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欽ちゃん球団解散に思うこと 2006年7月22日 お笑いタレントコント55号の萩本欽一氏が監督を務め、自ら率いる社会人野球クラブ・チーム「茨城ゴールデンゴールズ」解散問題に関して、各界より賛否両論色々な声、意見、そして、噂が流れている。衆知のように、欽ちゃんが急遽チームを解散する決意を表明した理由は、チーム・メンバーでありお笑いタレント極楽とんぼの山本圭一(38)ならびに他メンバー2人による未成年者に対する淫行行為容疑での事情聴取があったという事実へ対しての社会的責任を果たすためである。山本は、既に所属事務所である吉本興業も解雇され、芸能活動も今後一切自粛するという旨を発表した。当たり前のことである。 このような状況下、山本個人の問題であるにもかかわらず、球団まで解散して責任を取るということは行き過ぎではないか、という声が各方面から上がっている。特に、経済効果も含め球団の将来性に大きな期待をもっていた地元からは、関係のない選手や地元への影響が大きすぎる、という声が多々上がっている。また、山本個人の問題で、何故球団までが解散しなければならないのか、という声も多々上がっている。すでに、球団存続へ向けての署名運動なども始まっている。 その反面、欽ちゃんが、今回の山本の事件をキッカケに、球団解散を誰にも相談なく一存で決済したのには色々と複雑な理由があるのでは、などという噂も飛び交いだしている。そのような噂には、いくつかの種類がある。第一番目の噂は、山本はお笑いタレントとしても知名度があるので、山本のことばかりが取沙汰されているが、実は、山本には共犯者がおり、それが複数の球団メンバーであって、そのことを欽ちゃんは既に知らされているため、欽ちゃんは逸早く責任をとって球団解散に踏み切ったのでは、というものである。欽ちゃんといえば、日本の高度経済成長期に、坂本二郎と「コント55号」というお笑いコンビで日本中を笑いの渦へ巻き込んだカリスマ的存在である。芸能界の厳しさも、人気を確保するためには、お客様である視聴者への信頼度が一番大切である、ということも身に沁みて分かっているはずである。そして、今はお笑い界の神様的存在にまでなっている。その欽ちゃんが率いる球団のメンバーが、世間様を騒がせる不祥事を起こしたとなれば、欽ちゃんの立場からすると、迷うことなく「解散」という発想になっても不思議はない。そこには、色々な意味が含まれているに違いないが。 勿論、お客様であるファンや視聴者への謝罪という意味、そして、もう一つは、人気商売ということは、それほどまでに厳しいことであるという教訓を、山本にも球団メンバー全員にも身を持って学んで欲しい、という欽チャンの思いがあったのではないか。欽ちゃんという人は、人一倍弟子や知り合った人々には真心をもって接する人だと聞き及ぶ。今回の突然の球団解散という事態は、あまりにも突飛で、常軌を逸しているようにも思えるが、欽ちゃんの山本をはじめメンバーへの最大の愛情表現であるような気がしてならない。欽ちゃん自身は、世間から色々な批判も受ける覚悟をしてのことであるはずだ。何故なら、今回の事件が、日本社会の現状、非常に重要な問題である、と欽ちゃんは受け止めたからではないか。そして、欽ちゃんの意識の中では、欽ちゃんの最も大切なお客様は、未成年者である子供達であるという意識が強くあったに違いない。 昨今、子供達にまつわる色々な問題が取沙汰され、また現実問題として、連日悲惨な事件が続発している。メディアも含め、それらの事件を取り上げる度に、子供達のことや、教育の問題ばかりに矛先を変える。しかし、子供達というのは、元来無防備で思想的にも白紙に近い状態であるということは、古代からの当たり前である。そこに色や知恵をつけるのは大人の仕業である。にもかかわらず、大人達の是非を取沙汰するメディアは少ない。 よく見聞して頂きたい。教師が、女子生徒に対して淫行行為をしたとか、坊主が治療目的で女子生徒へ対して淫行行為をしたとか、婦人科の医師が治療名目で女性患者に淫行行為をしたなどという、頻発している淫行案件というのは、全て大人達が加害者である。日々電車の中で繰り返される痴漢行為にしても、皆大人達の犯罪である。怖くて、娘を持った世間の親は、可愛い娘達を電車にも乗せたくないし、外にも出したくなくなってしまうほど、日本社会の現状は荒んでいる。犠牲者は、そんな環境に多感な時期を生きなければならない未成年者である子供達である。多くのメディアは、未成年者の性に対する意識が希薄過ぎる等という報道を繰り返すが、希薄にさせているのは大人達ではないか。明確な性教育も学校で為さず、需要と供給のバランスで、性風俗に関しての需要役を果たしているのは性に溺れる大人達ではないか。 この世には、男と女しかない。異性を性的に求め合うことは、DNAで体内に刻み込まれた自然の摂理の一つである。それは、誰も否定できない。子孫を繁栄するための行為として、誰も全ての人間に刻み込まれていることである。ただ、そこには、人間としての最低限のモラル、道徳心が必要である。本来当たり前のことである。だが、昨今、その当たり前のことが、当たり前でなくなってしまっている。ここに大きな問題がある。そのことを、欽ちゃんは、全てのメンバー達、そして、世間の大人達に学び取って欲しかったのだと思う。 まだ、理性が100%働かず、判断力も未熟な未成年者に対し、大人である山本はじめメンバーが為したであろう行為は、事実であろうがなかろうがよろしくない。欽ちゃんはこの事案をもって、こういう道徳心の欠如した恥ずべき行為が、どれだけ多くの人々に迷惑をかけ、いけないことかということを、当事者は勿論、多くの大人達に訴えたかったのだと思う。それだけの決意で、欽ちゃんは今回の決断に臨んだのであろう。その思いが、あの記者会見での欽ちゃんの涙になったことは疑う余地もない。 世間では、知名度も薄れてきた欽ちゃんが売名で球団を始めたのではないかとか、球団発足当時よりも注目度が下がってきたので今回の事件を利用して解散騒ぎを起こしメディアの関心を引き付けたのではないか、経営が苦しいので丁度よい機会だと思い解散のキッカケとして今回の事件を利用したのではないかとか、色々な憶測が飛び交っている。人々が色々と噂をするのは世の常、それは仕方がないことである。真実は、当事者の数だけある。そして、当事者の数だけ思惑もある。だが、事実は一つだけである。今回のことで言えば、欽ちゃんが「球団の解散を決意した」ということが唯一の事実である。皆は、無責任に球団を存続させて、と勝手なことを言うが、経営者には経営者の苦悩だってあるはずだ。色々な思惑が複合的に重なり合って、世の中とは動いていき、歴史は積み重ねられるものである。しかし、本来そのことを批判する権利は誰にもない。何故なら、当事者にしか理解できない苦しみ、というものが必ず存在するからだ。今回のことも、善意に事実のみを捉え、欽ちゃんの思いを理解してあげることが、我々に唯一できることであり、許されていることではないか。絶対に、欽ちゃんの思いを無にせず、このような恥ずべき行為が、日本の社会から、少しでも減少することを願って止まない。
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