|
埼玉県北本市立中学校いじめ自殺裁判の東京地方裁判所民事第31部判決(舘内比佐志裁判長、杉本宏之裁判官、後藤隆大裁判官)に対して批判が高まっている。同級生から「きもい」と悪口を言われ、下駄箱から靴を落とされ、「便器に顔をつけろ」と言われるなどの事実を認定しながら、「一方的、継続的ではなく、自殺の原因になるようないじめがあったとは認められない」として自殺生徒遺族の訴えを退けたためである。
北本市立中学校いじめ自殺裁判は2005年10月に自殺した埼玉県北本市立中1年の中井佑美さん(当時12歳)の両親が「いじめの防止義務を怠った」などとして、市と国に計7600万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した訴訟である。成果主義の導入や不登校政策など文科省の施策がいじめ自殺や隠ぺいを助長したとして国の責任も追及した。文科省の施策をいじめ自殺裁判の訴えの対象にした初めてのケースである。
訴状によると、佑美さんは小学生の頃から、いじめ被害を受けていた。小学校6年生の時に「キモイ」「うざい」「死ね」などと悪口を言われたため、母親は担任教師に注意をするよう要請した。担任は佑美さんと同級生2名を交えた話し合いの場を設けた。しかし、その後、佑美さんは同級生2名らにトイレへ連れ込まれ、「便器に顔を突っ込め」と言われるなど、いじめは深刻化した。 中学校へ進学すると、さらに深刻化し、悪口や無視、靴を隠されるなどのいじめを受けた。文具を盗まれ、ジャンパーを鳥小屋に投げ入れられ、社会科見学では荷物を持たされるなどのいじめも受けた。 そして2005年10月11日午前8時20分頃、佑美さんは8階立てマンションの屋上から飛び降りて亡くなった。佑美さんの自殺後に仏前で謝罪をする生徒がいる一方で、「いなくなってせいせいした」と話す生徒もいた。佑美さんの机は「see you, the end」と落書きされた。また、佑美さんのいたクラスは、自殺後もほかの生徒の机がグチャグチャされることもあった。 佑美さんの遺書には「生きるのに疲れました。本当にごめんなさい。死んだのはクラスの一部に、勉強に、テストのせいかも。楽しいこともあるけどつらい。いやな事は何億倍もあるから」と書かれていた。「クラスの一部」との表現から一部の同級生のいじめが自殺の原因であると容易に推察できる。 それでも判決は「遺書の内容から自殺を決意した原因を特定するのは困難」とした。母親の節子さんは判決後に「優しい子で、遺書で誰に何をされたとは書けない。機械的な判決だ」と涙ながらに話していた(「中1いじめ自殺「認定できない」 両親の請求棄却、東京地裁」産経ニュース2012年7月9日)。 判決に対して原告代理人の児玉勇二弁護士は「不当判決」と怒りを顕わにする。父親の紳二氏は「この判決で、いじめられている子どもたちがやっぱり何をしてもだめだと絶望して、自殺に走らないでほしい気持ちでいっぱい」と語る(「女子中学生自殺「いじめ認められず」」TBS JNN News 2012年7月9日)。母親の節子さんは「他の(いじめ自殺)裁判の悪い判例にならなければいいが」と語った(「<埼玉いじめ自殺>遺族敗訴 国の責任認めず 東京地裁」毎日新聞2012年7月9日)。原告側は控訴を表明した。 裁判官が原告側の主張立証を真剣に読み、内容を理解しているのか疑問視されている。その推測を補強する事実が結審後の裁判官の交代である。裁判長が志田博文氏から舘内比佐志氏に交代した直後の判決言い渡しである。舘内比佐志裁判長は以下のような緊迫した証人尋問には立ち会っていない。 「証人尋問では、当時の担任や教育委員会関係者が法廷に立ち、弁護団からの質問には答えに窮し、苦しまぎれの嘘を繰り返し、矛盾を突かれその場でしばしば沈黙した。法廷でそれらを実際に見聞していれば、今回のような判決文はとうてい書けなかったはずだ。」(三上英次「北本中学校・いじめ自殺裁判 東京地裁判決出る!」JANJAN Blog 2012年 7月 12日) 大津市立皇子山中学校いじめ自殺事件が大きな社会問題になっている中で市民感覚から乖離した判決である。判決に対して多数の批判が表明されたことも当然の成り行きである。 デヴィ夫人は「非常に残念なことに 昨日 東京地裁( 舘内比佐志 裁判長 )は 「いじめ」 を認定せず 遺族の請求を 棄却しました」とブログに書いた。その上で「一体 どの程度の 「いじめ」 であれば 自殺との因果関係を 認めてくれるのでしょうか。」と嘆息する。 作家兼陽明学研究家の林田明大氏は「この判決も、事件の中身をよく精査するなら、誰が見ても、不当としか言いようがないものなのだ。公平であるはずの裁判も、ねじれているとしか思えない。」と指摘する。 ブログ「空は晴れても」は記事「舘内比佐志裁判長は「自殺の原因がいじめと認定できない」ってさ」で「判事の判断能力はいつも遅れている。下情に通じていないのさ。市井と無縁なところで生きているから。これじゃ〜原告の哀しみは共有できはしないさ。いい気なもんだ。」と指摘する。 埼玉県北本市 中1女子いじめ自殺訴訟判決
いじめ自殺裁判のジオログ
http://space.geocities.yahoo.co.jp/gl/ijime_saiban
北本中学校・いじめ自殺裁判 東京地裁判決出る! http://www.janjanblog.com/archives/76324 デヴィ夫人オフィシャルブログ「デヴィの独り言 独断と偏見」 http://ameblo.jp/dewisukarno/day-20120710.html 林田明大の「夢酔独言」:●7年前にいじめ自殺した中井佑美さん(当時12歳)の今日の裁判には、腐った大人のにおいがする http://blog.livedoor.jp/akio_hayashida/archives/1487415.html 空は晴れても http://iza-yoshikono.iza.ne.jp/blog/entry/2751203/ 冷たい司法 - MASQUERADE(マスカレード) http://blog.goo.ne.jp/tama-4649/e/f177415a3e1e39a73988aa581b9042d7 |
全体表示
[ リスト ]








この記事をトラックバックさせて頂きます(感謝感謝)
2012/7/18(水) 午後 11:57 [ - ]
はじめまして。訪問TBありがとうございます。いつまでこのような理不尽な裁判が続くのでしょうか。やはり、小沢一郎元民主党代表の裁判でわかるように検察・司法の出鱈目・法治国家が崩壊して、裏金等の事実も明らかになっているように、国家権力がすでにゴロツキ・やくざ・暴力犯罪集団になっていることがそれを証明しています。
2012/7/22(日) 午前 4:23
はじめまして。TBありがとうございます。
テレビでご両親の姿を見た時、どれほど無念だろうと、怒りで震えました。
うちの子もイジメご原因で心身症になり不登校になりましたが、イジメの事実を思い出すだけで頭をかきむしり、耳を塞いで悶絶し、話すことすらできません。
言葉にできないから、イジメがなかったことにはなりません。
結果がすべてを物語っています。遺族の無念が晴らされることを、陰ながら応援させて下さい。
2012/7/23(月) 午前 10:33 [ ladywwhite ]