ブ○ク・オ○じゃ』
「古本屋と違うんですか?ソレよりも、何で伏字なんですか?」
『まぁ一応な。怒った息子は、そのブッ○・○フに殴り込みをかけるんじゃ』
「伏字の意味無いですけど」
『一々チャチャを入れるんじゃない。ところが、息子は店員の『いらっしゃいませ〜、こんにちは〜』という声が五月蝿くて、戦意をなくしてしまうんじゃ』
「変な漢字使いますね」
『横溝正史っぽいじゃろ』
「よく分かりませんが、それより師匠、オチも殺人もないですけど」
『話はこれからじゃ。それで、息子は清水国明を殺害することを決意するんじゃ』
「・・・・清水国明を殺しても、ブック・オフはなくなりませんけど」
『何で、今までワシが伏字にしてきた努力を無駄にするんじゃ!もうお前なんぞに話してやらん!』
「すいません、すいません、師匠。で、どうなるんです?」
『そこでお前の出番なんじゃ』
「は??」
『清水国明を殺害する方法とトリックを考えてくれんか』
「師匠・・・・、ソレがオチですか・・・・・・・・」
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