表紙

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 次のページ ]

二河白道 合法段

 次に喩へを合せば、〈東の岸〉といふは、すなはちこの娑婆の火宅に喩ふ。 〈西の岸〉といふは、すなはち極楽宝国に喩ふ。〈群賊・悪獣詐り親しむ〉といふは、すなはち衆生の六根・六識・六塵・五陰・四大に喩ふ。〈無人空迥の沢〉といふは、すなはちつねに悪友に随ひて真の善知識に値はざるに喩ふ。


ここまでは文字通りです。
以下、は白道について。

〈水火の二河〉といふは、すなはち衆生の貪愛は水のごとし、瞋憎は火のごとしと喩ふ。〈中間の白道四五寸〉といふは、すなはち衆生の貪瞋煩悩のなかに、よく清浄願往生の心を生ぜしむるに喩ふ。いまし貪瞋強きによるがゆゑに、すなはち水火のごとしと喩ふ。善心、微なるがゆゑに、白道のごとしと喩ふ。また〈水波つねに道を湿す〉とは、すなはち愛心つねに起りてよく善心を染汚するに喩ふ。また〈火焔つねに道を焼く〉とは、すなはち瞋嫌の心よく功徳の法財を焼くに喩ふ。〈人、道の上を行いて、ただちに西に向かふ〉といふは、すなはちもろもろの行業を回してただちに西方に向かふに喩ふ。

ここまでが白道について書かれてあります。

「もろもろの行業を回してただちに西方に向かふ」は


「雑行を捨てて一向専念無量寿仏になる(他力信心を獲る)」と

いう意味です。







これ以降が信心を獲た道程ですね。


〈東の岸に人の声の勧め遣はすを聞きて、道を尋ねてただちに西に進む〉といふは、すなはち釈迦すでに滅したまひて、後の人見たてまつらず、なほ教法ありて尋ぬべきに喩ふ、すなはちこれを声のごとしと喩ふるなり。〈あるいは行くこと一分二分するに群賊等喚び回す〉といふは、すなはち別解・別行・悪見の人等、みだりに見解をもつてたがひにあひ惑乱し、およびみづから罪を造りて退失すと説くに喩ふるなり。


釈迦の教法を聴いて、白道を進みますが、群賊悪獣に邪魔されます。

「釈迦の教法」は善導大師は要門弘願の教えで

教えておられます。

要門を進むと別解・別行・悪見の人が

「お前は騙されているんだ」

「もう助かっているんだよ」

「善を励むのは聖道門の教えだ」と非難してきます。

「群賊」とは、別解・別行・異見・異執・悪見・邪心・定散自力の心なり。(愚禿鈔)

最後、邪魔するのは定散自力の心です。

これは弥陀の願力に打ち破っていただくしかない。


「われ寧くこの道を尋ねて前に向かひて去かん。

すでにこの道あり、かならず可度すべし」という

自力の決定心(定散自力の心)が釈迦の教導で追い詰められ

「われいま回らばまた死せん、住まらばまた死せん、去かばまた死せん。

一種として死を勉れず」と行き場を失ったときに。


〈西の岸の上に人ありて喚ばふ〉といふは、すなはち弥陀の願意に喩ふ。
〈須臾に西の岸に到りて善友あひ見て喜ぶ〉といふは、
すなはち衆生久しく生死に沈みて、
曠劫より輪廻し、迷倒してみづから纏ひて、解脱するに由なし。




弥陀の願力によって打ち破られ、救い摂られるのです。









仰いで釈迦発遣して、指へて西方に向かへたまふことを蒙り、
また弥陀の悲心招喚したまふによつて、
いま二尊の意に信順して、水火の二河を顧みず、念々に遺るることなく、
かの願力の道に乗じて、捨命以後かの国に生ずることを得て、
仏とあひ見て慶喜すること、
なんぞ極まらんと喩ふるなり。



「仰いで釈迦発遣して、指へて西方に向かへたまふことを蒙る」
といふは、『順』なり。
「また弥陀の悲心招喚したまふによる」といふは、『信』なり。
「いま二尊の意に信順して、水火二河を顧みず、念々に遺るることなく、
かの願力の道に乗ず」といへり。(愚禿鈔)

釈迦の教えに『順』い、「弥陀の悲心招喚」によって

(そのまま来いの呼び声を聞いた一念に

南無阿弥陀仏をいただいて)『信』心決定したと仰っています。

これが合法段の順序です。

二河白道 譬喩段

二河白道の話の順序について。



譬喩段と合法段で違うのが当たり前。

譬喩段は19願の観経の教えです。

合法段はその教えの通りに進んだときの体験です。



(譬喩段)
1旅人が、無人の荒野を旅していました。

「たとへば人ありて、西に向かひて行かんとするに」

「群賊・悪獣」には聖道門の僧侶が含まれますので

すでに初めの時点で旅人は、聖道門とはいえ、仏縁あって

阿弥陀仏のお浄土を目指しているわけです。




2群賊悪獣に追われて、死を畏れて西に向かいました。

仏縁のない凡夫に後生を畏れる心は起きません。

ここでいう「死の畏れ」は後生の暗い心です。

後生の一大事を知らされて、弥陀の浄土へ往生を願う心が起きます。



3西に向かうと、水の河、火の河が突然として現れます。

お気楽に「念仏称えたら往生極楽」と思っていたのが

いざ自分の死にぶちあたると、称えた念仏もやった諸善も

何の役にもたちません。



4群賊悪獣に追われて、帰るも死、とどまるも死、先にゆけばまた水火の二河に落ちて死んでしまう。
旅人は、そこで、どのみち行き場がないのなら、むしろ前に進んで行こうと決心をします。

「死は免れられない。弥陀の浄土へ往くためにお釈迦さまの教えに従って進もう」と
決心します。(自力の決定心)


6東の岸に、この道を進めと勧める声と、同時に西の岸にいる人が「直ちに来たれ」と喚ぶ声をたちまちに聞きます。

「必ず救われるから恐れずに白道を進め」

「念仏する者を必ず浄土に往生させる」という阿弥陀仏のお約束を聴きます。

恐れている者に「「必ず救われるから恐れずに白道を進め」と指授するのが

「真の善知識」

「阿弥陀仏の本願とはこういう意味だ」と学問を教えるだけではない、

「進め」と叱られる、おっかない方です。



7その声を聞いた旅人は、疑いや恐れる心がなくなり、白道を進んでいきます。

阿弥陀仏の本願を信じて、行者は一心に浄土を思い浮かべ念仏を称えます。



8白道を進み始めると、群賊悪獣が「帰ってこい」と誘惑します。

「阿弥陀仏だけを信じよとか、偏った教えを信じるな。

他の宗教でもよいものがあるぞ」とか

「念仏称えようと思ったときに、お前は救われたんだ。

そんなに一生懸命求めなくても大丈夫だ」

「後生の一大事というのは死んで極楽にいくことだ。

みんな死んだら極楽に往くんだから心配するな」

とか言って、群賊悪獣が邪魔をします。




9それらの声に惑わされることなく、旅人は白道を進み、西の岸に着きました。

群賊悪獣の声に惑わされることなく、行者は一生涯念仏三昧を貫き

死んだ後、弥陀の浄土へ往生しました。


これが譬喩段です。

「なぜ私だけがこんな病気にかからねばならないのか」

難病にかかったひとは誰でも思うことです。


「それなりにまじめに生きてきたのに」

「ふつうの一生を送りたかった」

「せめて平均寿命まで生きたかった」

「平凡に生きたかっただけなのに」

「私が何をしたというのか?なぜ私だけが」


病気だけではありません。

事故で亡くなったり、大けがをして障害を持ってしまったひとも

同じ思いだったでしょう。


事故の相手がいれば「あいつがいなければ」とも思えますが

自損事故なら誰も恨めません。

「運が悪かった」とわけのわからない「運」というものを持ち出してみたり

「神様」を持ち出してみたりするがそんなものいませんよ。


苦しみの原因は自分の過去にやった行為なんです。

「悪いことをした覚えがない」

それが問題なんですが、気づくのは難しいことです。

虚しさ、悲しさ、心の痛み。

人によって感じ方は違うでしょうが

「苦しい」のは同じ。


その苦しみはどこからくるのか。


現在の結果は、過去に自分がまいた種が生えたもの以外はありません。

やった行為、言った言葉、思ったことが「業」となって

あなた自身に残っているから

どこに逃げても、苦しみは色を変え形を変えてやってくる。



「業」は消えることがない、リセットできない。

たとえ、自殺しても「業」は消えないから

次生あなたが生まれた場所で、あなたが結果を受けるのです。


あなたは自分が生まれたときのことを覚えていますか?

人間に生まれたいと思って生まれてきた人はないでしょ?

「私は脳の働き。偶然できたもの、死ねばなくなる」というのは迷信。

「偶然生まれた」という言い方をするなら「死んだあとにまた偶然生まれる」のです。

「知らない間に生まれた」のだから、また「知らない間に生まれる」

自分の捲いた業の種だけを持って、過去を忘れ、永遠にさまようのです。

聖人一流の章

イメージ 1
Photo by (c)Tomo.Yun (http://www.yunphoto.net)



「聖人一流の御勧化のおもむきは信心をもって本とせられそうろう」

親鸞聖人の御教えをそのまま伝えられた蓮如上人は

「聖人一流の章」の始めに「親鸞聖人が教えられたのは信心ひとつであった」

と教えられました。

汚い泥沼のような煩悩に染まった私の心に

きれいな蓮の花のような信心、まことの心が花ひらく時が

「生きているときに」あるのだから、そこまで聞き抜きなさいと

命がけで教えられたのが親鸞聖人であったのです。

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事