|
昨夜友人と談笑していた時に出てきた諺「時は金なり」。 この解釈で、時々我々は考えが真っ二つに割れる事があります。 例えば遊びに出かける時のこと。高速に乗れば1時間、一般道路では2時間以上かかる場合どうするか? 彼は「時間=金」と考え、お金を払ってでも高速に乗り、目的地に早く着いて楽しもうとします。 一方、私は「時間は金と同等に大事なもの」であり、「時間=金」ではないと考えています。したがって一般道路を楽しみながら走ります。 そこで色々と調べてみたところ、面白いことが分かってきました。なんと、その解釈が同じように分かれていたのです。 そもそもこの諺・格言は、アメリカの政治家・科学者である「ベンジャミン・フランクリン」の言った、「Time is money」を訳したものです。 これは、直訳すれば「時間はお金」「時は金なり」となるのですが、そのニュアンスまでは伝わっていません。つまり、翻訳による弊害と言えるのです。 本来は「時間はお金のように貴重なものであるから無駄に費やしてはいけない」と、時間の尊さを教えた格言でした。しかし、いつの間にか「時間はお金を払ってでも手に入れるもの」という解釈もされるようになった、という事なのでしょう。 . もう少し掘り下げてみましょう。 ベンジャミン・フランクリンは、ストーブやロッキングチェアー、遠近両用眼鏡やグラスハーモニカなど、様々なものを発明した科学者でした。また、「特許」は取得せずに社会に還元したことで知られています。 「時は金なり」とはあくまでも「時間=お金」ではなく、「時間はお金と同じように限られた資源であるから管理が必要だ」ということ。 なるほど、フランクリンならそう言うでしょうね。「無駄な時間を過ごす暇があるのなら、社会に貢献しなさい」そう言いたかったのかも知れません。 しかし、投資家達の手に掛かればガラリと変わり、「特許を取って金になる」「無駄に過ごしたその時間が金を生んだはずだ」となるのでしょう。 何となく頷けなくもないですよね。 さて、高速道路の話に戻りましょう。 「時間を無駄に過ごすなかれ」 二人ともこの考えは一致しています。では何故行動が分かれてしまうのか? 論点はたった一つ。何を「無駄な時間・有効な時間」と考えるか。ここに全てが集約されるのです。 彼の家族(まだ子供が小さかった時のこと)の場合、目的地に着くまでの間、どうやら車の中で子供が眠る、或いは退屈な時間を過ごしていたようです。 であれば、せっかくの家族旅行なのですから「少しでも長く」楽しみたい。そのためには「一刻も早く目的地に着きたい」と考え、高速料金を「投資」と考えます。 つまり、往復の時間は「無駄な時間」であり、着いてからが「有効な時間」なのです。 ウチの場合は違いました。 目的地も大事ですが、車に乗って移動する往復の時間も旅行の一つ。車の中でお菓子を食べながら楽しいピクニック気分。つまり「有効な時間」なのです。 ということは、例え往復で4時間長くかかったとしても「有効」なのですから、高速に数千円かける必要など全く無い。逆に「使わなくても良いお金」を使ってしまった、「時間に匹敵する『お金』を無駄に使った」となり、マイナスとなってしまうのです。 面白いですね。 昨夜の話にもう一つ出てきたものがあります。 「自宅の車のタイヤ交換を業者に頼むと、お金はかかるが時間を節約できる」。これを『時は金なり』と考えるか? 私の解釈は半分「NO」。 まず何の時間を節約できたのか? そこが問題です。 例えば「タイヤ交換せずにセールスに廻っていれば、もっと仕事を受注出来た」。この場合は「時は金なり」と言えなくもない。 しかし、自宅の車の場合はどうでしょう。節約した時間は「お金を生むはずだった」時間なのでしょうか? もう少し分かりやすくしてみましょう。 「1万円(或いは匹敵する価値)生み出す時間を作る為に5千円払う」 これはふさわしい対価、有効な時間とお金のバランスです。 「5千円(或いは匹敵する価値)生み出す時間を作る為に5千円払う」 プラスにはなりませんが、よくあることです。 「何も生まない時間を作るために5千円払う」 これは明らかなマイナス。おかしいですよね。 であれば、自分でタイヤを交換すれば、まずその分の出費を無くせる上に「時間」も「無駄」から「有効」に変えることが出来ます。 「時は金なり」はつまり「金は時なり」でもあるのですから。 では次にもう半分の解釈「YES」の部分です。 「タイヤ交換に時間を割かれると、有効な時間を過ごせなくなる」 この場合はバランスがとれているので「時は金なり」も当てはまるでしょう。 勉強や研究、あるいは趣味でも構いません。「お金を払ってでも時間が欲しい。だから、タイヤ交換の時間を買うのだ」何の矛盾も生じません。 とは言え、「ゲームに忙しい」「マンガを読むのに忙しい」。こういうのは勿論『論外』ですが。 「時は金なり」 過ぎた去った時間は戻って来ません。人生は期限付き。だから無駄に費やしてはいけないのです。 潰す時間があるのなら、有効に使わなければいけませんね。 (注意)ここに登場する友人は実在の人物ですが、話の内容等はフィクションを交えております。
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用




