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ダビングというのは,録画,録音した音や映像を複製することですね.
「ダビング」という言葉は,double からきています.
double(ダブル)のルをるに変えて日本語化したの「ダブる」という言葉.
「ダブる」は日本語ですから,ダブらない,ダブります,ダブる,というふうに
語尾が変化(活用)します.「ダブ」が活用しない部分(語幹)です.
この「ダブる」の「ダブ」(doub)の部分に –ing をつけたのが
「ダビング」という言葉です.英文法と日本語文法の見事なチャンポンですね.
「ダビング」という言葉は,もともと,音を「ダブらせる」という意味で
使われた,映画制作の専門用語でした.
別々に録音した音楽,効果音,せりふの3つを
映像を見ながらダブらせて完成することをいいます.
音や映像を複製する「ダビング」は,これが誤用・転用されて広まったものです.
英語では dubbing とつづりますが,
一般には,copyということばが使われます.
ビデオのダビングは,デッキが2台ないとできませんでしたね.
私の家もビデをデッキは1つしかありませんでしたので,家では無理でした.
ハードディスク内蔵のDVDレコーダーが普及して,
録画内容のダビングはとても簡単になりました.
ところがね,デジタル放送には,コピープロテクトの信号がかけてあって,
現在,DVDへのダビングは,1回しかできません.
しかもデータは,copy ではなくmove(移動)してしまう,つまり
ハードディスクのもとのデータは消えてしまうのです
これでは,いかにも不便.何のために
ハードディスクとDVDドライブがついてるのかわからない.
でもやっと6月4日からダビング10が実施されます.
これは,今まで1回しかダビングできないようにかけられていた
コピープロテクトの信号を,10回ダビングできるように変更するものです.
実際には,放送内容をハードディスクに記録するのが1回目の copy と見なされるので
ふつうの意味のダビングは,9回しかできません.
著作権(copyright)保護の意図はわかりますが,ダビングができないというのは
ちょっと非現実的.ダビング10は現実的な妥協案と言えますね.
それに,これまで何となくグレーゾーンだった放送内容のダビングが
制限つきでもできるというふうになったのはよかったです.
これで安心して地デジチューナー内蔵のDVDレコーダーが買えそうです.
注)ダビングは,個人の楽しみのために限る,というのは変わりません.念のため..
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この記事について,読者のお1人ケースケさんからご指摘をいただき,
内容の修正をしました.ダビングということばは英語にもあって
dubbingとつづります.
一方で,「ダビング」が「ダブる」からきているという話は,
次の本の記述にもとづいています.
「...まず、それぞれの担当者が、音楽、効果音、セリフの
音テープを完成させる。最後に録音スタジオでフィルムを映写しながら、
三つの音を適当にミックスして、映画の音が完成する。
この作業を「ダビング」というが、音をダブらせることからつけた和製英語で、
日本のトーキ−の研究者、峰尾技師の“発明”である。最近ビデオやカセットテープを
コピーすることをダビングというのは、この和製英語をまちがって便っているのだ
が、世間に広まってしまったものに、いまさら目くじらを立てても始まるまい.」
『テレビ映像秘密の音づくり』木村哲人 著 p.38 “ ” 筆者
1992年 KKベストセラーズ 刊
もしこの記述が正しいとすると,日本人が double から作った「ダビング」が
dubbing として英語に入ったということになりますが,
その真偽はまだ確認できません.また,追加情報を書きます.
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確かにHDに録画したビデオをDVDに移すとHD内の録画は消えてしまいます。でも今のところ、10回ダビングするほどの気になる録画はありませんが。I've come home from trip to Akita prefecture
with my sister and niece. I've enjoyed last cherry blossom at
Kakunodate in Akita.
2008/4/26(土) 午後 2:37
和製英語が逆輸入されてたとしたらスゴイですね?でも和製英語でないのならば木村哲人さんとKKベストセラーズの将来はヤバイ ... ことはないか?(笑)
僕もそんなに詳しくは知りませんが、ギターで有名な Les Paul という人が(おそらく1950年代後半か1960年代の初めに)multitrack recorder を発明/開発してモノ、ステレオ(1トラック、2トラック)以上の数のトラックが同時に録音/プレーバックできる様になった頃から over dubbing という言葉は使われていたはずです。参考までに☆
2008/4/26(土) 午後 7:10
池村さん、こんばんは。
私もここしばらく「ダビング」という言葉を聞いてませんでした。
この記事を読んで、語源に「double」から来てるのを知りました。
傑作ポチします。
2008/4/26(土) 午後 10:10 [ - ]
はしめまして、
宜しければ、これからブログお友達になってくれませんか?
2008/4/26(土) 午後 10:14 [ ♪絢香♪ ]
ケースケさん
ていねいなコメントどうもありがとうございます.
逆輸入説を信じたいですが.. いずれにせよとても興味がありますので,真偽のほどを調べてみたいと思います.
私はまだ読んでませんが,この本は続編もでています.
2008/4/26(土) 午後 10:19
りえさん
なぜ10回か..はわかりません.きりのいい数字だから?
ちょっと回数が多いような気がしますが.
いずれにしても,デジタル情報は,コピーするのもプロテクトをかけるのも容易なわけですから,こういうオープンな決まりを作っていくのはいいですね.
2008/4/26(土) 午後 10:30
Ryokoさん
記録と再生が簡単になったので,次はコンテンツの充実ですね.
You enjoyed the cherry blossoms both at home and at Tohoku. It would be good to enjoy them in different parts of the countries.
2008/4/26(土) 午後 10:38
たっぴーさん
ポチありがとうございます.
double から来ていることは確かなのですが,
どうやってこのことばができたかがまだちょっと謎があります.
2008/4/26(土) 午後 10:47
逆輸入説信じたいですね。
いずれにせよ、こういう「地球のあちこちがつながっている話」は好きです。
2008/4/27(日) 午前 6:01 [ 忍者半蔵でござる ]
知らないうちに,同じことばでつながっているというのはいいですね.近いうちにこの続きをかけるといいなあと思います.
2008/4/27(日) 午後 11:47
先日は、私のブログに足跡を残して下さり
どうもありがとうございました。
宜しければ、また遊びに来て下さいね。
2008/4/29(火) 午後 9:08 [ 絢香 ]
http://www.merriam-webster.com/dictionary/dubbing
ここにあるとおり、新しく効果音をつけたり、録音しなおしたりすることをダビングというので日本語とは違います。
コピーという意味はありません。
2016/2/12(金) 午後 5:16 [ Iblis ]