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私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。 今月22日に行われた第134回勉強会の内容抄録がやっと出来上がった。 「遅れちゃってダメじゃないですか!」 叱るのはアシスタントの片桐くんだ。 「うちの所長はプレゼンやら、○○さんのプロジェクトのサポートやらで珍しく走り回っています。皆さん、許してあげてください」 と、とにかくご報告である。 当日の内容を幹事である渡辺が再構成したもの。 文責・渡辺いっこう、禁転載である。 ■テーマ 「銀座から21世紀の街開発を考える」 ■プレゼンテーター 「銀座ミツバチプロジェクト」世話人
紙パルプ会館 取締役総務部長 田中淳夫 さん
1.銀座をめぐる動き(1) 海外の一流ブランドの大規模店舗が銀座に続々進出銀座のラグジュアリー・富裕市場化に拍車。 (2) 国際化 中国・韓国の富裕層が連日銀座に大挙してショッピング。内なる国際化。 (3) 銀座の百貨店が再編に 松坂屋と大丸が経営統合⇒J・フロントリテイリング 三越と伊勢丹が経営統合 (4) 高層化 J・フロントリテイリングが、松坂屋銀座店の社屋を190mの高層ビルに立て替えることを計画し、景観問題に。 銀座商店会と中央区の反対により、断念された。 (5) 新規勢力 マロニエゲート(三菱地所)が銀座の西の入り口2丁目に昨年9月にオープン。 銀座に隣接する有楽町エリアに、有楽町イトシア(マルイ)が昨年10月にオープン。 2施設とも20代〜30代の若者層をターゲットとし、銀座〜有楽町の新しい回遊ルートの開発として注目を集めている。 (6) 銀座に内在するコンテンツの再認識 銀座に多数存在する「路地裏」の魅力。老舗といわれる店舗の対応。 ⇒今回の勉強会のテーマに ★サブ資料として上記のニュースをまとめました。それはコチラ。 2.「銀座ミツバチプロジェクト」不動産業のオーナー(紙パルプ会館)、銀座会議室の社長、そしてミツバチ・・・ (2) 経緯 当初は、永田町の社民党本部ビルの屋上で養蜂をしていた岩手県の養蜂家が、東京都心の新たな場所を探していると聞いて面会。 会うなり、「養蜂業をやりたいなら、ミツバチについてきちんと勉強してください」、「えっ」と。 誤解はすぐ解けたが、色々とミツバチについて見聞きすると魅力的な企画に思えてきた。 ※東京はハチミツ採集の宝庫。街の街路樹、公園、屋上庭園、皇居、花屋。 (3) スタートまで ◇「銀座食学塾」と「銀座の街研究会」の有志の人たちとミツバチプロジェクトを立ち上げる決心。 ◇3丁目の紙パルプ会館の屋上でミツバチを飼うことに。 テナント、銀座商店街関係者や行政等に説明と理解を得にまわる。 ※ミツバチはめったに人間を刺さない。刺したらミツバチも針が腹からちぎれて死ぬ。
出入れ自在のスズメバチ等とはちがう。
◇ミツバチの習性もちゃんと勉強巣箱の環境の整備、採蜜の機械の購入、ハチよけの服の準備・・・ ◇2006年3月28日、ミツバチ到着! 沖縄から巣箱3つ、3万匹のセイヨウミツバチが銀座に到着。さっそく満開のソメイヨシノに。 ◇続々とハチミツが採れる/マスコミ殺到 ソメイヨシノ・菜の花・ユリノキ・ミカン・・・働き蜂は思いのほかたくさん蜜を集めてくれる。 連日TV、新聞等でとりあげてくれる。著名人も続々やってくる。 (4) ハチミツの活用 ◇ハチミツを売っても利益は出ない⇒養蜂というベンチャービジネスではない。 ◇銀座の店舗とのハチミツ共同戦線 銀座産ハチミツを使った商品が大ヒット。 ex. アンリ・シャルパンティエの「銀座産ハチミツ・マドレーヌ」、銀座文明堂「はちみつカステラ」、ミクニギンザ「はちみつケーク」、三笠会館のバー5517でカクテル「はちみつ・カイピリーニャ」、等 ★地産地消だ! 銀座で産出されたハチミツが銀座の物産に形を変えた。銀座でしか味わえない。 銀座の技で新しい銀座名物に。 ※ハチミツが採れる時期にあわせた期間限定商品。量にも限りあり。 ◇環境問題 ミツバチ・プロジェクトによって、「銀座は環境にもやさしい」と。 ミツバチは環境汚染にきわめて弱い生物。 ミツバチが元気に活動 →銀座の環境は良いぞ! ミツバチにより受粉が大いに増え、植物が子孫を残す可能性がふえた。 →緑がふえるぞ! 黒いものを襲う習性があり(クマとかが天敵)、カラスが急速に少なくなった! →予想外の効果! 3.銀座というブランドを考える(1) 銀座の歴史◇徳川家康による江戸>銀座の創造。その街づくりの計画を知る。 ◇銀座界隈は、銀の鋳造職人、木挽き職人、能役者が住んだ⇒職人、クリエーターの街 ◇明治以降は、西洋文化のショールーム、新機軸が次々と生まれた⇒革新の街 (2) 再開発に求められる視点 ◇銀座は再開発を否定しているのではない。いつも新しさを追及してきた街である。 ◇再開発するにしても、その街の歴史を認識しない計画は暴挙といえるのでは。 ◇「『銀座らしさ』とは何か」を考えること 高層ビルが林立するのが、例えば高齢者にやさしいといえるのか。 路地裏の店々がなくなっていいのか。 奇抜な建物があちらこちらあるのが銀座にマッチするのか。 ⇒銀座に依拠する者たち、銀座に集う人たちで議論・検討していきたい (3) 「銀座らしさ」⇒銀座のブランド 「ブランドとは記憶である」 4.“起爆剤”としてのミツバチプロジェクト(1) 銀座に内在するコンテンツが際立ったハチミツを媒介として、銀座でビジネス展開している店舗たちとのリンケージ形成 ⇒消費者に「そうそう、こんな店があった」「やっぱり銀座よね」と再認識させた (2) 銀座の人たちのネットワークが活性化 老舗の人たち、銀座通り商店街の人たち、そして海外ブランドの支社長たちが意気投合! (銀座を大切にする思いは一緒) (3) 他のエリアへの広がり 東京の他の商店街などから、「私たちもミツバチプロジェクトをやりたい!」と協力依頼が。 ブーメラン効果:「さすがに銀座だ」⇒オレたち鼻が高い (4) Face to Face の関係が非常に重要 各々の利害関係が一致するのは至難。ただ開発のベクトル合わせは出来る。 それの鍵は「顔と顔が見える関係」だ。 5.質疑応答・意見・幹事の視点など○都市としての、地域間競争、国際競争の中で銀座ブランドの価値をいかに高めるかが今回の眼目だったかと思う。「銀座らしさ」を消費者としてこれからも考えていきたい。◆銀座の街並み・景観を大切にするのは理解できるが、隣接エリア(汐留、築地・月島、日比谷等)はどんどん高層化している。銀座がいわば盆地化して、夏は大変な暑さだ。このことをどう考えるか。要検討要素だ。 ◆銀座もそこに住まう人は極めて少ない。地価も高い。こうしたエリアでクリエーターたちの街を標榜していくのは難しいのでは? ◆有楽町〜銀座2丁目「マロニエ通り」の新しい流れ。これは銀座の軸の変化になるのだろうか? ◆「きちんとした仕事の品が揃う街」、「路地裏コンテンツの豊富さが魅力」、「歴史があって薄っぺらでない街」、「大人の街」・・・銀座に対する参加者の認識は、プレゼンテーターとほぼ一致している。 ◆報道の様子をDVDで拝見したが、FNSではなく当社のを再生してほしかった・・・(笑/テレ朝・Kさん) ◆「名物キャバレー『白いばら』に行きたい!」(笑) ⇒「健全なキャバレーです。ダンスショーなど楽しい。女性客も少なくないです。社長はユニーク」(田中さん) ⇒「今度、有志でツアー組みましょう」(笑/幹事) ★本当にツアーを企画します。関心のあるメンバーは幹事までどうぞ。 ◆アンケート「私の『銀座でイチバン!』」を行った。その結果はコチラに。 こんなところで。 「所長もミツバチたちのように、健気に頑張らないといけませんよ」 働きバチって・・・ 今日も精進の日々である。
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はじめまして関連記事から来ました。
宜しくお付き合いをお願いします。傑作
2009/8/13(木) 午後 8:13
コメントありがとうございます。銀座ミツバチプロジェクトは進化してます。見ていると、現在の東京、都市の課題と可能性が浮かび上がってきます。目が離せないのです。
2009/8/13(木) 午後 8:52 [ いっこうさん ]