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「課長が君の事を『あいつは仕事が出来る男だ』と言っていたよ」
「○○さんがあなたの事を『優しくて思いやりのある人だ』と言っていたよ」
もし、あなたが職場や学校でこのように言われたらどう感じますか? とても嬉しいはずです。
その相手がそれほど親しい人物ではなかったり、それどころか少し苦手意識を持った相手だとしたらなおさらで、一気に好感を持ってしまうことでしょう。
これは「ウィンザー効果」と呼ばれるもので、ミステリー小説「伯爵夫人はスパイ」の中でウィンザー公爵夫人が「第三者の褒め言葉がどんなときにも一番効果があるのよ、忘れないでね」と言ったのがその由来だとか。
直接ではなく、人づてに褒められる事で好感が倍増する心理を言います。
例えば、普段は厳しく接してくる人から突然そんなことを言われたら、「御機嫌取りか?」「何か魂胆があるのではないか」と勘繰ってしまいかねませんが、自分には言わないとなると、「思わず本音を漏らしたのではないか」「実はそれが本心なのではないか」と勝手に解釈してしまっても不思議ではありません。
また、さらに人は初めから高評価が続くよりも、途中から評価が好転した時の方が、喜びを大きく感じる心理もあります。
この2つを最大限に利用すると、人から好感を持たれるに違いありませんし、自分自身も人を褒める事で優しくなることが出来ます。
もし、相手が配偶者や聞き分けの無い子供であったならなおさらで、意地でも直接褒める事など出来ません。しかし、そんな難しい事も、兄弟などを使って間接的に褒めるのであれば楽なはず。
相手の反応など関係なく、ただ褒めてその場から立ち去れば良いのですし、後に「聞いたけど褒めてくれたんだって?」と茶化されても、「知らないねえ」と知らんぷりしようが「ふーん」と言いながらもニコニコしている事でしょう。
「ウィンザー効果」。あなたも利用してみてはいかがですか。
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心理
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まず、共通するポイントは三つ。 「じらし」「群集心理」「挙手と発声」 これらによって、まんまと相手の作戦に乗せられてしまいます。 別にあなたが浅はかなのではありません。その手口が、心理学的に「誰でも陥る」計算がなされているだけなのです。 では一つ一つ見て行きましょう。 人は焦らされるとどうなるでしょう。 段々せっかちになり、気が短くなり、結論を急ぎたくなり、冷静な心を失います。 これが、これから始まる作戦に大いに役立つのです。 ヒトラーは予定時刻を過ぎてもなかなか壇上に現れず、人々に「今か今か」と期待を膨らませて焦らしました。 密室商法はどうか。 事前に「パンやラーメン、調理器具を無料でお配りします」と宣伝しておき、いざ会場に行ってもなかなか配らない。 『乗せるだけで食品を腐りにくくするシート』や『切り口が滑らかに開けられる缶切り』など、あると便利な物を巧みな話術で説明しながら配ります。 待てば待つほど「ここまでせっかく待ったのだから」「もうそろそろだろう」という心理が働きます。 しかし、冷静に見れば『100円ショップ』でも買えそうな物ばかり。パンやラーメンまで行ったとしても、10点もらっても1000円、業者仕入れで考えれば、せいぜい300〜500円にしかならないでしょう。 それでも馬鹿馬鹿しく思わないのは、心理を操られているから。巧みな話術と心理作戦。 相手の方が何枚も上手(うわて)なのです。 この「焦らし」が見られたら、即座に『他の目的が隠れている』と考えるべきです。 街頭や店内の『無料サンプルプレゼント』などもそうですね。 サンプルだけもらうつもりが、「その前に」と他の商品の話を聞かされて、「今回だけ限定で○割引」を激安と思いこまされてしまう。 普段は100均しか使わない人間に、1500〜2000円、或いはもっと高価な商品をセットで買わせてしまう、昔ながらのテクニックです。 ヒトラーの親衛隊が歩を詰めて密集状態にするのと同じように、密室商法も「前へ前へ」と促しながら、すし詰め状態にします。 「よく見えるように」と言いますが大ウソ。全ては『群集心理』を起こすための作戦。 冷静な人間はどんどん退室させられますが、座っている人は気付きません。 後がギュウギュウだと、いくら人数が少なくても沢山いるように錯覚してしまうのです。 さて、再び先ほどの「無料サンプルプレゼント」の会場です。 さあいよいよ争奪戦の開始。 敢えて綺麗に陳列せず、ワゴンに積んで取り合いをさせます。 「限定5分間の早い者勝ち」 もたもたしていると他人に取られてしまう、という心理からどんどん商品が無くなって行く。 それを見て「安いからみんな奪い合っているんだ」と錯覚をする。 「もう無いの?」「はい、今追加します」 何故、最初から沢山陳列しないのでしょう。 何故、時間をかけて沢山の客に売ろうとせず、短時間で数回に分けるのでしょう。 これらを考えると、自ずと見えて来ますよね? 親衛隊が挙手しながら「ヒトラー」。これにつられて群衆も同じ動作を始めます。 密室商法の場合は、「欲しい人」に対して「はい!」と大きな声と挙手で応じさせますが、まさかスタッフが「ハイ!」とやるわけには行きません。 そこで一人「ノリの良い人」を見つけて先導役に仕立てます。 「欲しい人」 「はい!はい!はい!はい!」 「一番元気が良かったあなたにあげましょう。残り○個ですよ! 他に欲しい人・・・」 これでどんどん煽られて行きます。 元気の良い人の手元には、無料でもらった物が山のように増えて袋がパンパン。競争心も膨らむばかりです。 こうしていつの間にか会場は昂揚した異常な雰囲気と化し、タダでたくさんもらった引け目もあって、引くに引けない状況が作られました。 こうなればもう手のひらに乗せられたようなもの。 「親孝行は大事ですよね?」 「そうだ! そうだ!」 「一日200円。コーヒー代より安い値段で、お爺ちゃんお婆ちゃんを幸せに出来るなんて安いでしょ?」 「安〜い! 安〜い!」 何故、DIYなら数千円の「健康マット」に数十万も払ってしまうのでしょう。 それは、普段100均しか使わない人が数千円の化粧品を買うのと同じ。心理を巧みに操られてしまったに他なりません。 浮かれすぎた。調子に乗りすぎた。いや、乗せられてしまった・・・。 向こうはプロ。その上、無料サンプルと違って密室という空間。スタッフに周りを取り囲まれている。 「自分は騙されないぞ」なんて、素人が敵うはずなどないのです。 マジックを考えてみてください。 タネがあると知っていても、あなたは見事に騙さているでしょ? 「タダより高いものは無い」 昔の人は的確な言葉を残したものです・・・。 ※古い記事でも毎日チェックしておりますので、コメントしていただけると嬉しいです。
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時は夕刻、黄昏時・・・。 この時間帯は、睡眠に向かって体が活動から休息に切り替わろうとする時で、仕事や家事の疲れがどっと出始め、思考力・判断力が薄れてくる頃です。 一日を通しての体調(ボディ・タイム)が一番悪く、人間が暗示にかかりやすい事が良く知られ、ヒトラーも良く研究していたと言われます。 皆さんは疲れるとどうなりますか? 反論するのも批判するのも面倒になり、避けたくなるでしょう。 「もう何でもいいや」「面倒な話はやめてくれ」 と、ついつい相手に判断を委ねてしまいたくなるので、不動産などの詐欺まがいは、疲れている「夕刻」や、早く終わらせてしまいたい「夜遅く」を敢えて狙って来るのです。 それでは、いよいよヒトラーの演説ですが、この手法はありとあらゆる所に応用されています。 試しに、「アイドルのコンサート」でもだぶらせて読んでみてください。 きっと色々と実感出来るでしょう。 ヒトラーは予定時刻を過ぎてもなかなか現れません。人々は「今か今か」と期待が膨らみ、段々と焦れてきます。 そして、人々が待ちかねた頃を見計らって「ドーン! ドーン!」と太鼓が打ちならされ、スポットライトを浴びながら颯爽と登場。絶妙のタイミングです。 群衆を取り囲む親衛隊が、演説に合わせて手を高く挙げ「ハイル・ヒットラー!」。 それにつられて群衆も同じ動作をしながら叫んでいる内に、演説よりもその雰囲気に飲まれ始めます。 気が付けば、いつの間にか親衛隊に歩を詰められて密集状態。 すると人々に群衆心理が働き、匿名性が増してますますエキサイト。もはや正常な心理状態ではありません。 匿名性の異常なエキサイトは「ネット炎上」でよく御存知でしょう。無責任で過激になるのが特徴です。 また、動作を交えて大きな声を出すと、自分自身で盛り上って段々乗ってきます。 スポーツを観に行き、テレビ観戦では考えられない声援やアクションをしてしまうのも、周りと同調する快感が得られるからなのです。 さあ、こんな時に「単純な言葉」を投げかけられると、人はコロリと暗示にかかってしまいます。 語り始めは穏やかに、そして徐々に身振り手振りを交えながら語りを熱くさせて行く。言葉は短く単純に・・・。 この演説、どこかで見たことありませんか? そうです。「郵政解散」の小泉元総理、そして現総理がその椅子を決定づけた有名な「どじょう演説」です。 「郵政解散」の時など、国民は郵政民営化などにはさほど興味が無かったにも関わらず、その暗示力によるムードで自民党に歴史的勝利をもたらしました。 これだけでも、いかにこの演説が人を熱狂させたかが分かるでしょう。 こうなるともう演者の独壇場です。熱狂した人々は手を高く挙げ「ハイル・ヒトラー」の大合唱。 何なのでしょうね、この熱狂的な一体感は! ただ手にペンライトを持っていないだけで、まるでアイドルのコンサートそのものではありませんか。 総立ちで、歌に合わせて身振りも交えて「合いの手」の大合唱。 興奮して感極まった観客の中には、ちょっとステージ上で声を詰まらせた姿を見ただけで、泣き叫ぶ人まで出てきます。 そう・・・、こうして暗示はかけられて行くのです。 次回はこの演説手法から「密室商法」を紐解いて参りましょう。 「ヒトラーの演説と密室商法−1」 http://blogs.yahoo.co.jp/ikechannohajoushiki/37921352.html 「ヒトラーの演説と密室商法−3」 http://blogs.yahoo.co.jp/ikechannohajoushiki/38315423.html ※古い記事でも毎日チェックしておりますので、コメントしていただけると嬉しいです。
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昨年「オレオレ詐欺」の被害が過去最悪だったそうです。 何年も前から繰り返される手法なのですが、分かっているつもりの人間が、何故いとも簡単に騙されてしまうのでしょう。 それは、その手口が心理学的に「誰でも陥る」計算がなされているからです。 今回紹介する「密室(催眠)商法」も、あのヒトラーが使った洗脳術と全く同じ。 では、まず「密室(催眠)商法」の手口から考えてみましょう。 「パンやラーメン、調理器具を無料でお配りします」 こう聞いた「『タダ』大好き人間」が近所の家に集められ、最後に高級な布団や健康器具を買わされる商法。これが「催眠商法」「密室商法」と呼ばれるものです。 まず、最初にチケット(案内状・招待状)が配られます。 「宣伝につき、パンやラーメンなどを無料でお配りします。是非お越し下さい」 「無料」が大好きな主婦から年寄りまで、こぞって近所の会場に押し掛けます。 すると、前の方にギューギュー詰めに座らされ、進行役の男が無料の安いものを手に取り、 「ハイ欲しい人! 駄目駄目、もっと元気良く行きましょう。ハイ欲しい人!」。 「ハイハイハイ!」とみんな大声を出して、威勢良く手を上げる練習をさせられます。 これがキーポイント。 この昂揚した雰囲気の中で、自ら手を上げて「欲しい」という意思表示を繰り返しさせられると、最後にはこの流れで高額商品を掴まされます。 今まで散々タダで色々もらっているので、途中で引くにも引けません。 会場を見渡すと、冷静な人や批判的な人はすでに係員から退室を強要され、残っているのは調子に乗ってハイハイと手を上げてタダ商品を大量ゲットして来た人のみ。 「ハイ、この親孝行マットがあったらいいな、と思う人〜ッ!!!」 ここで思わず「ハイハイハイ!」。条件反射、もう完全に「パブロフの犬」状態。 「一日200円ですよ。コーヒー代より安い値段でお爺ちゃんお婆ちゃんが幸せになれるんです。どうです? 安いでしょ?」 「安〜い! 安〜い!」 さて、どうでしょうね。一日200円で月6000円。年間7万2千円。5年ローンで35万。 35万? そのマット、単純なウレタンです。三越で買ってもせいぜい4〜5万、DIYなら数千円です。 「なぁに。馬鹿な人間だけ引っかかるのさ」「自分は絶対に引っかからないね」と油断したら大間違い。 この陽動・洗脳・人心掌握術は、あのナチスドイツ、ゲシュタポ、「ハイル・ヒットラー」と全て同じなのです。 つまり、まともな人間なら陽動されるのが当たり前。 次回はそのヒトラーの手法を紐解いてみましょう。 「ヒトラーの演説と密室商法−2」 http://blogs.yahoo.co.jp/ikechannohajoushiki/38230843.html 「ヒトラーの演説と密室商法−3」 http://blogs.yahoo.co.jp/ikechannohajoushiki/38315423.html ※古い記事でも毎日チェックしておりますので、コメントしていただけると嬉しいです。
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いざという時、あがってしまって頭が真っ白。 困りますね。そうならないように何か準備は出来ないものでしょうか? 大分前に「あがる」について書きましたが、 今回はそのメカニズムと、具体的な対処法について書いてみたいと思います。 まず、「あがる」とはどういう事なのでしょう。 多くの場合、緊張して顔が赤くなり、頭の中が真っ白になります。 この時、人の体中では「心拍数」と共に「体温」「血圧」が上昇し、血液中では「ノルアドレナリン」が増えて交感神経を刺激、脳内の情報伝達を麻痺させて「思考停止状態」にしてしまいます。 一方、「あがらない人」の場合は、「セロトニン」の作用が強く現れます。ですから、ノルアドレナリンを増やさずセロトニンを活発に作用させれば「あがらずに済む」ということになりそうですね。 ここで面白いデーターがあるのですが、1996年にピーターレッツ博士が発表した研究によると、人種によって「あがる遺伝子」を持つ比率が違うのだそうで、その中でも日本人は比較的遺伝子的に「あがりやすい人種」であるのだそうです。 では、もう諦めるしか無いのでしょうか? 遺伝子操作でもしない限り解決法は無い? いえいえ、そんなことはありません。 全くあがらない様にすることは無理だとしても、自分でセロトニンをコントロールする事によって、ある程度「あがらない」様にする事は可能なのです。 「人は誰でもあがるもの」と考え、少しでも上がらないようにする方法を考えみましょう。 最大の訓練と言えば、やはり「慣れ」です。 お稽古ごとに付き物の「発表会」も、あれは「お披露目」のためではなく、舞台に慣れるための重要な訓練、つまり「あがる」ための練習。 しかし、「人前で話すとあがる」というような場合、なかなかその訓練にふさわしい場がありませんし、そもそも「苦手」なのですからそういう所には足が向かないのが現実。であれば、一人でコツコツと訓練するしか方法がありません。 まず出来ることは「呼吸法」、これをやってみましょう。 腹式呼吸で5〜6秒かけて息を吸い込み、10秒かけてゆっくり息を吐き出します。深呼吸を意識すると胸で呼吸してしまいますので注意してください。あくまでも「腹式呼吸」です。 「腹式呼吸」がよく解らない方は、ゆっくりと息を全部吐ききってから、身体の力を抜きます。すると自然にお腹が膨らんで肺に空気が戻るはずです。それがお腹に空気が入る感覚ですから、しっかりとイメージを覚えましょう。 また、散歩などである程度長い距離を歩いたりするのも有効な訓練です。 食事の時によく噛むのもセロトニン神経が刺激されますので試してみましょう。 まずは食事が大事です。 卵や牛乳、豚肉・鶏肉などの「たんぱく質」を多く取りましょう。これがセロトニンの原料となり、あがるのを防止してくれます。 ただし、食べるのは本番2時間以上前。体内に吸収してセロトニンとして働くまでに、2時間かかるためです。 さあ段々本番が近づいてきました。 本番まであと30分となったら体を温めましょう。 身体が温まると副交感神経が活発化し、交感神経の働きを抑制してくれます。温かいココアや牛乳を飲んだり、温かいタオルで首筋や顔を拭きましょう。 いよいよ出番となりました。 身体が強ばっているとあがる原因となりますので、手足をブラブラさせたり背伸びをするなどして筋肉の緊張をほぐします。 「リラックス」する感覚が分からない時には、一度「顔」「首」「口の周り」「首・肩」などに目一杯力を入れて力み、パッと力を抜いて緩めます。 これが「緊張」と「緩和」。自ずとリラックスする感覚が分かるでしょう。 もう一つ効果的な方法があります。 いくら訓練していても、あがる時はあがるもの。そんな時のために準備しておくのです。 「パターンAが崩れたらパターンB」 このように準備すれば、例え頭が真っ白になっても「想定通り」ですので、落ち着いて対処出来るのです。 舞台でのセリフ、音楽の演奏、講演会、披露宴の祝辞、スピーチなど、そのシチュエーションによって違いはあるものの、共通して言えることは一つ。 例えば「歌」や「踊り」の場合、途中で忘れてしまっても音楽はどんどん進みますので、冷静にそのポイントが来るまで待って立て直せば、終わりまでこぎ着けることが出来ます。 乾杯の音頭などは、最後の締めの部分さえしっかり覚えれば、途中が抜けてしまっても何の問題もありません。 講演会や祝辞などは原稿を準備していても全く問題が無いので、堂々と開いて読めば良いのです。 楽器の演奏はどうでしょう。 独奏の場合は最初から弾き直しても良いでしょうし、途中で「真っ白」になってしまったら、予め準備していた場所から弾けば良いのです。多少途中が抜けたからと言って問題はありません。 そもそもプロでも忘れることなど珍しくは無いのです。 中には演奏の途中から全く別の曲に変わってしまい、それが受けて毎年チケットが売れるようになった、などという話もあるくらいです。毎回そんな期待されるのも困ったものですが・・・。 「たとえプロでも忘れるものである」
「だから忘れた時にどうするか決めておく。プロもそうしている」 こう思うだけで、随分と気持ちの余裕が出来るものですよね。 |




